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那智勝浦町

和歌山県

移住先の選び方を徹底解説

#5 失敗しない移住の第一歩！

地方移住に興味はありますが、「実際の暮らしってどうなの？」「理想と現実のギャップは？」と気になる方も多いのではないでしょうか。この度、「移住系YouTuber」として活躍する和歌山移住オンナこと宮本遥菜さんに、移住者の視点で地方移住のリアルを語ってもらう連載がスタートすることになりました！宮本さんは2023年に大阪から和歌山県那智勝浦町に移住し、その暮らしぶりをYouTubeで発信中。 都会から地方へ拠点を移したからこそ分かる「地方移住の魅力」や「意外な落とし穴」などを、実体験をもとにお届けします。移住を考えている方や地方暮らしに興味がある方にとって、きっとヒントが見つかるはずです。地方移住の魅力も課題も包み隠さずお届けする本連載。 ぜひ一緒に、理想の移住ライフを考えてみましょう！<h2>第１回 「地方移住って実際どうなの？」 – 私が移住を決めた理由</h2>はじめまして、和歌山移住オンナこと宮本遥菜です。まずは、簡単に私の経歴と、移住に至った経緯をお話しします。私は広島県福山市出身で、学校を卒業するまで広島県内で暮らしていました。学生時代から“地方の町づくり”に興味があり、卒業後は地方自治の振興を企業理念とする会社に就職。大阪に配属され、和歌山県を担当する営業職として働くことになりました。<figure class="image"><img src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXdU9Db1TouhSQiV-7I8eRbtN3vFcq8NZ_WWZXehoIQwrJo5kN4PnO1YKKVhup9sPXqSdtqH2GaGtEsUcvBb-9b1-mOrPWpskIwwRe3KRwfEwvggfhNu7-rhpizsAsj4VPEl5SAJvg?key=1eFGV53W2zWXiX1PuO7vT0b8"><figcaption>出張の合間で訪れた那智の滝</figcaption></figure>&nbsp;営業マン時代は、和歌山県内の地方自治体を訪問する毎日。商品の提案をしたり、お客さんの課題を聞いたりするのが仕事でした。週4日は和歌山県内を出張し、1日の移動距離が200キロを超えることも珍しくないほど、あちこちを回っていました。<figure class="image"><img src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXcGnZMq4pM4glfbC-T_96iNGTBunVVQ2Cm02Acsc91-JxZ9XgjHtDNu8ke6oR3dndeTGyGXbfA0yVHn_YYYsmMZ196HCCU746idcLLFzfgRncoYWluH8Ui6TNvO1CgtlKSK9uLz?key=1eFGV53W2zWXiX1PuO7vT0b8"><figcaption>一週間の営業の軌跡。紀伊半島をぐるっと半周しています！</figcaption></figure>&nbsp;初めて仕事で訪れた和歌山県。南へ行くほど荒々しく美しい海、広がる水平線、爽快な景色が広がっていました。 さらに、ご飯は美味しく、お客さんはみんな優しい。訪れるたびに「このまま和歌山に残りたいな…」という気持ちが膨らみ、ついに2023年5月、6年間勤めた会社を退職し、和歌山県に移住しました。<figure class="image"><img src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXf3mtJTpR93wn-01YejNQtkpnb-JhRLFeYIuxOzXAJVP1uDvImPPS9ZlZRhigdyN5E23omoMwCHH967sZnNjqXhLO7b0MEo9VS07wQPiiDB_-WlqoSRl0jKUg4S9WiubyX8E6rhgg?key=1eFGV53W2zWXiX1PuO7vT0b8"><figcaption>本州最南端から見る水平線</figcaption></figure>※詳しい移住の経緯は以前紹介していただいたこちらの記事をご覧ください！<a href="https://warp.city/posts/xgHwZCN_hA03ThFMVQQ5l" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">https://warp.city/posts/xgHwZCN_hA03ThFMVQQ5l</a><h2>都会で働いていた私が移住を考えたきっかけ</h2>私が生まれ育ったのは、都会でもなく、田舎でもない中規模の地方都市。&nbsp;暮らすには何不自由なく、ほどよい便利さがある場所でした。大人になって振り返れば、とても暮らしやすい環境だったと思います。でも、子どもの頃は違いました。 雑誌やテレビで見る都会のキラキラした生活に憧れ、「いつか都会で暮らしたい！」と思っていました。大学進学と同時に広島市で一人暮らしをスタート。さらに、就職後は東京と大阪で暮らしました。憧れていた都会暮らしは刺激的でした。お店はたくさんあるし、色んな仲間ができる。 話題のスポットやメディアで紹介されたものにもすぐ手が届く。そして何より、感動したのが アクセスの良さ！自宅から徒歩で氷川きよしさんのコンサート に行けたときは、 「都会ってすげえ！！」とテンションが上がりました。<h3>都会暮らしの小さなストレス</h3>一方で、都会での生活には小さなストレスが積み重なっていきました。<ul><li>満員電車通勤：重い資料が入ったカバンを持ち、ヒールで歩き回る日々。</li><li>移動がとにかく大変：電車に乗るまで遠い、乗り換えも遠い。</li><li>人が多い！：どこへ行っても行列、ちょっとした買い物にも時間がかかる。</li><li>物理的にしんどい：荷物が重い、足が痛い、帰宅する頃にはヘトヘト…。</li></ul>そんな都会の疲れを感じながら過ごしていた中、和歌山への営業はまるで気分転換でした。<h3>都会のストレスが、和歌山ではゼロに。</h3>和歌山に行くと、都会で感じていた小さなストレスがまったくないことに気づきました。電車の混雑もなければ、慌ただしく人混みをかき分ける必要もない。 仕事で訪れるたびに、心がふっと軽くなるのを感じました。さらに、目の前にはどこまでも広がる太平洋、背後には雄大な紀伊山地の山々。 その風景が、自然と心を穏やかにしてくれました。「このストレスから抜け出して、和歌山でのびのび暮らしたい！」そんな思いは日に日に強くなり、やがて本格的に移住を考えるようになりました。