<h2>室蘭にUターン移住した経緯を教えてください</h2>
佐藤諒さん（以下、佐藤）：室蘭は住みやすいですし、好きな海に囲まれているというのが1番の理由ですね。海に行くと癒されますし、海を眺めながら考え事をすると、気持ちが切り替わります。そして、何より室蘭が好きだからです。
<h3>室蘭のどんなところが好きですか？</h3>
佐藤：狭い中で、色々なものが交わり合っている感じが好きです。大自然もあり、工場群もあり、これらが融合しています。
「自然」と、工場から見える「人の営み」が交わり合っていて、写真を撮るのが楽しい場所です。四季によって、色んな表情、姿があり、工場の煙も一つ一つ出る場所が違って、撮りがいがあります。
<h3>写真を始めたきっかけを教えてください</h3>
佐藤：記録することが好きなので、もともと写真を撮ることが好きでした。大学に入って、自分でカメラを買えるようになり、本格的にはじめました。
<h3>室蘭を撮り続ける理由は？</h3>
佐藤：僕が室蘭で写真を撮っている1番の目的は、「室蘭の良さを人に伝えたい」からです。残念ながら、室蘭のことを良く言わない人もいるので、「その人に届け」という想いで、写真を撮っています。僕の写真を通して、室蘭の良さを少しでも伝えられたら嬉しいですね。
<h3>被写体としての室蘭の魅力を教えてください</h3>
佐藤：室蘭の工場夜景は、写真のバリエーションの一つだと思います。工場は、「歴史が多く詰まっている場所」なので、室蘭の自然とはまた違った魅力があります。個人的に、撮りたくなる対象です。
写真を通して、室蘭の新たな一面を知ってほしいです。室蘭には絶対におさめたい瞬間がありますよ！
<h2>今後の展望を教えてください</h2>
佐藤：自動化していく流れの中で、技術は絶対に残していくべきだと思うし、技術を残す手段を色々と考えていくべきだと思います。室蘭の「ものづくり産業」がずっと残り続けることで、室蘭全体が発展していけるような仕事をしていきたいと思っています。
また、写真を撮る人にとっては、撮りがいがある街だと思いますが、写真を撮らない人が、「単純に楽しむことだけを目的に来る場所にはまだなれていない」と思います。そのため、人が楽しめる場所や、自然を体験できる仕掛けを増やしていけたら、良いと思います。私自身も関わることで、広がっていくと良いなと思います。
室蘭を支える一つのパワーになりたいです。
<img class="aligncenter wp-image-512 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/-27.png" alt="ドローンのリモコンを見る佐藤諒さん" width="579" height="322" /> <img class="aligncenter wp-image-513 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/-28.png" alt="室蘭への移住について話す佐藤諒さん" width="577" height="321" />
<h2>母校の卒業生や、学生たちに伝えたいメッセージはありますか？</h2>
佐藤：「一緒に働きましょう！！」という気持ちはありますが、室蘭を出て行ってしまう人が多いことも事実です。僕が室蘭に戻ったのは、写真が理由の一つでしたが、大学の時に、室蘭にも「こんなにすごい人いるんだ」「こんなに素晴らしい人いるんだ」「この人達と一緒に何かしたい」と、思って、室蘭に戻ってきました。
室蘭の産業に触れて、室蘭の良さを感じ、室蘭に残ってくれる人が増えてくれることを、願っています。
<img class="aligncenter wp-image-514 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/-29.png" alt="海岸沿いでドローンを操縦する佐藤諒さん" width="578" height="319" />
<img class="aligncenter wp-image-515 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/-30.png" alt="室蘭の夜景の写真を撮る佐藤諒さん" width="1451" height="739" />
<h2 class="block">佐藤諒さん撮影作品</h2>
<img class="aligncenter wp-image-516 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/-31.png" alt="佐藤諒さん撮影作品、夕暮れの室蘭の工業地帯" width="663" height="368" />
<img class="aligncenter wp-image-517 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/-32.png" alt="佐藤諒さん撮影作品、室蘭の海岸の岩場" width="659" height="440" />
<img class="aligncenter wp-image-518 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/-33.png" alt="佐藤諒さん撮影作品、夕焼けが美しい中、工場から煙が上る様子" width="657" height="438" />©Ryo Satoh
出典: <a href="https://u-turn-interview-muroran.hub.arcgis.com/apps/d4974ad47b804e2699a9cebfdb819d4a/explore" target="_blank" rel="noopener noreferrer">三菱製鋼室蘭特殊鋼(株)　佐藤諒さん</a>

