#8 昭和30年から代々引き継がれてきた茶園のお茶「舳五山茶」

コラム

田舎暮らしに憧れる、自然の中で子育てをしたい、農業を始めたい、その土地の風土や農産物に惹かれる。 地方移住をしたいけれど、まず気になるのが、移住先に仕事があるのかどうかではないでしょうか。 ワープシティは、地方で働く生産者の仕事に焦点を当て、生産者の生の声をお届けします。 移住をきっかけに、心機一転、地方ならではの新しい仕事に挑戦してみてはいかがでしょうか。 第8回目にご協力いただいた生産者の方は、岐阜県御嵩町・舳五山茶を生産する上之郷中学校です。

生産者プロフィール

上之郷中学校
生産物:舳五山茶

生産者への道を志した経緯やきっかけについて教えて下さい。

舳五山茶の歴史は、昭和33年にさかのぼります。戦後の混乱期、大変物資が乏しい時代であったため、少しでも教育予算の助けに、また、生産教育の発展にと、当時の校長の発案から地域全体の協力を得て、学校が茶園づくりをはじめました。

以降、茶園の維持管理のために、生徒・教職員はもちろん、PTA、婦人会、茶園ボランティア等を含め、校区全体に協力していただいています。

生産物の魅力について教えて下さい。

舳五山茶は生徒たちの「長く続く活動を受け継ぎ、これからも守っていきたい」「安全安心なお茶づくりのために除草もがんばる」という思いに支えられて、飲んでいただける皆様のもとにお届けしています。農薬を一切使わないことは、お茶を育てるために大変な労力が必要です。

地域の方にもご協力いただいての作業は困難を極めますが、無農薬のお茶を生産するために頑張っています。「みたけのええもん」にも登録していただいている自慢のお茶です。

仕事していて大変なことや困難だと感じることを教えて下さい。

舳五山茶はたくさんの労力が必要です。茶園の除草や、お茶摘み、お茶の袋詰め等の作業はそれぞれに時期が集中しています。

それらをその都度手伝っていただく人材が不足しています。また、販売、発送、納品等の作業についても、専任者がいるわけではないので、お待たせすることが多く、心苦しく思っています。

今後の展望や、挑戦してみたいことについて教えてください。

昨年度は、学校以外でも関ケ原古戦場や宿場まつり「よってりゃあみたけ」等での販売活動を行いました。これからも機会があれば、学校以外での販売活動を行いたいと考えています。

さらに、舳五山茶をよりたくさんの方々に味わっていただくために、生徒たちは、調理に使用するなど、様々な方法を提案したり、お茶の魅力を伝えたりしていきたいと考えています。




 

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