移住者プロフィール
柴田 勇作さん
移住時期
2021年
出身地:東京都、前住所:東京都、現住所:徳島県徳島市、職業:株式会社prism代表
目次
INDEX
徳島市への移住のきっかけを教えてください。
柴田勇作さん(以下、柴田):2019年頃、普段の仕事やコンクールに参加する中で、食材として使う「ゆず」を探している時期がありました。その時に、知人のシェフを通じて紹介してもらったのが木頭(徳島県那賀町)のゆず果汁で、実際にその果汁を使ってみると、非常に良い素材だと感じました。
そこで、木頭のゆず果汁を使ったお菓子で大会に参加したところ、とても良い結果を残すことができました。大会をきっかけに、その後も木頭のゆず果汁を使わせていただいており、その中で、現在も関わっているKITO DESIGN HOLDINGS株式会社(以下、木頭DH)と繋がったことが、移住のきっかけとなりました。
※木頭DH…四国のチベット・木頭で、奇跡の村を創るをミッションに柚子の6次産業化などを行う。
その後はどのようにして移住へと繋がりましたか?
柴田:木頭DHとは、その後もイベントなどで継続して関わらせてもらっていました。
また、同時期に、個人でお店を開業するにあたってどこで店を開くかを迷っていました。当初は出身地である東京でと考えていましたが、木頭DHからYUZU CAFE Kitchenの立ち上げの話などもいただいていたので、一度東京を離れて色々なものづくりに取り組んでみたいという気持ちが芽生えました。
その後、木頭ゆずに関する仕事などで徳島を訪れる機会が何度かあり、自然などを見てすごく良いところだと思いました。そのようにして関わっていく中で、2021年に移住して徳島で会社を構えて創作活動を始めていこうと決心しました。
今後の事業予定を教えてください。
柴田:移住準備と並行して事業の立ち上げも準備して、4月1日に会社を設立しました。現在は、お店の開業に向けたテストやYUZU CAFE Kitchenのメニュー全体監修、OEM等を行っています。
来年の1月には日本代表としてお菓子の世界大会の出場が決まっています。それが終わったら、4月に自店舗を開業する予定です。
お店の場所はまだ決まっていませんが、徳島出身じゃない僕が、徳島にあるものや見てきたものを使って表現することに意味があると思っています。そのため、今あるお店と競合する必要はなく、僕は別の方法や形で新たなシェアを広げていきたいという気持ちがあります。
実際に移住してみて、移住者ならではの目線で感じたことはありますか?
柴田:若者世代が、社会に出て「自分で何かやりたい!」と思ったときに、徳島に戻ってきてやりたいと思えるのかどうかは大切です。それを、僕のような県外の人間が可能性を示していけたら良いと思います。
別にもう東京じゃなくて良いんだよ、と東京にいた僕がそう思って徳島市に移住してきていますので。徳島にはジワジワとした活気のようなものを感じています。
今の大人世代の中で、良くしていこうと取り組んでいる方はいるだろうから、それをどう若い世代に伝えていけるか。徳島に戻ってくるメリットは、一度出てみないと分からない部分もある。
僕はそれを飲食業界として少しでも示していければ良いかなと思います。
今後はどのように活動を展開していきたいと考えていますか?
柴田:洋菓子を通じて、色々なイベントに参加できるのであれば、どんどん取り組んでいきたいと思っています。
また、来年の1月にはお菓子を作る世界大会への参加も決まっています。製菓業界では、お菓子の素材を使ってオブジェを作る技術があり、そういった大会に参加されている同業者さんは四国にはまだ少ない。
それが一概に良いことかは分かりませんが、街が活気づき若い子たちが活躍するためのきっかけになれたらいいなと思います。
また、四国は離島という立地も面白いので、四国共同で何かをしたいですね。
徳島市の魅力について教えてください。
柴田:海・山・川といった自然がいっぱいありながらも、街としてコンパクトであることです。一方で住みにくさや不便さは今のところ感じていません。全体としてマイナスポイントが少ない場所です。
これから移住してくる方へのメッセージをお願いします。
柴田:少なくとも東京に住んでいた頃と比べて、不便を感じていません。自然が身近にあり、すごくリラックスして生活できています。最近もガンバロウズや新規店舗など新しいものが生まれていますので、今後も楽しみに思っています。