ワープシティ公式

工場で働きながら、室蘭の写真を撮り続ける佐藤諒さん。生まれも育ちも室蘭の佐藤さんに、Uターン移住をした経緯、室蘭の魅力、室蘭での暮らしについてお伺いしました。

室蘭市

北海道

出身地：北海道室蘭市、現住所：北海道室蘭市、工場勤務

佐藤 諒

写真家が写す「室蘭の今」。〜Uターンを通して見えてきた故郷〜

<h2>室蘭に移住した経緯を教えてください</h2>
宮本檀さん（以下、宮本）：転職を機に移住しました。大学の建築学科でデザインの勉強をしていたので、デザインに関わる仕事をしてみたいと思ったことが転職のきっかけです。
また、色々なことをやってみたいという気持ちもありました。「Liworld(リワールド）株式会社」は、WEBサイトのデザインに限らず、ドローンを飛ばしたり、動画を撮影したりと、色々なことを仕事にしています。
「自分が面白いと思えることを見つけられたらいい」と思い、就職しました。時代が変わっても、新しいサービスに対応して、柔軟に働いていけそうな場所だと思います。
<h3>実際に移住してみて、室蘭はどんなところですか？</h3>
宮本：前職でも室蘭に来る機会はありましたが、駅前や決まった飲食店など、限定的なところにしか行っていませんでした。実際に住んでみると、住みやすく、利便性も高く、今まで知らなかった観光スポットや綺麗な景色がたくさんありました。
長く都会で暮らしてきましたが、室蘭の建物は都会に比べて低いので、綺麗な夕焼けを見ることもできますし、人が多すぎないので、ちょうどいい静けさがありますね。
<h3>宮本さんが思う、室蘭の魅力は？</h3>
宮本：綺麗な景色もいっぱいで、海産物などの食べ物もとても美味しいところです。また、道外の人だと、北海道って「札幌とそれ以外」というイメージが強いと思いますが、室蘭は、車ですぐ行ける距離にお店が集中していて、生活するのにも便利なまちです。住みやすいポイントだと思います。
ドライブがてら車を少し走らせれば、登別や洞爺湖、白老などの温泉地にもアクセスできます。気分転換できることが多くあるのは恵まれていると思いますね。クルージングもできて、釣りをしている人も多く、楽しめるところがいっぱいある場所です。
<h3>室蘭のお気に入りの食べ物は？</h3>
宮本：室蘭名物のホタテやうずら、室蘭やきとりが好きです。美味しい寿司屋さんも沢山あり、スーパーに、割安で新鮮なお刺身が売っているのもいいですね。お刺身は、サイズや厚みのボリューム、おいしさも他の場所よりも良く感じました。
<h3>室蘭の景色や観光スポットで印象的な場所はありますか？</h3>
宮本：工場夜景もいいですが、海に夜景が反射しているのも綺麗だと思います。白鳥大橋も印象的ですし、室蘭八景や大黒島など、観光スポットも充実していると思います。まだ見られていないのですが、桜を楽しめる場所も多くあると聞くので、行ってみたいです。
<h2>今後の展望を教えてください</h2>
宮本：社内外のデザイナーと一緒に、得意なことを出し合って、モノを作っていきたいと思います。今、職種としては、「クリエイター」ですが、デザインを考えるために、参考として色々なものを見ます。答えがある訳ではなく、自分で考えなければいけないので、自分で考えて、感じたことを表現していけるといいと思っています。
<h2>室蘭に移住を検討している方へメッセージをお願いします</h2>
宮本：室蘭は、千歳空港が近く、札幌や苫小牧も近く、函館も近い。他の観光地へも近いので、立地的な魅力もあると思います。ニセコも近いので、北海道が大好きで移住したい人には好立地だと思います。
道外には、「北海道の家は一軒一軒の距離が離れている」という印象を持っている人が少なからずいると思いますが、そんなことはないですし、室蘭は生活するうえで住みやすい場所です。
旅行雑誌にも、「胆振地域」がメインになることはまだ少ないので、道外の方にはまだ発掘されていない、「未開拓の魅力」がいっぱいあると思います。ほしい物がいつでも手に入る環境よりも、ちょっと行けば、海や温泉にいける環境が好きで、生活の利便性もほしいという方には、室蘭は最適な場所だと思います。
Li world株式会社 
HP:  <a href="https://li-world.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://li-world.jp/</a>
出典: <a href="https://u-turn-interview-muroran.hub.arcgis.com/apps/d6d450f412214dfab3ac7ec95f8ada1a/explore">Li world(株)　宮本檀さん</a>