<figure class="image"><img src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXf5aBk8SMz6E_5oGVhVoVkL4j6Czu3eWLvkRNoY34MLMDEZgG8UALcSWc73KisEC4pE7mCvUB9TFuXAP9qS8gkwUqV3iBPHh2ExTQjKjJbiKPxCelssQPzmHui1YdRnLkTplCUKjA?key=1eFGV53W2zWXiX1PuO7vT0b8"><figcaption>無料の絶景休憩所もいたるところに</figcaption></figure><h2>移住に向けての準備と情報収集</h2>和歌山への移住を決意した私は、いよいよ計画を実行に移しました。<h4>まずは仕事から。</h4>当時、私は会社勤めをしながら個人事業主としても活動していました。 移住後は、すでに営んでいたクリエイター業を主軸にしようと考えていました。「パソコン一つでできる仕事なら、好きな場所に住める！」 そう思うと、移住へのハードルがぐっと下がり、背中を押されました。とはいえ、いきなり新しい土地で仕事をつくる自信はありませんでした。 そこで、人脈づくりもかねて憧れていた田舎のスナックでも働いてみようと思ったのです。正直、貯金はあまりありませんでしたが、 「ひとり暮らしできて、引っ越しさえできればそれでいい！」 「仕事を選ばず、ちゃんと働いて生活費を稼ごう！」 そんな覚悟で、移住の準備を進めていきました。<h4>次に、住む場所探し。</h4>ネットで那智勝浦町周辺の賃貸物件を探してみると… なんと、めぼしい物件はたったの一軒！悪くはなさそうだけれど、もう少し選択肢がほしい。 思い描いていた「物件選び」からは、少し現実を突きつけられました。そんなふうに、ぼんやりと移住計画を進めていた私には大きな強みもありました。 それは、 和歌山担当の営業マンだったこと。那智勝浦町で仕事をしていた私は、以前からお客さんに 「いつかこっちに引っ越したいんですよね」 と話していたのです。仕事を通じて築いたつながりが、移住の大きな味方になっていくことを、 このときの私はまだ実感していませんでした。 &nbsp;<figure class="image"><img src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXc_frrJjhVrtoyb4wNCe1dNsKjxRlqBr-UscIF6gbZ1aeTiw70fW7dJWghfn3umWOS_F0XwjH9yvbxxaU4NE58grWp2SB5FGoZhGqRSSke8iQb67m4Kl1mDeMUbeydVIDNnQdrP?key=1eFGV53W2zWXiX1PuO7vT0b8"><figcaption>移住後に働かせていただいたスナック前にて</figcaption></figure><h2>いよいよ引っ越しを決意！ 移住がトントン拍子で進んだ瞬間</h2>「ついに、和歌山に引っ越すことを決めました！」そう伝えると、お客さんたちは大喜び！ 「それなら、色々相談に乗るよ」と、さまざまな情報を教えてくれました。試しに「スナックで働いてみたい」と話してみると… なんと、すぐにお店を紹介してもらえることに！さっそくスナックに飲みに行ってみると、ちょうど従業員を募集中。 さらに、「貸せるアパートもあるよ」とのこと！まさに飲みの場で話がトントン拍子に進み、その後も出張のたびにお店に通う中で、 正式に働くお店と住む家が決まりました。<h4>地方移住、物件探しは「口コミ」がカギ！</h4>同じく那智勝浦町に移住した人たちに話を聞くと、住まい探しの情報源のほとんどは口コミでした。<ul><li>移住前に泊まった民宿やゲストハウスのオーナーから情報をもらう</li><li>移住後の勤務先に紹介してもらう</li><li>役場や移住・交流推進連絡協議会から紹介してもらう</li></ul>仕事についても、やはり口コミで決まることが多い印象でした。<h4>地方移住は「オフラインの情報収集」が大事</h4>移住を考えているなら、県庁や役場で情報をもらうのはもちろん、その地域の交流拠点となるお店や宿を訪ねて情報を集めるのが得策です。地方では、ネット上の情報が少なく、一筋縄ではいかないことも多いですが、 実際に顔を合わせて情報交換することで、移住後の暮らしがぐっと身近に感じられるようになります。<h2>移住前の理想と、移住後に感じたリアルな現実</h2><img src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXdl5NIngt8DSYxI2iB7D3JTicW_5cEl_S2UkCq_vqQowxkus0QY65rU8LcoQOHn8Bb4y9cR9-5J_VViHjnyPYFCIfbRuOPtffAEoTIAxras1uu5mJzJI0pqERZVq5-zhEIU8hzB?key=1eFGV53W2zWXiX1PuO7vT0b8">田舎暮らしへの憧れ。リビングの窓いっぱいに広がる青い海を眺めながら、温かい飲み物を片手に、ゆったりとした時間を過ごす――。それが私の理想でした。でも、実際に移住してみると…窓の外に広がるのは、ハンガーにかけて干してある洗濯物たち。今、私が暮らしているのは、ごく普通の住宅街です。海のそばに住むことは、想像以上に大変だということが分かったのです。 潮風で家電や車はすぐに傷み、強風の日は洗濯物が飛ばされそうになり、台風の時は怖くて眠れない。さらに、津波のリスクもある…。そんな現実を、住んでみて初めて知りました。でも、これこそが「地方移住のリアル」。移住前に思い描くのは、のどかで豊かなスローライフ。けれど、実際の暮らしはどこに住んでも日常の積み重ねです。夢見た田舎暮らしは、やがて「○○町での私の毎日」へと変わっていく。その過程こそが、移住の本質なのではないでしょうか。この連載では、そんな「移住のリアル」をできるだけありのままにお届けします。 次回もお楽しみに！<h2>私の移住ライフを動画で配信しています！</h2>和歌山県那智勝浦町での生活をYouTubeチャンネル「和歌山移住オンナ」にて紹介しています！趣味のアウトドアや釣り、食べ飲み歩き、地域のお祭りや観光・文化情報まで！和歌山県を舞台に色んな情報を動画で配信しています。ご視聴・チャンネル登録もぜひよろしくお願いします！<figure class="media"><div data-oembed-url="https://youtu.be/HQND8fXqYm8"><div style="position: relative; padding-bottom: 100%; height: 0; padding-bottom: 56.2493%;"><iframe src="https://www.youtube.com/embed/HQND8fXqYm8" style="position: absolute; width: 100%; height: 100%; top: 0; left: 0;" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen=""></iframe></div></div></figure> &nbsp;

