目次
INDEX
プロフィール
冨永克弘さん
出身地:鹿児島県霧島市
居住地:鹿児島県霧島市
職業:作業療法士(病院勤務)・農家
生産物:米やブルーベリー、しいたけの原木栽培等
趣味・特技:農作業
生産者への道を志した経緯やきっかけについて教えて下さい。
自身の故郷である霧島市が廃れていくのが寂しく、なんとか再生できないかと思いました。本業と並行して、荒れた耕作放棄地の開拓と農作業を父と2人で行っています。
生産物の魅力について教えて下さい。
米は減農薬で栽培し、肥料は焼酎製造から出た焼酎かすを利用し栽培しています。微焼酎かすは微生物によって分解され稲へ還元されます。従来の農薬散布や肥料の与え方と異なるため、うちの田んぼは生物が多様性に富む田んぼとなっています。
ブルーベリーは現在無農薬で栽培しています。また、しいたけもクヌギの木を倒し、将来的に原木栽培していく予定です。
地域の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
自然豊かで何もないからこそ、0から何かを創り上げる体験、喜びを感じることができる場所です。車を30分も走らせれば買い物にも不自由なく、「田舎と町のいいとこ取り」ができます。
また、霧島市福山町は畜産も盛んです。作物栽培だけでなく、畜産にも従事できる地盤が整っています。
「人」の優しさも大きな魅力です。地域の夏祭りなどに参加すると、若い人だけでなく、年配の方も活気に溢れていることが分かります。
お仕事のやり甲斐はなんですか?
現在の仕事内容は、里山再生(荒れた土地の開拓)と、農作物の栽培(米やブルーベリー、しいたけの原木栽培等)と、Instagram、X、TikTokなどのSNSでの情報発信、地域の作業への参加などです。
汗をかき試行錯誤し頑張った活動が、地域おこしや里山再生に繋がっていると思うと嬉しくなりますし、それが自己肯定感にも繋がっています。これまでのただ漂って生きてきた人生から、「この地域を守るんだ」という強い意志が芽生えてきました。
地域おこし・里山再生に挑んでいる現在への暮らしの変化は心地よく、なかなか格好良くみえると自画自賛しています。
仕事していて大変なことや困難だと感じることを教えて下さい。
荒れた山や畑は、何度も木や草を刈り込む必要があり、想定していたよりなかなか作業がはかどりません。SNSで情報発信しボランティアを募っていますが、なかなか人が来てくれないことも課題です。
今後の展望や、挑戦してみたいことについて教えてください。
いつの日か、観光農園を開き自身の生産した農作物を販売して、収入を確保しこの地域の移住・定住に繋げたいです。
しいたけやブルーベリーの収穫を楽しんでもらい、景色の良い場所をキャンプ場にしてバーベキューを楽しんでもらうことで、結果的に人が集まりこの地域が活性化するきっかけになればと思い活動を続けています。
移住して一次産業を目指す方へメッセージをお願いします。
まずはやってみることではないでしょうか。行動すれば、いいひらめきやいい人と巡り会えます。
私の周りにもいい人がたくさんいて、日々励まされたり、癒やされたりしてします。また、移住で飛び込んだ人が新たな風を吹き込み、周りに良い影響を与えることも大いにあるのではないでしょうか。