室蘭の魅力を発信する「Liworld（リワールド）株式会社」のWebデザイナー・宮本檀さん。東京から室蘭に移住した経緯、室蘭での暮らし、室蘭の魅力について、お話を伺いました。

前住所：東京都、現住所：北海道室蘭市、Webデザイナー

宮本 檀

Webデザイナーが室蘭に移住して得た、広がる可能性

<h2>岩下さんからお聞きします。室蘭にUターン移住した経緯を教えてください</h2>
岩下彩子さん（以下、岩下）：看護学校時代は、道外の都会で過ごしました。学生生活は楽しかったのですが、結婚や出産など、将来的なことを考えると、地元を離れて1人でいることに不安がありました。
両親が室蘭にいたこと、そして、自然に囲まれ遊ぶ場所も多い室蘭で、“子育てがしたい”という想いから、帰ることを決断しました。小さな頃から育ったまちで、「あの場所に子どもを連れて行きたい」という思いもありましたね。
<h3>続いて、荒井さん。室蘭にUターン移住した経緯を教えてください</h3>
荒井なつみさん（以下、荒井）：勤めていた東京の病院での契約が終了するタイミングで、元々働いていた職場（当病院）の方々が、「いつでも戻っておいで」と言ってくれたことがきっかけでした。ぜひまた一緒に働きたいと思い、帰ってきました。
<img class="aligncenter wp-image-3050 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/96f4c807--2.jpg" alt="「私立室蘭総合病院」で看護師として勤務する荒井なつみさん" width="568" height="373" />
<h2>離れたからこそわかる、室蘭のいいところは？</h2>
荒井：離れた期間はそれほど長くなかったのですが、改めて「住みやすいまち」だと思いました。食べ物もおいしく、特に、“室蘭やきとり”はオススメですよ。適度に自然もあり、工場のライトアップの夜景も美しいです。生活するうえでのお店や公共施設も充実しています。
<h3>室蘭のお気に入りの場所は？</h3>
岩下：少しドライブすると、近くに海があるのがいいですね。夜景もとても綺麗で、特に、測量山からの夜景が好きです。
<h3>室蘭の「ここを紹介したい」と思うポイントはありますか？</h3>
岩下：まず、“自然環境”がとても良いと思います。「むろらん温泉ゆらら」や「登別温泉」も近くにありますよ。まち全体には、温泉、スキー場、科学館、水族館、山に海水浴場など、遊べる場所がいっぱいあります。
都会の給与は高いかもしれませんが、生活費も高くなります。室蘭には、「お金に換算できない楽しさや良さ」があって、住む場所の選択肢になると思います。
<img class="aligncenter wp-image-3051 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/e2affa6c--2.jpg" alt="「私立室蘭総合病院」で看護師として勤務する岩下彩子さん" width="565" height="367" />
<h2>今後の展望を教えてください</h2>
荒井：以前とは違う病棟で働いているので、仕事に慣れることに精一杯ではありますが、仕事に慣れてきたら、病院に来てくれる患者さんはもちろん、室蘭に住む皆さんが健康で過ごせるように、看護師として貢献していきたいです。
<h3>室蘭でしてみたい活動はありますか？</h3>
岩下：まちの清掃のボランティアなど、室蘭に貢献できるボランティア活動をしていきたいと思っています。病院内でボランティアをしてくださっている方々を目の前で見ていると、感謝もしますし、同時に、自分も何かしたいと思いますね。
<img class="aligncenter wp-image-3052 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/0ba9b291--2.jpg" alt="にこやかに室蘭について語る岩下彩子さんと荒井なつみさん" width="568" height="312" />
<h2>室蘭にUターンをして、看護師として就職するうえでの室蘭の良さはありますか？</h2>
岩下：室蘭には総合病院が３つあります。どこも働きやすいのでは、と思いますが、当病院も福利厚生がしっかりしていますし、働きやすい環境は十分に整っていると思います。ぜひ室蘭に戻ってきて、一緒に働いてほしいと思います。
子育てをしながら働くという点でも安心だと思いますよ。市内に私立の保育所や幼稚園もありますが、「院内保育所」もあって、実際に子どもを預けていた時は、何かあってもすぐに駆けつけることができたので、助かりました。幼稚園へ変える時も、保育所の先生方がサポートしてくれました。
荒井：産休や育休が終わって職場復帰してきた先輩たちを見ると、サポートがしっかりあって、周りから見ても働きやすい環境なのだと思います。
<h3>室蘭全体の医療の環境についてどう感じますか？</h3>
岩下：室蘭にはそれぞれの分野の専門の医師が揃っているので、どんな病気になっても、安心して治療を受けられると思います。札幌などの都心部には病院が多くありますが、室蘭のような地方都市で、ここまで充実したところは少ないと思います。
荒井：それぞれの病院に強味があると思います。看護師として学びたい、経験したいという分野があれば、色々な経験もできて知識も深めやすいので、室蘭は看護師としての選択肢は多いと思います。患者さんにとっても、安心して治療が受けられる環境だと思います。
市立室蘭総合病院 
〒051-8512　室蘭市山手町3-8-1 
電話番号　0143-25-3111
HP: <a href="https://www.city.muroran.lg.jp/main/org8400/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://www.city.muroran.lg.jp/main/org8400/</a>
出典: <a href="https://u-turn-interview-muroran.hub.arcgis.com/apps/69015f14a4c1432dad8a78c09aaac902/explore" target="_blank" rel="noopener noreferrer">市立室蘭総合病院　岩下さん・荒井さん</a>

