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生産者プロフィール
小西勇基さん
所在地:愛知県北設楽郡設楽町
業種:農業(トマト農家)
生産物:ルネッサンストマト・トマトジュース
会社URL:https://linktr.ee/524tomato
ネットショップ:https://524tomato.base.shop/
note:https://note.com/minorin524/n/nafd3369138c0
会社の事業内容をお聞かせください。
愛知県は設楽町・名倉高原にて、地元で20年愛されてきた「幻のトマト」を引き継ぎ、育てています。生のトマトはもちろん、トマトジュースなどの加工品も販売しております。
元々、車関係のシステムエンジニアの仕事をしており、好きな車と、ものづくりに携われることが面白かったのですが、もっとお客様の声を直接聞ける仕事をしたい!と農家を目指しました。スノーボードも好きなので、夏は農家、冬はスノーボードを楽しむという生活にも憧れていました。
はじめは、目指すライフスタイルと収入を両立するための事業モデルになかなか出会えなかったのですが、ひょんなことから、学生時代の友人のお父さん(現在の師匠)の農園を手伝うことになりました。話を深く伺ううちに、まさに、自分の目指したいモデルはこれだ!と運命を感じ、第三者承継に近い形で就農する流れになりました。
商品・サービスの魅力についてお聞かせください。
ルネッサンスという品種のトマトを育てています。栽培方法が難しく、栽培者も出荷量も少ない「幻のトマト」と言われています。
ここ設楽町はルネッサンストマトが初めて栽培された発祥の地です。20年以上、地元の特産物として親しまれてきました。
夏から秋にとれるトマトで、シーズンは5~11月です。
水や養分はたっぷりと与え、ストレスを与えない栽培方法で、甘さと酸味のバランスを追求しています。皮が薄く種まわりのジェル部分が少ないため、皮が舌に残らず、水っぽくならない、丸かじりに最適なトマトです。
お客様からは「昔食べたトマトを思い出すような懐かしい香りと味」とご好評いただいております。トマト本来のスッキリとした美味しさを磨き続けています。
お仕事のやり甲斐についてお聞かせください。
仕事内容や、トマトの質に対して、自分で決められるということがやりがいです。裁量の範囲が広く、結果に納得することができます。精一杯育てたトマトをお客様に美味しいと言ってもらえることが、とても嬉しいです。
また、自分の時間を自分でコントロールでき、冬場には長期休みをとれるのも、やりがいの一つです。好きなスノーボードを楽しんだり、家族との時間を満喫しています。
お仕事をする上で、大変なこと、困難だと感じることをお聞かせください。
過疎地なので、スタッフさんを集めるのに苦労したり、トマトが急にたくさん採れて困ったり、ということはありましたが、仲間たちと力を合わせて乗り越えてきました。
おかげさまで、いろいろな人がいろいろな思いを持ってトマト栽培に関わってくれるようになりました。みなさん、バックグラウンドが違っているので、意思の疎通がうまくいかなかったり、話し合いが必要になったり、確かに大変です。でもそれは必要な課題で、たくさんの学びになったと感じています。
今後の展望や、挑戦してみたいことについてお聞かせください。
ともに新規就農を志す、農家の仲間を集めることです。ここ設楽町ではトマトを生産するグループが高齢化し、農家数も激減してきています。
しかし、長年付き合いのある取引先からも求められ、技術や資源などの継承できる基盤も整っています。現役の先輩から、ノウハウも直に学ぶことができ、これから農家を始める人にとって、とても貴重な環境です。
しかも、山間部といえど、とてもアクセスが良く暮らしやすい場所です。リモートワークなどと組み合わせれば、地域資源を引き継ぎながら、自分のやりたいことと組み合わせ、自分らしい暮らしを構築していくことができると思います。
こんな環境を活かしながら、新しい時代のライフスタイルを体現していく仲間づくりに今年は力を入れたいと思います。
ご自身が感じる、地域の魅力についてお聞かせください。
志あるたくさんの方に出会えるところが一番の魅力ではないでしょうか。師匠のように、トマト一筋40年!という方など、生粋の職人もたくさんいますし、アウトドアの宝庫なのでたくさんの趣味人に出会えます。スタッフさんにも、色々なレジャーに親しむ方が多いんです。
子育て環境もとても恵まれていると感じます。子どもがのびのびと遊べる公園や、広い児童館もあります。自然は言うまでもなく目いっぱい。地域の方も、子どもたちをとても大切にして関わってくれるのが伝わります。
あとは、仕事に関してとても熱心で親切な方が多いです。就農に関しても、起業後も、親身に相談に乗ってくれる方が、あらゆる方面にたくさんいて心強く感じています。
移住をし地方の仕事に携わりたいと考えている方へ、メッセージをお願いいたします。
最近は、移住の黎明期(れいめいき)が過ぎて、私達のように強い志を持っていない「ふつう」の人も移住しやすい世の中になってきたと思っています。そういう意味では、まず、最初は肩肘張らずに、興味本位で、色々な地方を見に行くのもいいんじゃないかと思います。
ピンときた所があれば、じっくり腰を据えて、自分に合うかどうかをしっかり見極めていけばいいのではないでしょうか。
自分の生きたいライフスタイルを模索しながら、しっかり準備、吟味して、自分にぴったりの場所や仕事、働き方を見つけてほしいなと思います。
頭で考えるよりも、世界はとても広いなということを、今でも実感しています。少し踏み出してみれば、思ってもない新天地に出会えると思いますよ。
ぜひ、わたしたちの設楽町にも、レジャーがてら遊びに来てくださいね!