地方移住のリアルな魅力とギャップ

#1 移住系YouTuber「和歌山移住オンナ」の地方移住のススメ！

世田谷区

東京都

移住人気エリアをご紹介！自分に合った地域を見つけよう

地方移住を考えているけれど、何から始めたら良いのか分からない人も多いのではないでしょうか。
本記事では移住に必要な情報収集や仕事探しの方法、移住に必要な手続きの具体例などをご紹介しながら、移住計画の立て方を6ステップで解説しています。 
 
移住の計画を立てることで、予想外の失敗や不便な暮らしを避けられるようになります。本記事の注意点も参考にしながら、スムーズな移住を実現しましょう。
&nbsp;
<h2>移住の計画を立てるべき理由</h2>
移住の計画を立てることで、3つのメリットがあります。
<h3>スムーズに移住できる</h3>
地方で移住生活をスタートさせるためには、多くの段取りや事務手続きが必要です。 
具体的には、以下のような手続きがあります。
<ul>
	<li>現在の住まいの解約や新居の契約</li>
	<li>退職や転職の手続き</li>
	<li>引っ越し業者の依頼</li>
	<li>児童手当や保育園の手続き</li>
	<li>住所変更の手続き</li>
</ul>
この他にも、家族の有無や移住時の状況が変われば、必要な手続きが異なります。移住では住む場所・働く場所がガラリと変わるため、やることの多さに驚くかもしれません。
しかし、計画を立てることで手続きの抜け漏れを防ぎ、スムーズに移住できるようになります。
<h3>無駄な費用を減らせる</h3>
移住では住まいの購入や修繕、自動車のリースや購入、引っ越しや家財の整理など、大きなお金がかかるイベントが増えます。 
移住計画を立てる中でお金のかかるポイントが把握でき、具体的な見積もりなどを行うことで、必要な予算の把握や節約の手段を検討できるでしょう。
また、移住に要した引っ越し費用や住宅・自動車の購入費などは、自治体の支援制度によって補助してもらえることがあります。移住の計画を立てることで、補助金を使うために必要な条件を確認したり、手続きを把握したりできるのもポイントです。
自治体の支援制度を積極的に活用して、費用を抑えながら移住できるか検討していくと良いでしょう。
<a href="https://warp.city/posts/34064">https://warp.city/posts/34064</a>
<h3>ストレスが減る</h3>
移住の計画を立てると必要な手続きややるべきことが見えてくるので、ストレスが減ります。
<ul>
	<li>移住するまでにどれくらいの時間がかかるのか</li>
	<li>移住に必要な費用はいくらかかるのか</li>
	<li>移住先で仕事は見つかるのか</li>
	<li>移住先で子どもを預けられるのか</li>
</ul>
今の暮らしを変えようとするとこのような不安やストレスが生まれると思いますが、移住の計画を立てていくことで、現実的な移住時期が把握できたり、費用感が分かりします。
こうしたストレスを抱えている場合は、移住計画を立てながら検討していくと良いでしょう。
&nbsp;
<h2>失敗しない移住計画の立て方を6ステップで解説</h2>
地方移住をすることはゴールではありません。 
移住した先でより良い暮らしを実現するためには「こんなはずではなかった」という想定外の失敗を減らす必要があります。
失敗しない移住計画の立て方を、以下の6ステップで解説します。
1.移住の目的を明確にする 
2.移住先の情報を集める 
3.移住先を決める 
4.移住先の仕事を決める 
5.移住先の住まいを決める 
6.必要な手続きを把握して移住する
<h3>1.移住の目的を明確にする</h3>
まずは、移住の目的を明確にするところから始めましょう。 
その際「何のために」「いつの期間」を踏まえた移住の目的を定めることが大切です。
移住の目的は「子育てしやすい場所探し」や「地方で自分の力を発揮したい」「田舎暮らしがしてみたい」など、人によってさまざまです。目的によって、暮らす地域の利便性や田舎度合など、適した条件が変わってきます。
自分に合った移住先を探すためにも、具体的な目的を描くことが大切です。
また「何のために」移住するのかとあわせて考えておきたいことの1つに、長期的なライフタイムの中で「いつの期間」の暮らしを重視するのかも考えておきましょう。
移住先を検討する際には、移住先に求める条件や優先順位を考えたりしておく必要があります。 
例えば、長い人生の中で子育て期間（20歳後半〜40歳後半の人生）と老後(60歳以降の人生)の暮らしの中では、重視する条件が変わってきます。
「何のために」移住するのか、「いつの期間」を重視して移住をするのかを明確にすると、その後のステップを進めやすくなります。
とはいえ、はっきりと固まっていなくても問題ありません。 
情報収集していく中で価値観や目的が変わる場合もあるので、最初はぼんやりとでも移住の目的を描き始めることが重要です。
<h3>2.移住先の情報を集める</h3>
地方移住では、移住先の情報収集が大切です。 
移住先で理想の暮らしとかけ離れてしまったというギャップが生まれるのは、この情報収集不足だったことが要因の1つと言えるでしょう。
移住先の情報を集めるには、以下の方法があります。
<ul>
	<li>移住相談セミナー・イベントに参加する</li>
	<li>地方自治体の移住担当者に相談する</li>
	<li>現地の先輩移住者と話す</li>
	<li>現地を訪れる</li>
</ul>
上記の方法を、ご自身の移住の検討状況に応じて使い分けていくと良いでしょう。
移住先の情報を幅広く集めたい場合や、複数の移住先の話を効率よく聞きたい場合は、多くの地方自治体が同時に出展する移住イベントへの参加や、<a href="https://www.furusatokaiki.net/" target="“_blank”" rel="“nofollow noopener">認定NPO法人ふるさと回帰支援センター</a>が運営する相談ブースなどがおすすめです。
移住候補先が絞れている場合は、自治体の移住担当者に相談しましょう。 
移住支援制度について話を聞いたり、現地の先輩移住者を紹介してもらって、より現地の濃い地域情報を集めたりするのが良いでしょう。
実際に現地に訪れ、自分の目で確かめることも大切です。現地に訪れる時には、その地域の厳寒期（豪雪地帯であれば冬場）に訪れたり、地域のことをよく知る移住者の方にアテンドしてもらったりすると、地域の様子がより把握しやすくなるので、移住後のギャップが減らせます。
<h3>3.移住先を決める</h3>
移住したい場所が見つかったら、お試し移住を活用するのも効果的です。
お試し移住は、一定期間（数日〜数カ月）移住先の暮らしを体験することです。移住を検討している人へお試し移住のための住まいを用意している地方自治体もあるので、利用する場合は早めの確認が望ましいでしょう。
お試し移住には以下のメリットがあります。
<ul>
	<li>地域の暮らしを理解できる</li>
	<li>地域の人と移住前から関係性を構築できる</li>
	<li>移住検討者として自治体や地域住民に認知されて、良い情報が入りやすくなる</li>
</ul>