室蘭に3つある総合病院の一つ、「市立室蘭総合病院」で、看護師として勤務する岩下彩子さんと荒井なつみさん。そんなお二方に「室蘭へUターン移住した経緯」「室蘭の魅力」についてお話を伺いました。

出身地：北海道室蘭市、現住所：北海道室蘭市、職業：看護師。

岩下彩子  さん   荒井なつみ

看護師として、住まい人として。故郷室蘭に貢献したい

<img class="alignnone wp-image-3038 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/7c197eeb--2.jpg" alt="高校時代を過ごした室蘭にUターン後、「天然酵母の蒸しパン屋まるぱん」をオープンさせた宮武千晶さん" width="573" height="376" />
<h2>お店を開いたのは、いつですか？</h2>
宮武千晶さん（以下、宮武）：2016年5月に開店しました。
<h3>室蘭で開業しようと思った経緯を教えてください</h3>
宮武：お店を開いたこの建物は、祖父の家なんです。子どもの頃は、苫小牧市に住んでいましたが、昔からよく遊びに来ていました。苫小牧市の平地と違って、山があって自然が豊かで、大好きなまちでした。
高校生の時は、室蘭で過ごして、卒業後に室蘭を離れたのですが、結婚を機に室蘭に戻ってきました。祖父の家に住むことになり、ここでお店を開くことにしました。
<h3>なぜ「蒸しパン屋」を開こうと思ったのですか？</h3>
宮武：高校卒業後、中国で暮らしていた時に、「蒸し物の文化」に触れました。蒸し物は素材の味が活きるし、油も使わないので体にとても良いのです。
友人や蒸し物料理屋で教えてもらって、家でも作り、毎日食べていました。北海道に戻ってきたら、蒸し物料理屋さんがなかなかないことに気が付き、自作していました。ある時、手作りの蒸しパンを知人にあげたら、「おいしい！」と喜んでもらえたんです。
室蘭に戻り、一番感じていたことが、“食材のおいしさ”だったので、その言葉をきっかけに「おいしい食材を活かしたい」「より素材の味を際立たせたい」という想いが生まれました。
小さなお子さんが遊びにきてくれた時に、食べやすくて、手に取りやすくて、自分達でお買い物がしやすいものにしたいと考え、色々試した結果、蒸しパンにしようと決めました。
<img class="alignnone wp-image-3040 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/7c668dff--2.jpg" alt="蒸しパンがずらりと並んだ店内" width="563" height="376" />
<h2>開業を決めてからは、スムーズに進みましたか？</h2>
宮武：「まずやってみよう！」という想いで、いいペースで進められました。1番の心配は、お店がある場所が住宅街で、近隣は高齢者の方が多く、開店したら環境も変わってしまうことでした。
でも、ご近所の方達も皆さん温かくて、「地域に子どもも減ってきたので、子どもが来てくれるようなお店を開いてくれて嬉しい」とたくさん声をかけてもらえました。そういう声が後押しにもなりました。
商工会議所の方や色々な方にも相談乗ってもらい、たくさんの方に応援してもらいました。
<img class="alignnone wp-image-3041 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/2fbd9387--2.jpg" alt="イートインスペースには、たくさんの本や子どものおもちゃが用意されています" width="567" height="312" />
<h2>室蘭に戻り、改めて実感した室蘭の良さは？</h2>
宮武：私が高校生の時は、室蘭は活気のあるまちで、工場が沢山あり、若い人たちが沢山働いているイメージがありました。高校を卒業して、10年くらい経ってから戻った時は、落ち着いているまちだと感じました。子どもが少なくなっていると思いましたが、実際に室蘭で子育てをしてみて、「子育てに適しているまち」だと思います。
子どもが減ってしまった分、まちの方達が声をかけてくれて、“みんなで子育てをしている感覚”になれました。夏もそこまで暑くもなく、冬も雪が多くなく、1年を通じて過ごしやすい気候です。
お客さんとの会話の中で、地元に帰って来ている人が多いことに気が付きます。１度外に出て、改めて室蘭の良さを実感して、帰ってくる人も多いですね。
