移住者プロフィール
梅澤 脩さん
利用した支援制度
地域おこし協力隊
山口県宇部市の地域おこし協力隊、趣味・特技:読書・筋トレ・英語・キャンプ・温泉・ドライブ
目次
INDEX
地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
前職の台湾系のIT企業がコロナの影響により、社員ほぼ全員解雇になったことで協力隊に応募しました。解雇以外の理由もたくさんありますが、山口県とのご縁は何かとあって生活の拠点にできたらいいなと漠然と考えていました。
また子育てのことを考えると、都会での生活に漠然とした不安を覚えていたというのもあります。転職も考えていた時期でもあったので色々とタイミングが良かったのだと思います。
新しいことにもチャレンジしたかったし妻の後押しも応募に踏み切った大きな理由の一つです。
山口県宇部市を選んだ理由について教えて下さい。
新社会人のときに山口県の企業に就職したのが山口を知るきっかけでした。一年間柳井市に住んで、初めて青い海を見たのがとても印象に残っています。
各地を車で回っていくうちに、人や山口県の雰囲気がとても好きになり山口県に住みたいと思いました。妻も山口県東部の出身なので移住の候補地として選んでいます。
こういったご縁から移住するなら山口県にすると最初から絞っていました。ただやっぱり所詮は東京生まれなのでがっつり田舎は避けました。
多分それだとやっていけないので、子育てのことなどを念頭に置きました。空港や新幹線が近くにあり、ある程度都市機能を備えつつ田舎が程よく隣接、人や物が流れるような場所が良いと考えた結果、山口市か宇部市に絞りました。
これもまたタイミングよく協力隊の募集をしていたのが宇部市小野だったのでここに決めました。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
小野小学校の児童増に向けてイベント企画、移住促進、空き家発掘&内見動画投稿、各種PRを地域の保護者や住民の方々と一緒に団体を立ち上げて活動をしています。保護者と定期的に会議を重ねながら学校見学会を企画し、小野小学校の特色やそこで育つ児童の魅力を市内外の人にPRして小野移住や特認校制度利用による転入に力を入れています。
また保護者と一緒に地域を回って、移住者に向けた空き家の提供を呼び掛けたり、内見動画を撮って編集しYouTubeに投稿したりしています。その他にも県内の協力隊が集まって現役協力隊の活動やOBOGの活動の周知を目的としたイベントに台湾料理の出店をしたり、宇部市北部を盛り上げる団体に所属し、北部全体を巻き込んだイベントの企画・運営などをしたりしています。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
地域の人たちと一緒に活動を通してこれまでに移住が2組決まり、特認校制度を利用し転入してきた児童が4名と着々と目に見える成果が出た時です。これをメンバーと一緒に喜ぶことができるのが一番のやりがいだと思います。
信頼や信用を築くことができ、距離がぐっと縮まります。また普段関わることがあまりない方々との交流ができるのも協力隊をやる醍醐味でもあると感じます。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
生活面に関しては、特別大きな事とは思ってはいませんが、今住んでいる家が家主さんの都合で協力隊終了後に出て行かなくてはならない可能性が出ていることです。引き続き小野に住み続けるつもりではいたので、少し驚いてはいますが、場所を移してもやることはほとんど変わらないつもりでいるので何とかなると思っています。
仕事面に関しては意外と案内できる空き家が集まらないことです。空き家自体は100件近くあるのですが、家主さんが遠くに居たり、連絡がつかなかったり、乗り気じゃなかったりします。
あっても即入居できないような物件だったり、様々な理由によって移住検討者に空き家案内ができないでいます。移住の需要はしっかりとあるのですが、地域住民とのギャップが感じられます。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
終了後は地域に根差した、とある企業に就職する予定です。今副業としてアルバイトをしているところでお声がけいただきました。
主にその企業の運営に関する仕事やイベント関係に携わります。今の仕事ともつながってくるのでとても幸運に感じています。
宇部市の住民と触れ合った際の印象と、エピソードも添えて教えて下さい。
意外と移住者やUターンの人がたくさんいるんだなという印象でした。東京からUターンで農家を始めた人や福岡から移住したり、都会や海外で生活していた人がいたりと多種多様な人が住んでいます。
そのおかげか分かりませんが移住者に対しては、基本的にはウェルカムモードで接してくれます。とても優しく、求めれば必ず手を差し伸べてくれます。
陽気なおじさんたちもたくさんいますし優しくも楽しく、頼もしい人たちが小野にはたくさんいます。
宇部市の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
小野は小野湖を中心とした自然環境豊かな場所です。四季を感じることができ、5月中下旬から6月上旬の間でほたるの鑑賞もできます。
米どころでもあるので今の時期は新米がとてもおいしいです。キャンプ場が併設された環境学習施設があり、キャンプ客やイベントが開催されることもあるので参加者で賑わいます。
そして意外なことに飲食店が3店舗以上あり、特に人気なのが小野の野菜を取り入れたハンバーグがおいしい洋食屋です。私と同じタイミングで横浜から移住してきたご夫婦が今年の4月にオープンした居酒屋や小野湖を見下ろす景色がとてもきれいな創作イタリアンのお店などがあります。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
まったく知らない土地を候補にするなら旅行でもよいと思うので一回は足を運んで、その土地柄や人と触れ合って体感するのが一番良いと思います。
私の場合、地域が求めていることと自分がしたいことや、やってあげたいことが何なのかを理解していました。それが一致していたので快く色々なイベント事に参加したり手伝ったりしていました。
そこで少しずつ信頼関係や信用が築かれていくと思います。当然イベント事などは土日に入りますが、代休が取れます。正直楽ではないですが苦に感じてはいません。
地域に溶け込み、円滑に仕事をするには地域の方々はもちろん、行政の方々のサポートが必要不可欠です。コミュニケーションは特に大事だと思います。
極力些細なことでも報告することに努めていました。色々とやりたいことや思うこともあるかもしれませんが、常に自分の今の状況を俯瞰し観察しながら自分の思いなどを伝えていけば大丈夫だと思います。
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓
https://warp.city/features/2