実際に現地に滞在すると、地域の方と交流する機会も増えます。その中で地域住民と関係性を築くことができれば、本格的な移住の助けになる情報（空き家や仕事など）が入りやすくなるので、移住しやすくなるでしょう。
また、移住先を決める時には「先輩移住者の多さ」もポイントです。 
地域に先輩移住者が多いと以下のような利点があります。
<ul>
	<li>移住者視点の地域情報が得やすい</li>
	<li>移住者同士のつながりの輪に入りやすい</li>
	<li>地域の閉鎖性が薄まる</li>
</ul>
これから移住する人にとって移住しやすい地域になりやすい傾向にあるので、地域を選ぶ際の参考にされてみてください。
<a href="https://warp.city/posts/3469">https://warp.city/posts/3469</a>
<h3>4.移住先の仕事を決める</h3>
移住を実行する際は、仕事を確保してから移住しましょう。
<a href="https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/assets/migration-to-rural-areas.pdf">2022年にパーソル総合研究所が発表したデータ</a>*1によると、移住経験者の53.4%が転職せずに移住をされています。
テレワークや在宅勤務が可能な企業が増える中で、場所に捉われずに働ける人も増えてきています。地方移住を検討されている場合、まずは今の状況でテレワークや在宅勤務への切り替えや、遠隔居住が認められるか会社と調整をしていくのが現実的と言えるでしょう。
また、移住先での仕事を見つけるために地方企業に強いエージェントを活用した転職や、地域おこし協力隊制度を活用する方法もあります。
地域おこし協力隊制度を推進する総務省の意向では、令和3年度に活動する約6,000名の隊員数を、令和8年までに10,000名に増やすという目標を掲げています。
今後、地方自治体で地域おこし協力隊を採用する数も増えていくことが予想されるため、地方移住後の仕事として、視野に入れてみるのも良いのではないでしょうか。
*1 パーソル総合研究所　「地方移住に関する実態調査」（Phase1）
<a href="https://warp.city/posts/22912">https://warp.city/posts/22912</a>
<h3>5.移住先の住まいを決める</h3>
移住先の住まいを決める時には、2段階移住がおすすめです。
2段階移住とは、移住を段階的に進めるアプローチのことを指します。 
1回で思い描く理想の移住先へ移住するのではなく、地方都市などの利便性を重視した地域に住みながら、さらに条件にあった移住先を模索する方法です。
移住の失敗例として「田舎暮らしが想像以上に大変だった」「不便な生活に耐えられない」というように、現在の暮らしとの大きすぎるギャップが原因の1つになっています。
過疎地域や離島など、里山や海の近い暮らしは開放的な景色や自然の恵みが魅力的ですが、普段の暮らしには多少の不便さもあるのが現実です。
2段階移住では、そうした地域での暮らしを近くで体験しながら自分や家族に合っているかを確認したり、移住先での暮らしに必要なスキルや知識を身につけたり、少しずつ環境に適応していくために必要なプロセスと言えるでしょう。
<a href="https://warp.city/posts/14789">https://warp.city/posts/14789</a>
<h3>6.必要な手続きを把握して移住する</h3>
移住したいエリア・仕事・住まいが決まったら、具体的に必要な手続きを進めていきましょう。 
移住の計画では、このような手続きをリストアップし、事前にやっておくべきことを把握しておくことが重要です。
<ul>
	<li>荷造りや引っ越し業者の手続き</li>
	<li>退職や転職に伴う手続き</li>
	<li>保育園や児童手当など子ども関連の手続き</li>
</ul>
実際に必要な手続きを確認していくことで、移住前の居住地で済ませておくべきことや、移住地で行う手続きなどが明確になってきます。
転職や退職を伴う移住では、社会保険の切り替えや子どもの児童手当に関して、前年度1月1日時点の居住地（転出元）の自治体で発行される「課税証明書」などの書類が必要なることがありますので、移住前に手配しておくとその後の手続きがスムーズになります。
&nbsp;
<h2>失敗しやすい移住の計画の特徴</h2>
移住の計画を立てる際には、以下のポイントを押さえると失敗しにくいです。
<h3>いつまでに移住するか期限を定めていない</h3>
具体的に地方移住を検討しはじめたら、いつまでに移住をするか期限を設定しましょう。 
自治体等の移住相談に参加される場合、必ず聞かれるのが「いつ移住したいか」です。
移住したい時期を決めることで、そこから逆算して働き方の調整や住まいの契約などの期限の目安が見えてきます。
「将来的に移住できたら...」では、具体的な計画が立てられないので、可能な限り移住したい期限を定めましょう。
<h3>家族の同意が得られていない</h3>
家族で移住する場合は、家族の状況を踏まえた移住の計画を立てる必要があります。 
そのため、家族の同意を得ておきましょう。
自治体の移住相談窓口でも、家族の同意が得られているかをヒアリングされるケースは多く、同意が得られていない場合はその後の移住が難しくなります。
家族での移住は、家族全員のライフスタイルや生活環境、友人関係に大きな影響を与えます。パートナーや子どもの要望を理解した上で、具体的な移住の計画を立てるのが望ましいです。
また、自分の仕事の調整はもちろん、パートナーの転職や子どもの学校・保育園などの事務手続きも多いため、さまざまな事柄のスケジュール調整が難しくなります。 
事務手続きやそれらの期限を漏らさないためにも、具体的な移住の計画を立てましょう。
<h3>移住後の生活収支が未計画</h3>
移住前後の生活収支の変化を見込んで、移住の予算計画に反映しておきましょう。
移住によって転職や退職などが伴う場合、生活収支も大きく変わる場合があります。 
移住後に年収が下がる場合、移住初期の頃には社会保険の負担が大きくなったり、家電製品などの大きな支出が増えたりすることで、生活収支を圧迫します。
移住後の生活に支障がでないよう、ある程度の貯蓄がある状態で移住を実行しましょう。
<a href="https://warp.city/posts/14060">https://warp.city/posts/14060</a>
&nbsp;
<h2>移住で失敗しないためには、入念な情報収集と計画を</h2>
地方移住をスムーズに実行に移すための移住計画について、具体的な内容をご紹介しました。
移住で失敗しないためには、入念な情報収集と計画が必要です。本記事を参考に、具体的な移住計画を立ててみてください。
&nbsp;
移住の計画にまつわる記事はコチラ！
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どのように地方移住を進めていけば良いかお悩みのあなたへ！ 移住に必要な情報収集や仕事探しの方法、具体的に必要な手続きの事例などをご紹介します。