<h2>今後の展望を教えてください</h2>
宮武：イートインスペースを作ったのは、美味しいと食べてくださる皆さんのお顔が、“頑張る力になる”と思ったからです。ここで過ごした思い出や、おいしかったという記憶を将来思い出して、また行きたいと思ってくれた時に、「お店を続けていられること」が目標ですね。
最近は、小さい子どもと一緒に作れるように、蒸しパンの生地も販売しているんです。その生地を使って、蒸しパン作りの教室を開いて、子ども達が蒸しパン作りを体験できるようにしたいと思っています。
子育てをしているお母さんの中には、相談できる人がいなかったり、ずっと子どもとしか接していなくて孤独を抱えている人がいると思うんです。
でも、ここに来ることで、初めて会ったお客さん同士が知り合いになったり、私と話すことでリラックスしてもらったり、明るい気持ちになってくれたら嬉しいです。「子ども達と毎日来られて、お母さんたちが安らげる場所」になれば、との想いでやっています。
「いらっしゃいませ」ではなく、「こんにちは、久しぶり」と言えることが本当に多くて、室蘭の人達のあたたかさ、優しさ、愛情深さをいつも感じています。
<img class="alignnone wp-image-3042 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/23016292--2.jpg" alt="お店を通じて、「室蘭の人達のあたたかさ、優しさ、愛情深さをいつも感じています」と話す宮武さん" width="568" height="372" />
<h3>室蘭で開業してよかったですか？</h3>
宮武：本当に良かったと思っています。室蘭で学生時代を過ごしましたが、戻ってきてからの方が、お客さんも含めて、沢山の人達と知り合うことができました。室蘭はどこに行くにも行きやすいと思いますし、室蘭の「食材の手に入りやすさ」、「食材のおいしさ」をもっと伝えたいです。
ここでお店をやっていることで、転勤などで室蘭を離れた方とも、また会うことができるのも嬉しいですね。室蘭の人は優しくて、手助けや声がけをたくさんしてくれます。
子育ても、1人ではなく、まわりを頼っていいんだと思えるんです。このお店がそう思ってもらえる場所になることを願っています。
<img class="alignnone wp-image-3043 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/261cc460--2.jpg" alt="祖父の家を改装し開業した、「天然酵母の蒸しパン屋　まるぱん」の外観" width="1367" height="708" /><img class="alignnone wp-image-3044 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/7d5a85e9--2.jpg" alt="たくさんの種類の蒸しパン" width="637" height="426" />
<img class="alignnone wp-image-3045 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/b5592015--2.jpg" alt="ホワホワの食感が伝わってきそうな蒸しパン" width="642" height="351" />
<img class="alignnone wp-image-3046 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/ec151bb1--2.jpg" alt="イートインスペースで遊ぶ子ども達の姿" width="637" height="355" />天然酵母の蒸しパン屋　まるぱん 
〒050-0086　室蘭市大沢町3-3-2 
電話番号　0143-43-8670 
営業時間　10：30-17：00 
定休日　　月・土・日 
 
出典: <a href="https://u-turn-interview-muroran.hub.arcgis.com/apps/cec2118243b945c8b462c75d62375824/explore" target="_blank" rel="noopener noreferrer">まるぱん　宮武千晶さん</a>

