移住者プロフィール
土居 一雄さん
利用した支援制度
地域おこし協力隊
兵庫県養父市の地域おこし協力隊、趣味・特技:散歩・人の話を聞くこと
目次
INDEX
地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
私が中学生の頃、阪神淡路大震災を経験しました。この体験から、安心して快適に過ごせる環境を作りたいという思いが芽生え、その後、住宅設計の仕事に就きました。
しかし、30代のときに父がクモ膜下出血で倒れたことをきっかけに、介護や看護に興味を持ち、看護師になることを決意しました。その後、病院や訪問看護ステーションで働いていました。
しかし、働く中で「帰りたくても帰れない」「在宅生活をしていても楽しみがなく、寂しい生活を送っている人がいる」という現実に直面し、私の中でモヤモヤが残っていました。もっと地域に密着して、身近なところで安心して楽しく暮らせる生活をサポートしたいと強く思うようになりました。
そのタイミングで「コミュニティナース」という取り組みを知り、地域での医療や生活支援に興味を持つようになりました。これがきっかけとなり、地域おこし協力隊に応募することを決意しました。
兵庫県養父市を選んだ理由について教えて下さい。
私が小学5年生の時、自然学校で訪れたハチ高原の豊かな自然が強く印象に残っています。特に、夜に見た星空はとても美しく、今でも忘れられない大切な思い出です。
このような美しい自然環境で生活したいという思いが、養父市を選んだ一番の理由です。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
私は「コミュニティナース」という活動をしています。キャッチフレーズは、町を元気にする「おせっかい焼き」の看護師です。地域の方々の悩みや不安を解決し、楽しさを共有することを目指しています。
具体的には、高齢者が集うサロンや認知症カフェで健康相談を行ったり、一緒にお茶を飲んだりしながら、地域の皆さんと寄り添い、楽しく健康になるサポートをしています。
地域おこし協力隊のやりがいはなんですか?
地域の方々の笑顔を見られることが、私にとって一番のやりがいです。小さな不安や悩みを解決したり、ちょっとしたお手伝いをしたりすると、「ありがとう」と声をかけていただける瞬間が何よりも嬉しく、私自身も元気をもらっています。
少子高齢化が進む中で、個人の力だけでは解決が難しい問題もあります。しかし、ほんの少しのサポートで新たな一歩を踏み出せる人がいます。そのサポートを積み重ねることで、地域全体が元気になっていると実感しています。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
初めて訪れる場所でも、「地域おこし協力隊です」と挨拶すると、思いがけず皆さんが温かく迎え入れてくれることが多く、嬉しい驚きでした。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
まだ具体的には不鮮明な部分もあります。しかし、現在行っている活動を通じて仲間を増やし、今後も一緒に取り組みを続けていきたいと考えています。
養父市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
皆さんに温かく迎え入れていただいていると感じます。
仲良くなった住民の方が、よく知り合いに私を紹介してくれるのですが、その際に「土居さんはね…」と、固有名詞で紹介してくださいます。協力隊の一員としてではなく、一個人として認識してもらえているのだと実感し、とても嬉しいです。
養父市の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
養父市では、新しい取り組みに積極的だと感じます。国家戦略特区であることから、地域で「やぶくる」というライドシェアを実施しています。
さらに、マイナンバーカードの普及率が2024年3月末時点で90.8%と全国第1位を誇り、デジタル化への積極的な取り組みも大きな魅力の一つです。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
移住にはさまざまな不安があるかと思いますが、一度現地に足を運んでいただくことで、その不安が整理され、解決の糸口を見つけるきっかけになると思います。
観光のついででも、養父市にお越しいただけることを楽しみにしています。
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓
https://warp.city/features/2