安心移住への道！失敗しない移住計画の立て方を6ステップで解説

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移住にかかる費用の全体像や段階別解説、助成金活用法など、移住に関する費用や注意点について詳しく解説します。

移住にかかる費用の全体像を段階別に解説！安く済ませるポイントは！？

地方に移住して畜産の仕事をしたいけれど、何からはじめたら良いのかわからないという人もいるでしょう。この記事では、畜産業の仕事内容やその魅力、仕事の探し方、収入の目安から支援制度までご紹介します。
畜産業について、ひと通り知っておきたいという方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
<h2>畜産業とは</h2>
畜産業とは、牛や豚、鶏などの家畜を飼育して、乳製品や肉、卵、皮革などを生産する産業のこと。また、食肉解体や食鳥処理業なども広義では畜産業に含まれます。
これらの畜産業を営んでいる人を畜産農家と呼びます。地方では、畜産業と農業などを兼業で行なっている兼業農家も珍しくありません。
近年は、国産和牛やブランド豚などが注目されており、牛一頭の価格も上昇傾向にあります。愛情を持って手塩にかけた家畜の価値が認められていく仕事に、やりがいを見出す人も多い職業です。
しかしその一方で、畜産業も他の第一次産業と同じく、深刻な担い手不足に悩んでいる地域も少なくありません。そのため、新たに畜産業に従事しようとする人に対して、支援金を給付するなど、施策を実施している自治体もあります。
&nbsp;
<h3>畜産業の仕事内容</h3>
畜産業の仕事内容は、家畜の種類や、食肉用の畜産業なのか乳製品を生産する酪農かによって異なります。例えば、食肉用の畜産業に従事する場合は以下のような仕事があります。これらを1日のスケジュールに組み込んで、仕事をしています。
<ul>
	<li>見回り 
牛の健康チェックをしながら見回りを行います。エサの食べ残しがないか、牛の呼吸は正常かなど、牛の健康状態を観察します。</li>
	<li>清掃 
エサ入れの飼槽、ウォーターカップなどの清掃を行います。定期的に牛床に入れてある敷料を入れ替え、牛舎を清潔に保ちます。</li>
	<li>給餌（きゅうじ） 
台車などを使い、1日に2〜4回に分けてエサを与えます。エサは、牧草や稲わらなどの牛の主食となる粗飼料と、トウモロコシの実や大豆などのおかずとなる濃厚飼に分けられます。</li>
	<li>種付けや分娩 
自然交配もしくは人工授精によって種付けを行います。牛が妊娠したら、安全に出産できるよう、分娩の介助なども行います。</li>
	<li>洗浄やワクチン接種 
感染予防や健康に家畜を育てるため、牛舎の洗浄や消毒、外部から出入りする運搬車両の消毒などの衛生管理は大事な仕事です。また、感染予防のワクチン接種なども行います。</li>
	<li>ふん尿処理 
牛のふん尿は、たい肥舎へ運び込み、発酵させて肥料にします。肥料となったたい肥は、畑などに散布して、牧草などの肥料にします。</li>
	<li>エサ作り 
自家用の飼料畑で牛のエサを生産している場合は、牧草や稲わらを育てて刈り取ります。刈り取った牧草は、ロールべーラーという機械で巻き取り、ポリエチレンのフィルムでラッピングします。</li>
</ul>
&nbsp;
<h2>畜産業の魅力は？メリットとデメリットも</h2>
やはり動物が好きな人にとっては、日々牛や豚などの動物と向き合いながら仕事ができるのは魅力の一つでしょう。いつか別れがくるため、楽しいだけではありませんが、生き物を通じて、人々の食卓に美味しい食物を届けられる仕事にやりがいを感じている人も多いでしょう。
畜産業のメリットとしては、餌やりや清掃などを毎日決められた時間に行うため、自然と規則正しい生活を送ることができる点や、比較的収入が高い点などが挙げられます。また、愛情をかけて世話をし、質の良い家畜を種牛に育ててブランド価値を上げるなど、やりがいを追求できる仕事です。
一方、昔と比べると長時間・重労働はかなり改善されていますが、やはり体力が必要な仕事であることは変わりありません。また、災害や感染症に左右されることもあり、家畜がウイルスに感染すると殺処分しなくてはならないという事態もあります。生き物を相手にしている職業のため、365日状況に応じた対応をしなければならなかったり、家畜そのものを購入する費用や施設や設備などにかかる初期費用にかかる額が大きいという点もあります。
&nbsp;
<h2>畜産業の収入はどのくらい？</h2>
畜産業は、国産家畜の価値が上昇しており、他の農業と比べても年収は高い傾向にあります。「農業経営統計調査」を見てみると、平成30年の畜産業の平均所得は以下のようになります。
ただし、自営業なのか雇用されるかによっても収入は変わってきます。また、機械や施設のリース代やローンなどの経費がある場合は、それを差し引くと手元に残るのはそこまで多くないという場合もあります。
<ul>
	<li>肉用肥育牛 
801.2万円</li>
	<li>肉用繁殖牛 
375.5万円</li>
	<li>酪農 
1462.7万円</li>
	<li>養豚 
1875.5万円</li>
	<li>採卵養鶏 
781.4万円</li>
	<li>ブロイラー養鶏 
1522.4万円</li>
</ul>
参照：農業経営統計調査
&nbsp;
<h2>どうやって見つける？畜産業の仕事の探し方</h2>
畜産業に携わりたいと思ったら、まずは気になる自治体に相談してみましょう。自治体のホームページから連絡してみるのも良いですし、有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」では、出張相談会なども開催しています。
地域おこし協力隊として、畜産業に携われる地域を探してみるのも良いですね。農業を専門とした<a href="https://www.agri-navi.com/" target="_blank" rel="nofollow noopener">「あぐりナビ」</a>のような求人情報サイトを利用してみるのもおすすめです。まずは自分にできるかどうか体験してみたいという人は、農業関連のインターンシップが探せる<a href="https://agri.mynavi.jp/agriin_internship/">「ジョブアスインターンシップ」</a>などのサイトもありますよ。
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<h2>畜産業にまつわる支援制度</h2>
畜産業を営むとなると、機器や餌代、施設代など、さまざまな面で資金が必要になります。支援制度があるなら、ぜひ利用したいところです。ここでは、畜産業にまつわる地方自治体の支援制度を紹介します。
<h3>鹿児島県南大隅町　</h3>
<ul>
	<li>南大隅町第一次産業新規就業支援 
南大隅町の生産組織等で受ける第一次産業研修に必要な生活資金や研修終了後の就業に必要な資金を支援します 
　世帯 月250千円（12か月）単身 月150千円（12か月）就業支援資金 500千円
</li>
	<li>南大隅町第一次産業入植促進事業 
新規就業者等の就業促進や定着化、第一次産業の習得及び就農支援を行うことを目的として対象者に就農奨励金を交付します。 
生活・生産基盤の状況により、月40千円～120千円（12か月） 
 