子どもの遊び場もある「天然酵母の蒸しパン屋　まるぱん」の店主・宮武千晶さん。高校卒業後に渡った中国での暮らしで「蒸し物の文化」に触れたのだとか。室蘭の食材の美味しさを“蒸し物を通じて伝えていきたい”という想いから、Uターン後、祖父の暮らしていた家を改装し、開業。そんな宮武さんに、室蘭へUターン移住した経緯、室蘭の魅力、蒸しパンのように膨らみ続ける想い、についてお話を伺いました。

前住所：中国、現住所：北海道室蘭市、職業：「天然酵母の蒸しパン屋 まるぱん」経営

宮武 千晶

天然酵母の蒸しパン屋開業で、子どもの声復活！

<h2>室蘭に戻ってきた経緯を教えてください</h2>
中村卓也さん（以下、中村）：高校まで室蘭に住んでいて、高校卒業後、4年間札幌で暮らしました。札幌は色々なものがあって楽しかったのですが、たまに遊びに行くなら良い場所という感覚で、住むなら室蘭が良いと思い、22歳の時に戻ってきました。
<h3>室蘭の魅力はどういったところにありますか？</h3>
中村：室蘭は、のんびりと時間が流れていて落ち着きます。海、山、川と自然が沢山あって、遊べるところも魅力です。室蘭を中心に西胆振地区の洞爺湖町、伊達市、登別市、白老町と、周辺にも遊べるところは多いと思います。
<h3>室蘭での過ごし方を教えてください</h3>
中村：休日は子どもと遊んでいます。夏は室蘭岳に登ったり、川釣りを楽しんでいます。冬は雪遊びができますし、温泉にも行きますよ。スポーツが趣味なので、夏はサーフィン、冬はスノーボードをしています。
<h2>飲食店の世界に飛び込んだきっかけを教えてください</h2>
中村：高校時代や札幌の専門学校時代に、飲食店でのアルバイトを経験したのですが、接客業がとても楽しいと思ったんです。室蘭に戻ってきた時は、親の影響から工場での仕事にも興味があり、7年間工場で働きました。
工場勤めは安定はしていて、充実していましたが、飲食業、接客業をやりたいという想いはどこかに持ち続けていました。
そんなとき、30歳になるタイミングで、高校の時の友人が「一緒に飲食業をやってみないか」と誘ってくれたんです。その言葉がきっかけとなり、一緒にお店を開くことになりました。
<img class="alignnone wp-image-3020 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/dd6d2c54--2.jpg" alt="「やきとり伊勢広」の三代目店主として店に立つ中村卓也さん" width="568" height="373" />
<h3>元々「お店を作る」ことが夢だったのでしょうか？</h3>
中村：「お店を作る」というよりは、元々、人を楽しませたり、会話をすることが、すごく好きだったんです。
自分はいつもニヤけてると言われてしまうんですが、飲食業だと笑顔でいることはプラスにつながるので、自分に向いていると感じます。
<h3>飲食業は天職なんですね。ご友人とやっていたお店から独立しようと思ったきっかけは？</h3>
中村：やりたい方向性が変わってきたことがきっかけです。自分自身は“お店に立って、お客様と会話がしたい。そのお客様達と歴史を作っていきたい”と思っていて、そういうお店を目指していました。
お店も開店年数を重ねていくと、経営側の役割が増えていきます。“お客様との会話を大切にしたい”という想いが強かったので、方向性が変わってきているのを感じました。そんな時に、今の店舗が「後継者を探している」という話しに出会ったのです。
<img class="alignnone wp-image-3019 size-full" style="background-color: initial; font-weight: inherit; font-size: 1rem;" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/db8fbfcb--2.jpg" alt="「やきとり伊勢広」の三代目店主として店に立つ中村卓也さん" width="571" height="313" />
