創業95年「斎藤塗料」5代目、ゲームクリエイターから転身し事業承継へ
兵庫県西宮市
地域が元気になれば、
日本全体が元気になる
そんな思いを胸に、これまでの歴代政権は多くの施策を打ち出してきました。
しかし、少子高齢化や人口の都市集中によって、地方の人口減少は一向に止まりません。
特に東京圏には、今も若者が集まり続けていて、その影響で年間約5万の地方の中小企業が
後継者不足で廃業に追い込まれています。
これらの企業は、地域の文化や活気を支えてきた宝物。失うのは惜しいですよね。
事業承継の現状
事業承継って何？
継業って何？
継業を探す方法
事業承継の現状数字が示す課題
中小企業の経営者の高齢化と廃業問題
この20年で、中小企業の社長さんたちの年齢層がぐっと上がり、60代や70代が中心になっています。その一方で、後を継ぐ人がいないため、会社を続けることが難しくなっています。このままだと、日本を支える大切な雇用や技術が失われてしまうかもしれません。
経営者の高齢化
経営者年齢は平均60.5歳であり、過去最高を更新
経営者年齢の変化
高齢の経営者における後継者不在率も改善しているが、依然として高い水準
後継者不在率の推移（年代別）
（出所）「2023年度版中小企業白書」、帝国データバンク「全国企業『後継者不在率』動向調査」（2023年）を基に作成。
後継者不在と廃業
休廃業・解散件数は新型コロナウイルス感染症の影響もあって増加傾向
休廃業・解散、倒産件数の年次推移
（出所） （株）東京商工リサーチ調べ
廃業理由の3割が後継者難
廃業理由（廃業予定企業、2023年）
廃業理由
後継者不足による廃業28.4%
廃業予定企業の理由
廃業予定企業が廃業する理由として、以下のような事項が挙げられています。
- 当初から誰かに継いでもらいたいと思っていない
- 事業に将来性がない
- 子どもがいない
- 子どもに継ぐ意思がない
- 適当な後継者が見つからない
後継者不足
黒字でありながら
廃業危機にある企業約60万社
事業承継の大切さ
事業を引き継いでいくことは、会社を続けるだけでなく、新しい成長のチャンスでもあります。次の世代にバトンを渡すことで、中小企業の元気を保ち、さらに発展させることができます。
What’ｓ...事業承継って何？
「事業承継」は、ただ会社を引き継ぐだけじゃなく、
「経営」「資産」「知的資産」の3つを次の世代に渡すことです。
事業承継の3つの形
「事業承継」といえば、「親族に事業を譲る」というイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
事業承継には、大きく分けて3つの種類があります。
親族内承継
子どもや配偶者など
親族に会社を引き継ぐ方法
第三者承継
親族以外の人や、
外部の人に引き継ぐ方法
M&A
会社の合併・買収などで
事業を引き継ぐ方法
日本の産業の衰退と後継者不足が叫ばれている中、
1つの解決策として「 継業 」が注目を集めています。
What’ｓ...継業って何？
「継業」とは、地方に移住してきた人が事業を引き継ぐことです。外からの新しい視点で地域の魅力を再発見し、さらに発展させる可能性があります。
伝統産業を次の世代に繋げ、地方に新しい風を吹き込むことができます。
継業メリット
- すでに事業の基盤があるので、ゼロからの起業よりもリスクが低い
- すでに物件や設備が揃っている
- 既存の顧客や取引先がいる
- 補助金が活用できるチャンスもある
- 地域の産業を支えることで、地域活性化にも繋がる
継業のデメリット
- 前経営者と新経営者とのトラブルが起こりうる
- 元からいる従業員と意見が対立する可能性がある
継業が向いている人はこんな人！
- 自分のスキルを活かして新しいことに挑戦したい人
- 地方で新たな事業をスタートしたい人
- 地域社会に貢献したい人
地方移住希望者が継業を探す方法
支援センターやマッチングサービスを活用しよう
全国47都道府県に設置されている「事業引継ぎ支援センター」は、国が設置する公的相談窓口です。親族間での承継や、第三者への引継ぎなど、継業や事業承継の相談にのってくれます。
事業引継ぎ支援センターでは、
- 事業継承や引継ぎの相談
- 引継ぎに関しての課題や問題の抽出
- 引継ぎ計画の策定
などを無料で行っています。
後継者人材バンクを利用する
起業志望者と後継者を求める小規模事業者のマッチングを担う機関です。各地の事業承継・事業引継ぎ支援センターに設置されています。後継者人材バンクへの個人のエントリーを歓迎する自治体は少なくありません。第三者承継で起業を考える場合は、地方まで幅広く目を向けることで選択肢は広がるでしょう。
継業をマッチングするプラットフォームや、募集求人を集めるサイトがあります。