</li>
	<li>IOT推進事業 
農林漁業従事者の自立を促し、地域特性を活かした第一次産業の成長化に資するため、次世代農林水産業への取組支援として、IT活用（パソコン等）に対する導入支援を行います。 
IT機器導入費用の1/2助成（上限50千円）</li>
</ul>
引用：<a href="http://furusato-kagoshima.com/minamioosumi/syuunou/01.html" target="_blank" rel="nofollow noopener">南大隅で農業生活</a>
<a href="https://warp.city/posts/14482" target="_blank" rel="nofollow noopener">https://warp.city/posts/14482</a>
<a href="https://warp.city/posts/14486" target="_blank" rel="nofollow noopener">https://warp.city/posts/14486</a>
<a href="https://warp.city/posts/14468" target="_blank" rel="nofollow noopener">https://warp.city/posts/14468</a>
<h3>宮崎県延岡市</h3>
<ul>
	<li>畜産農家の購入する飼料等の価格高騰分の一部を支援 
社会情勢の変化により、畜産農家が購入する配合飼料等の価格が高騰し、高止まりしているため、価格高騰分の一部を支援します。 
補助金の額は、畜種の区分に応じ、飼養頭羽数に下記の補助単価を乗じた額となります。</li>
</ul>
引用：<a href="https://www.city.nobeoka.miyazaki.jp/soshiki/37/21872.html" target="_blank" rel="nofollow noopener">宮崎県延岡市　畜産農家の購入する飼料等の価格高騰分の一部を支援します!</a>
<a href="https://warp.city/posts/27181" target="_blank" rel="nofollow noopener">https://warp.city/posts/27181</a>
<h3>北海道浜中町</h3>
<h4>「浜中町新規就農者誘致条例」による支援策</h4>
<ul>
	<li>リース料半額助成 
浜中町独自の支援制度のひとつで、新規就農を行う場合、5年間のリース期間中に支払う農場賃貸料を町が半額助成します。</li>
	<li>固定資産税相当の助成 
上記と同様、町によって牧場買取後の5年間の固定資産税相当が助成されます。</li>
</ul>
引用：<a href="https://www.ja-hamanaka.or.jp/newfarmer/begin/support.php" target="_blank" rel="nofollow noopener">北海道浜中町　営農支援と新規就農支援</a>
<a href="https://warp.city/posts/11096" target="_blank" rel="nofollow noopener">https://warp.city/posts/11096</a>
<h3>長崎県壱岐市</h3>
「農業生産価格高騰対策事業」の実施について 
新型コロナウイルス感染拡大や国際情勢の影響を受け、農作物の生産に必要な原材料費（飼料、肥料、農薬）の価格が高騰しています。このため、その価格高騰に対して一定額を農家に対して支援し、農業経営の継続と安定化を目指します。
<ul>
	<li>畜産部門 
配合飼料価格安定制度の生産者積立金（600円/t）のうち、半額を補助します。 
（注意）県が200円/t、市が100円/tを補助します。 
 
⇒農家（法人等）の方による手続きは必要ありません。市からJA壱岐市を通じて農家（法人等）へ補助します。 
⇒県補助金は、市補助金とは別に交付されます（合算では交付されません）。 
 
契約分の配合飼料とは別に、JA壱岐市で販売される、または農家が直接取引される単体飼料の量に応じ、県が200円/t、市が100円/tを補助します。 
 
⇒農家（法人等）による申請手続きが必要です。また、県へも別途申請が必要となります。申請方法の詳細は、下記農林課までお問い合わせください。</li>
	<li>農産園芸部門 
肥料及び農薬の価格上昇額の20％相当額を補助します。補助金は、品目毎に、「品目毎の1反当り補助額」×「作付面積」で計算します。 
 
⇒JAの生産部会に所属されている農家（法人等）の方は、手続きは必要ありません。市からJA壱岐市を通じて農家（法人等）へ補助します。 
⇒JAの生産部会に所属されていない農家（法人等）の方は、申請手続きが必要です。</li>
</ul>
引用：<a href="https://www.city.iki.nagasaki.jp/soshiki/norinka/norin/11080.html" target="_blank" rel="nofollow noopener">「農業生産価格高騰対策事業」の実施について</a>
<a href="https://warp.city/posts/11676" target="_blank" rel="nofollow noopener">https://warp.city/posts/11676</a>
<h2>まとめ</h2>
生き物と向き合い、美味しい食物を人々に届ける畜産業。他の農業と同じく、担い手不足の地域もありますが、ブランド牛などを育て、全国で注目されている畜産家もいます。高品質で安定した生産を確保できれば、高収入を得られる可能性も高い職業です。
自営で畜産業に携わりたいのか、まずは従業員として経験を積みたいかによって、選択肢も変わってきます。なかなか情報が得られないという人は、気になる自治体の相談会などに参加してみるのもおすすめです。
より具体的に畜産業に携わる道が見えてくるかもしれません。畜産業に関する支援制度などもチェックして、ぜひ移住計画に役立ててください。