<h2>中村さんは「伊勢広」の何代目ですか？</h2>
中村：三代目です。初代が18年間、二代目が4年間、そして自分が引き継ぎました。二代目と話しをさせてもらうと、親や家族と縁があることが分かりました。
伊勢広を引き継くことを決めた時には、先代が半年間、色々とお店のことを教えてくれました。「（やきとりの）タレを引き継いで、看板（店名）は変えてもいい」と言ってくれましたが、常連のお客様からお店の歴史や思い入れを聞かせてもらったことで、“そんな歴史があるお店を引き継ぎたい”という想いが強くなっていきました。
そして、看板もそのままに、タレを引き継ぐことになりました。
<h3>「室蘭やきとり」そして「室蘭」への想いを教えてください</h3>
中村：「室蘭やきとり」にはストーリー（歴史）があります。1930年代の日中戦争期に、軍人の靴に豚の革を使ったことで豚の肉が沢山余り、それを室蘭の工場の方々が活力源として食べ、元気をつけて仕事をしていたことがルーツです。そのような歴史がある食べ物だということに誇りを感じます。
室蘭自体を知らない人もいますし、「室蘭やきとり」の存在を知らない人も多くいるので、情報を発信していくことが大切だと思っています。“歴史をつなげていく”ことが、僕らの世代の役割だと感じています。僕たちは歴史や想いを伝えて多くの方に室蘭に来てもらい、室蘭のことをもっと知ってもらいたいです。
<img class="alignnone wp-image-3021 size-medium" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/069ad67a--2-300x168.jpg" alt="「やきとり伊勢広」の三代目店主として店に立つ中村卓也さん" width="300" height="168" />
<h2>今後の展望を教えてください</h2>
中村：「室蘭やきとりの会」の発足に向けて活動しています。やる人がいなかったので思い切って作ることにしました。目標はやきとりのフェスをやることで、“室蘭やきとり”と“音楽”を融合させたいです。
そして、いつか室蘭の昆布を食べた豚も育てて、そのお肉で「室蘭やきとり」を焼くのが夢ですね。そこに辿り着くためには横のつながりが不可欠なので、「室蘭やきとりの会」を発足したいと思っています。
変わらない味と変わらない接客を続けて、お客様に恩返ししていきたいですね。そして、いつかそのお客様がお子さん達を連れてこられるように、しっかりとお店を続けていきたいです。
<img class="alignnone wp-image-3022 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/58c5a6a4--2.jpg" alt="「やきとり伊勢広」の店内で焼かれる美味しそうな焼き鳥" width="642" height="356" />
やきとりの伊勢広 
〒050-0074　室蘭市中島町1-9-12 
電話番号　0143-47-0317 
営業時間　平日17：30-22：00 
週末・祝前日17：30-23：00 
ランチ11：00-14：00 
定休日　　日・祝日
HP <a href="https://www.n-ya.co.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://www.n-ya.co.jp</a>
出典: <a href="https://u-turn-interview-muroran.hub.arcgis.com/apps/ae6352178d974dae92272ff16648ba82/explore" target="_blank" rel="noopener noreferrer">伊勢広　中村卓也さん</a>

