「徳島で好きなことを仕事にしたい」 移住女子のUターン挑戦!

体験談

徳島市出身の中尾茜さんは2017年に徳島県徳島市へUターンしました。移住後は徳島県の地方創生推進員(会計年度任用職員)としてインバウンド向け観光のPRなどに携わり、現在では起業し、ウェルネスツーリズムをひろげるためAkaaid代表として活動しています。今回は中尾さんの移住の体験談や現在の活動についてお話を伺いました。

 

笑顔の中尾茜さん
Uターンを考えたきっかけは何でしたか?

中尾茜さん(以下、中尾)地方創生のワークグループに入ったことがきっかけで、セミナー「移住女子」に参加しました。その中で、“どこで仕事をするのか”を改めて考えました。

会社の中で上を目指していくことが、私の場合は人生の興味や関心、チャレンジを犠牲にすることになるんじゃないか、と。退職の意志を伝えた時に、上司には「何で今なのか?」と聞かれました。

仕事を楽しんでいた時期でもありましたから。ただ苦手な分野を克服して辛い時期を乗り越えたからこそ、立ち止まって考えることができたのだと思います。

パソコンに向かう中尾茜さん


どうやって移住計画をすすめましたか?

中尾まずは情報を得ようと検索してヒットした「ふるさと回帰支援センター」を訪れました。徳島県の担当の方が親身に相談にのってくださり、徳島県の求人サイト「ジョブナビ」を紹介してくれました。

中四国の企業が集まる転職懇親会にも参加するなど、転職活動の中で移住のイメージがより鮮明になっていきました。

最終的に徳島県の地方創生推進員※として働くことを決めました。地方創生推進員は、会計年度任用職員なので自分の中でチャレンジする期間と決めました。

※「地方創生推進員」徳島県では移住者を対象に、会計年度任用職員として自らのスキルを生かした活動を行う職員を募集している。


移住してからはどういった仕事をされていましたか?

中尾地方創生員の仕事では、主にインバウンド向け観光に携わっていました。活動の中で、徳島県下各地を訪れることで地域を元気にしている人たちにたくさん出会えました。

また、副業も認められているので、徳島を訪れるフランス人観光ツアーの現地ガイドや語学サークルイベントの企画など、活動の幅を広げることができました。そうした活動を通して、徳島で活躍しているキーマンの方々とのつながりが広がりました。

とくに徳島創業塾の主催者の方と知り合ったことがきっかけで、創業塾の講座を受講することに繋がりました。

 

ズンバのインストラクターである中尾茜さん起業しようとは以前から思っていたんですか?

中尾選択肢の中にはありました。自分が挑戦してきた語学サークルの活動、観光イベントなどを継続して行えば、オリジナリティのある起業へと繋がると思っていました。 

徳島創業塾ではテクニカルな講義だけでなく、「お客様をどう設定してどういう物語を描いていくのか」といったマインドの部分を学べるのも新鮮でした。

また、同期のメンバーは同世代だけでなく、上は七十代の方や外国人の方などもいて様々な情報交換をすることができました。

ズンバのインストラクターをする中尾茜さんの後ろ姿


ダンスフィットネスを事業の軸にしたのはなぜですか?

中尾移住する前から「ズンバ」のサークルで活動していて、徳島でも続けていきたいと思っていました。もともと第一優先は仕事でしたが、第二優先は「ズンバ」だったんです(笑)。

徳島へのUターン前にはズンバ教室の目星もつけるくらい好きで、“シンプルに好きなことを仕事にしたいな”と思って、事業の軸にしました。

そのため、創業塾にいくと同時にズンバのインストラクターの資格も取得しました。

※「ZUMBA®」ズンバ。ラテン音楽を中心にして世界中の音楽で行われるダンスエクササイズ。コンセプトはパーティ感覚でダンスを楽しむことで、子供からシニア層まで幅広い世代に愛好会がいる。

今後はどのような活動をしていく予定ですか?

中尾観光とフィットネスをクロスするイベントを展開していきたいと思っています。昨年には八面神社(那賀町)の農村舞台でズンバイベントを行いました。

那賀町で精力的に活動されている人形浄瑠璃・丹生谷清流座さんに、公演の隙間の利活用ということでお声がけいただきました。当日は人形浄瑠璃とズンバの二段階のイベントでとても好評でした。

新型コロナウイルスの影響で地域の方には参加いただけませんでしたが、今後は地域との交流も重視していきたいです。

※「人形浄瑠璃」三味線の伴奏で大夫が語る物語に合わせて人形を操る伝統芸能。徳島では伝統的に各農村で行われてきた。

 

出典: 先輩移住者の声001 中尾茜さん

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