南大隅町

鹿児島県

浜中町

北海道

壱岐市

長崎県

延岡市

宮崎県

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地方移住をして畜産業に就く方法

「移住」と一口に言っても、いくつかパターンがあります。進学や大学で大都市圏に出て、その後故郷に戻るUターン移住や、故郷に近い地方都市に移住するJターン、そして生まれ育った場所や住んでいた場所とは異なる地域へと移住するIターンの3種類が主な移住パターン。
<h2>Iターンのメリット5選</h2>
転職活動や就職活動において耳にする言葉の一つに、Iターンというワードがあります。Iターンとは、生まれ育った土地とは別の土地へ移住することを指します。主に、都会で生まれ育った人が地方へと移住するパターンに使われます。
たとえば、都会とは異なるライフスタイルに憧れて移住を決意したり、就職した会社によって地方に住むことになったりした場合などが挙げられます。
近年注目されているIターン。都会から地方へと移り住むIターンには、どのようなメリットがあるのかチェックしてみましょう。
<h3>満員電車から解放される</h3>
東京や東京に隣接するエリアでは、朝や夕方の満員電車は避けられません。ここ数年でリモートワークが一気に進みましたが、通勤時間のラッシュとなると電車は混雑しているものです。
地方にIターン移住した場合、車通勤も珍しくなく、公共交通機関を利用したとしても都内の満員電車のような状況は避けられるでしょう。満員電車から解放されるだけで、日々のストレスが一つ減ると感じる人も少なくないのではないでしょうか。
<h3>生活コストが下がる</h3>
地方に移住することで受けられる大きな恩恵の一つが、生活コストを抑えられる点です。特に家賃に関しては、地方では都心のワンルームの部屋と同じ価格で倍以上の広さの部屋を借りられることもあり、その差は明らかです。
賃貸の場合、家賃は生活コストを大きく占める項目の一つ。家を購入するにしても、都心で購入するよりも安く買えることが多いので、地方へIターンした方がコスト面では節約できるでしょう。
<h3>子育てがしやすくなる</h3>
都会は便利ですが、子育てをするとなると懸念点もあります。例えば、2021年の都道府県別の待機児童数は東京都が7,939人とトップ。一方で、長野県や山梨県、福井県などは0人と、大きな差が見られます。共働き希望の家庭では、少し厳しい現実と言えそうです。
また、小さな子どもを連れて電車に乗って出かける際に、鳴き声やベビーカーに配慮するなど、気を遣うシーンも。地方では車移動が多いので、そこまで気にかける必要がないのも子育てのしやすさにつながります。
<a href="https://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/09/h0907-2d.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">出典：https://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/09/h0907-2d.html</a>
<h3>環境を変えて気分新たに生活できる</h3>
今まで住んでいた土地を離れて、異なる県へ引越して暮らすというだけで、さまざまな環境の変化があります。家が変わり、付き合う人も毎日見る景色も変わり、食べるものもひょっとしたら変わるかもしれません。
環境を変えると自分の暮らしが変わるので、気分新たに生活できます。これまでの生活とは異なる場所で新しいスタートを切りたいという人にとって、Iターンは魅力的な選択肢ではないでしょうか。
<h3>支援制度が整っている地域も</h3>
近年では、Iターン移住者に向けた支援制度を整えている地方自治体も珍しくありません。家賃を補助してくれる住居支援制度や、移住者への助成金制度に子育て支援金など、探してみるとさまざまな支援制度が見つかるはず。
支援が充実している地方へと移住することで、現在の生活よりもバランスのとれた生活を送れることでしょう。
<h2>Iターン移住のデメリット5選</h2>
Iターン移住の際には、移住に伴うデメリットもきちんと把握しておくことが大切。ここではIターンのデメリットを確認しましょう。
<h3>仕事の選択肢が大都市圏より狭まる</h3>
都心に比べると地方は仕事の選択肢が狭まります。自分のこれまでのキャリアとは全く異なる業界、職種の仕事に就く可能性も考えておいたほうが良いかもしれません。
ただ、昨今リモートワークで働く人も増えており、現在の仕事をしながら移住するということも珍しくない時代です。移住先で思うように仕事が見つからない場合は、リモートワークOKの仕事を探してみるのも良いかもしれません。
また、一般的に大都市圏の会社の年収の方が、地方の仕事よりも高い傾向にあります。仕事選びは、移住先の生活コストなども想定しながら、慎重に行いましょう。
<h3>移住先の風習などが移住前と異なる</h3>
移住先が地方だと、昔からの古い風習がいまだに残っている地域もあります。積極的にご近所付き合いや地域のコミュニティに貢献することを求められることもあるでしょう。
移住先での風習や人付き合いに馴染める人は問題ありませんが、肌に合わないということもあります。移住を決める前にどのような風習が残っているか、どのような人が住んでいるのかについても、できるだけ調べておいたほうが良いでしょう。
<h3>交友関係が広がらない可能性もある</h3>
都市部は人口が多いため、さまざまな人が生活しており、その分出会いもあります。地方は都市部と比べると人口が少ないので、交友関係も固定化されてしまうこともあるようです。
その土地に住む人たちとの交流だけで十分という人は問題ありませんが、もっと色々な人と関わって生きていきたい、という人には少し窮屈に感じられることもあるかもしれません。
<h3>地方の方が高いものも意外とある</h3>
地方では、主な移動手段が車という地域もたくさんあります。一家に一台ではなく、複数台所有している家庭も珍しくありません。その分かさむのがガソリン代。ほぼ毎日乗るとなると、都市部に住んでいた頃よりもコスト面で負担が大きくなります。
また、プロパンガスが主流の地域では、都市ガスよりもガス代が高くなる傾向にあります。住居費を抑えられても、他のコストを考えると意外とお金がかかるということも頭に入れておきましょう。
<h3>娯楽が少ない</h3>
都市部では流行りの施設や美味しいと評判のお店、イベントや趣味の集まりなど、娯楽が盛りだくさん。一方地方では大型ショッピングモールかアウトドアしか娯楽が見つからないということも。
まだまだ刺激に触れていたいという人は、移住先の休日の過ごし方をしっかり想定しておいた方が良さそうです。
<h2>Iターン移住の進め方</h2>
<div id="attachment-21001" class="wp-caption alignnone">
<img class="alignnone size-full wp-image-21001" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/08/6aa267df-iturn_familyplan.jpg" alt="iターン移住を検討する家族" width="1800" height="1200" />
iターン移住を検討する家族
</div>
Uターン移住はかつて住んだことのある場所に移住するため、ある程度の土地勘はあるものです。しかしIターンは、今まで住んだことのない土地へ引越すことになるため、不安に思う方もいることでしょう。
この章では、Iターン移住を進めていく上で、実際にどのようなことをしていけば良いかチェックしていきましょう。