「やきとり伊勢広」の三代目店主である中村卓也さん。名物である「室蘭やきとり」の魅力を発信し、歴史をつないでいくことで、室蘭の良さを一人でも多くの方に知ってほしいと、日々笑顔でお店を切り盛りしています。『変わらない味と変わらない接客を続けて、お客様に恩返ししていきたい』と笑顔で語る中村さんに、室蘭へUターン移住をした経緯、室蘭の魅力、室蘭やきとりへの想いについて、お話を伺いました。

出身地：北海道室蘭市、現住所：北海道室蘭市、職業：「やきとり伊勢広」三代目店主。

中村 卓也

ルーツを伝え、歴史をつないでいく「室蘭やきとり」への想い

<img class="alignnone wp-image-8880 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/08/98f0f1ab-2022-01-21-103002.png" alt="パナソニックITS株式会社の室蘭オフィスに勤務する佐藤慎吾さん" width="1000" height="721" />
<h2>佐藤さんは室蘭出身ですか？</h2>
佐藤慎吾さん（以下、佐藤）：北海道帯広市出身で、室蘭工業大学へ進学し、大学時代を室蘭で過ごしました。大学を卒業してパナソニックITS株式会社の本社のある横浜で18年間働き、室蘭へ帰ってきました。
<h3>どのような経緯で室蘭へ帰ることになったのですか？</h3>
佐藤：室蘭に来る3年前から、田辺社長（パナソニックITS株式会社代表取締役社長）に「地域課題解決をしたい」という想いがあり、横浜で活動を開始しました。横浜では車載システムの開発をやっていて、後半は地域課題解決にも関わっていました。
どこで活動しようか考えた時に、いくつか候補がある中で、もともと工業で栄えたまちで、国立大学の室蘭工業大学があり、技術で培われた風土がある室蘭に決まりました。室蘭は交通の要所で、弊社は車載関連の技術があるので、交通に関する技術を活かせると思いました。
当時、室蘭グリーンエネルギータウン構想が国土交通大臣賞を受賞したり、室蘭はオープンデータを推進していて、特にGIS（地理空間情報システム）のデータを先進的に公開していました。そういった技術のベースがあったことで、「地域課題解決の活動を室蘭でしよう」と決めました。その時に、社内で公募がありました。
今、室蘭のオフィスにいるのは、皆、北海道出身で、縁が強いメンバーです。皆が「北海道を良くしたい」という想いから希望して、2020年4月、室蘭にオフィスを開設しました。
<h3>室蘭のお気に入りの景色はありますか？</h3>
佐藤：今も昔も、夜景がものすごく綺麗なところです。天気が良いときは、講義の合間に「地球岬」や「イタンキ浜」、「トッカリショ」へドライブによく行ったものです。特に目的もなくイタンキ浜に行って、海を眺めるということもやっていました。室蘭以外から来た人が「室蘭は海も近くて、スキー場も近くて、温泉まで近い。
良いところですね」と、言ってくれて、こちらの方が室蘭の良さを気づかせてもらうことがあります。久しぶりに室蘭帰ってきましたが、風光明媚な観光資源はまったく変わらずに、当時と同じように良いところだと感じています。
<h3>佐藤さんが思う、室蘭の魅力を教えてください</h3>
佐藤：「室蘭は海産物が美味しい」と、あまり知られていないように思いますが、本当に食べ物が美味しいところです。ウニやホタテも美味しく、首都圏と比べたらものすごく安く食べることができるので、もっと知ってほしいですね。室蘭は。
道の駅に温泉（むろらん温泉ゆらら）もあり、登別温泉もとても近く、気軽に温泉に行くことができます。ゆっくりできることも魅力ですね。
<h3>室蘭の人口は1970年の16万人をピークに減少し続け、年々人口減少が進んでいます。今後、日本に、世界に訪れる課題が、室蘭ですでに起き始めていることを、どう捉えていますか？</h3>
佐藤：室蘭は、世界の中でも「課題の最先端」だと思います。18年前よりも交通量が減っていて、繁華街である中島地区は当時以前より人が減ったように感じます。
市役所と一緒に、「高齢福祉に関するテーマ」にも取り組んでおり、地域の高齢者の方々と会話をすると、今まさに様々な課題に直面しています。これから日本全国で起きる課題が、室蘭はすでに見えていて、発生していることは「大きな価値」だと考えています。
それを今、一緒に解決しようということで、まず「廃棄物回収の改善」や、MaaSをはじめ「公共交通への取組み」を行っています。市民の方達も感じている課題があり、今、取組みが進められています。室蘭は最新の課題と対峙でき、そこに最新の技術で対応していけるという、大きな価値を感じる土地です。
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<h2>室蘭で見つけた仕組みを他の地域にも活かせると思いますか？</h2>
佐藤：室蘭に似ている港まちなどでは、そのまま活用できると思いますし、日本全国の地方都市へも展開できると思います。まずは室蘭で取組みを進め、胆振地域、北海道、そして日本全国に展開していきたいです。
<h2>現在行っている取り組みを教えてください</h2>
佐藤：一緒にまちを作っていくというイメージは必要だと思っています。昔、室蘭は、裕福なまちでしたが、これからの室蘭は、皆で協力して、進んでいくことが必要になってきていると思います。高齢者も、若い世代も、大学生も一緒に課題に向き合い、一丸となって解決していくことが必要です。
そのため、室蘭工業大学の講義に参加し、学生と一緒に地域課題について考えることも行っています。そういった「共に考える文化」を作っていくことが重要だと感じています。まち全体で助け合うことを、パナソニックITSでは「技術を軸にして」貢献していきたいです。
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パナソニックITS株式会社
HP <a href="https://www.panasonic.com/jp/company/pits.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://www.panasonic.com/jp/company/pits.html</a>
出典: <a href="https://u-turn-interview-muroran.hub.arcgis.com/apps/002f596b360940578d8e59ec1c2e3d28/explore" target="_blank" rel="noopener noreferrer">パナソニックITS(株)　佐藤慎吾さん</a>

帯広市出身で、大学時代を室蘭で過ごした「パナソニックITS株式会社」の佐藤慎吾さん。18年間働いた横浜を後にし、時を経て、熱い想いを胸に、室蘭へ戻りました。そんな佐藤さんに、「室蘭へUターン移住した経緯」「室蘭の魅力」「室蘭でのチャレンジ」について、お話を伺いました。

出身地：帯広市、前住所：横浜市、現住所：北海道室蘭市、パナソニックITS株式会社勤務。

室蘭市

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