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プロフィール
株式会社平松食品 御津工場
所在地:愛知県豊川市
業種:つくだ煮製造
商品:いわし甘露煮、さんま蒲焼など
会社URL:https://www.bisyoku.com/
会社の事業内容を教えて下さい。
平松食品は、日本の伝統食品であるつくだ煮の製造・販売を行っている会社です。1922年(大正11年)からつくだ煮作りを始め、100年以上の歴史があります。
直営店をはじめ全国のスーパーや百貨店、世界に輸出をして商品を販売しています。伝統の三河つくだ煮は竹籠を使用した製法を創業時から守り、3日間じっくり時間をかけて製造しています。
そして時代のニーズに合わせた味付けを工夫したり、食品安全のためISOの仕組みを導入しお客様に美味しく安全安心なつくだ煮をご提供しています。
商品(サービス)の魅力について教えて下さい。
平松食品では「温故知新」の精神を大切にしており、伝統的なつくだ煮づくりの技はそのまま残しつつ、新しい取り組みに挑戦しています。若い世代のニーズに合わせ、これまでのつくだ煮にはないオリーブや黒胡椒でアレンジした商品を「TERIYAKI-FISH」として海外展開しております。
また、地元の高校生とコラボした商品開発も行い、生徒の方と一緒に販売を行っています。伝統食品を新しい時代に即したカタチへと進化させながら、お客さまの層を拡大し続けています。
お仕事のやり甲斐はなんですか?
日本の伝統食品である「つくだ煮の文化」を守り、日本をはじめ世界へ広めることに誇りを感じます。地元の高校生とコラボ商品を作ること、昔から年末年始には欠かせない「はぜ甘露煮」の製造など、地域の方に喜んでもらい美味しいと言ってもらえることが嬉しいです。
豊川市の工場から全国をはじめ世界の方々に、つくだ煮の美味しさと可能性を伝えていけることはやり甲斐に繋がっています。
仕事していて大変なことや困難だと感じることを教えて下さい。
年々、水産物の漁獲量は減っている環境にあります。原料確保が難しい商品が出てきていることや、お客様に喜んでもらえる価格帯で製品をご提供するため、改善することはないか日々社員一同で考えています。
平松食品の代表商品であるいわし甘露煮、さんま蒲焼などは、見た目から美しく仕上げなくてはなりません。そのためあえて機械化せず、私たちが1尾ずつ丁寧に3日間かけて製造しています。
今後の展望や、挑戦してみたいことについて教えてください。
国内では若い方たちに知ってもらうために「バーチャル物産展」など、日本のアニメ、漫画の文化とコラボして商品を紹介する取り組みを行っています。この活動を今後の時代に合わせてさらに促進していくと同時に、日本の食文化をそのまま伝えるのではなく、進化させて海外の方に伝えていきます。
海外へはアメリカ、カナダ、ベトナム、台湾、韓国、シンガポール、香港などに輸出していますが、今後はヨーロッパにも販路を拡大させ、世界の食卓につくだ煮を広めてまいります。
地域の魅力について教えて下さい。
豊川市、豊橋市は海と川が合わさる汽水域があり、豊富な海の幸、川の恵、そして醸造文化である醤油、味噌などが栄えている地域になります。まさにつくだ煮造りに最適な地域です。
豊橋市はつくだ煮以外にも、ちくわ、うずらの卵、大葉など、昔からの食品文化があります。また、手筒花火や刺し子、豊橋筆、豊橋凧などの伝統産業など歴史文化が残る地域となります。
ちょうど、東京と大阪の間にある愛知県は交通の便が良く、豊橋市から新幹線で気軽に移動ができることも利点の1つです。
移住して地方の仕事を志す方へメッセージをお願いします。
豊川市、豊橋市はまさに「トカイナカ」です。適度に都会であり、少し行けば自然が豊かな地域になります。東京に比べて物価も比較的安く住みやすい地域になります。
豊橋市は「共働き子育てしやすい街ランキング2023」で2年連続の全国3位にもなった、共働きもしやすい地域になります。自分が住み慣れたまちから、地方へ移住するのには勇気がいりますが、住んでみると魅力を感じ長く住みたいと思ってもらえる地域だと考えています。