<h3>移住することで実現したいライフスタイルを考えてみる</h3>
直感で好きな場所へ移り住むのも行動力があって素敵ですが、移住後も長く住むことを考えている人や、後悔をしたくない人は、まずは移住先でどんな暮らしがしたいかを具体的に考えてみましょう。
家族がいる人は、移住後に家族の不満が噴出しないよう、しっかりと意見をすり合わせましょう。
<h3>地方自治体の移住者支援を調べる</h3>
さまざまな地方自治体で、IターンやUターンなどの移住者向けの支援を行なっています。移住にはお金もかかりますし、知らない土地に移り住むのは不安なこともあるでしょう。移住者支援が手厚い地域では、移住に伴うさまざまな補助金があったり、子育てに関する支援制度も整っています。
制度が整っていると移住に対する不安もある程度解消され、移住がグッと身近に感じられるようになるでしょう。
<h3>自治体に相談・体験プログラムなどに参加してみる</h3>
近年、移住セミナーを開催している自治体も多く、移住候補地の情報に触れられます。セミナーのタイミングが合わない場合は、実際に候補地の自治体に移住について問い合わせてみて、気になっている点を質問してみましょう。
移住に力を入れている地域では、体験プログラムを実施している自治体もあるので、実際に足を運んでみると、より移住に関するイメージが湧きますよ。
<h2>Iターンに関する移住施策がある自治体</h2>
この章では、これからIターンを考えている方向けに、Iターンに関する移住支援制度がある自治体をご紹介します。
<h3>山口県阿武町</h3>
<ul>
	<li>Iターン奨励金：阿武町に定住の意思のある人が転入した場合、単身世帯は10万円、家族世帯は20万円の奨励金あり。※家族世帯は、中学生以下1人につき10万円を加算（上限額は30万円）。</li>
	<li>家賃補助金：IターンやUターン世帯が新たに町内の賃貸住宅に入居した場合、家賃の2分の1の額を2年間補助（上限は月2万円）。</li>
	<li>住宅取得補助金：新婚世帯、子育て世帯及びIターン者が新築住宅を取得した場合、補助対象経費の10分の1の額（上限額150万円）を、中古住宅の場合は、補助対象経費の10分の1の額（上限額30万円）を基本補助金としてもらえる。また、町内建築業者の施工によって新築住宅を取得した場合は、基本補助金に50万円を加算、町が販売する分譲宅地を購入して住宅を新築した場合は、基本補助金に30万円を加算する加算補助金もあり。定住用公営住宅（一般住宅33戸、月額8,000円～30,000円）あり。</li>
	<li>その他、空き家情報提供や空き家リフォーム補助金、新規就農支援（林業・水産業含む）なども。</li>
</ul>
<a href="https://warp.city/cities/35502">https://warp.city/cities/35502</a>
<h3>山口県萩市</h3>
<ul>
	<li>萩暮らし応援事業：空き家情報バンクに登録されている物件を購入、または賃貸したUJIターン世帯に対し、空き家の改修費または家賃の一部を補助。対象者は、世帯主の年齢が55歳以下または18歳以下の子どもを有するUJIターン世帯で、改修費用の1/2～2/3以内で、限度額50～100万円を改修費補助金としてもらえる（18歳以下の子ども1人につき、50万円の加算あり）。家賃の2分の1以内で、限度額月額1〜2万円の家賃補助金も（18歳以下の子ども１人につき、5千円の加算あり）。</li>
	<li>農林漁業スタートアップ応援事業・セカンドキャリア就農支援事業：萩市の農林水産業の担い手の確保、育成、定着を図るため、就業準備金の支給や経営または研修開始時期に必要な経費の一部を補助する。</li>
	<li>萩市移住創業支援補助金：萩市外から萩市へ移住し、住民が求めるサービスなどを創業・継業する意欲のある人に対し、地域ニーズとのマッチングや事業実施に必要な施設の内装改修費などの支援をする。</li>
	<li>移住支援員及び地域移住サポーター：移住者の相談にきめ細かく対応するため、移住支援員と地域移住サポーターを設置。移住支援員と地域移住サポーターは、萩市への移住を希望される人からの相談を受け、移住希望地区の住民との連携を図り、移住者が円滑に移住、定着できるよう支援する。</li>
</ul>
&nbsp;
<a href="https://warp.city/cities/35204">https://warp.city/cities/35204</a>
<h3>新潟県十日町市</h3>
<ul>
	<li>東京23区からの移住支援金：東京23区に住んでいた人もしくは東京圏（埼⽟県、神奈川県、千葉県）に住んで東京23区に勤務していた人が、新潟県⼗⽇町市にIターンもしくはUターンをして、補助⾦対象企業などに就職した場合や起業した場合に受け取れる補助⾦制度。世帯でUIターン した場合は100万円、単身でUIターンした場合は60万円が受け取れます。更に、世帯に18歳未満の子どもがいる場合は、1名につき30万円を加算（2022年4月1日以降に転入した方のみ）。</li>
	<li>ふるさと回帰支援事業補助金：　UIターン向けの補助金で、2020年4月1日から2023年2月28日の間に十日町市に転入し、一定条件を満たす方へ補助金を交付する支援制度。</li>
	<li>住宅等取得・改修支援制度：⼗⽇町市UIターン補助⾦制度（⼗⽇町市ふるさと回帰支援事業補助⾦・東京23区からの移住⽀援⾦）を利⽤した人が、住宅を取得する場合に費⽤の⼀部を⽀援する制度。</li>
	<li>テレワーク助成制度：十日町市UIターン補助金制度（十日町市ふるさと回帰支援事業補助金・東京23区からの移住支援金）を利用した人のうち、市外企業に在籍していてテレワークをする場合や、フリーランスとしてテレワークをする場合に、テレワーク設備準備のための費用の一部を支援する制度。</li>
</ul>
<a href="https://warp.city/cities/15210">https://warp.city/cities/15210</a>
<h3>島根県奥出雲町</h3>
<ul>
	<li>IUターン介護人材・保育人材奨励金：IUターンで移住する人で、町内の介護事業所や保育施設に就職する人に対して奨励金を交付（Iターン者は50万円、Uターン者は25万円）。</li>
	<li>UIターン者向け一戸建て住宅：UIターン者向けに、空き家を活用して整備した住宅あり。その他にも空き家バンク制度なども。</li>
	<li>オーダーメイドの体験プログラム：IターンやUターンを検討中の方向けに、一人ひとりに合ったオーダーメイドプログラムを用意。</li>
</ul>
<a href="https://warp.city/cities/32343">https://warp.city/cities/32343</a>
出身地以外の場所へと移り住むIターン移住。移住した場合のメリット・デメリットの両方を考慮して、出来るだけ情報をたくさん集めながら移住計画を進めるのが良さそうですね。Iターンの移住施策を打ち出している自治体も調べてみると色々あるので、気になる地域がある人は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

萩市

山口県

奥出雲町

島根県

十日町市

新潟県

阿武町

今回は、近年注目されているIターン移住のメリットやデメリット、移住の進め方や施策についてチェックしていきましょう。

Iターン移住が注目されている理由。Iターンのメリット・デメリット

#移住計画

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