#7 世界に誇れる日本の美を漬物のお寿司で表現!17年間の技術を継承していきたい

コラム

田舎暮らしに憧れる、自然の中で子育てをしたい、農業を始めたい、その土地の風土や農産物に惹かれる。 地方移住をしたいけれど、まず気になるのが、移住先に仕事があるのかどうかではないでしょうか。 ワープシティは、地方で働く生産者の仕事に焦点を当て、生産者の生の声をお届けします。 移住をきっかけに、心機一転、地方ならではの新しい仕事に挑戦してみてはいかがでしょうか。 第7回目にご協力いただいた生産者の方は、岐阜県御嵩町・みたけ華ずしを生産する堀田照子さんです。

生産者プロフィール

堀田照子さん
出身地:愛知県瀬戸市
現住所:岐阜県御嵩町
職業:町おこしボランティア団体
趣味・特技:読書・CD鑑賞・ピアノ・俳句
生産物:みたけ華ずし

生産者への道を志した経緯やきっかけについて教えて下さい。

御嵩町は、江戸時代に『中山道』が整備され、『御嶽宿』『伏見宿』の両宿が置かれました。人やモノ、情報や文化が往来し、この地域一帯の中心的な役割を果たした町でした。

しかし、昨今は、少子高齢化が進み地域経済の低迷もあり、かつての賑わいもなくさみしい町になっていました。 

そこで2007年、役場と町民が力を合わせ「協働」で「まちおこし」をしようということになりました。県庁のまちづくり支援チームの外部の視点を通じて応援もありました。

子どもたちの故郷となる御嵩町、わたしの終の棲家ともなるこの町に、感謝の気持ちを込め自分の出来ることで恩返しをしようと思い参加しました。中山道で栄えた御嶽宿で、”食とおもてなし“を通して地域を盛り上げたいと「みたけ華ずしの会」を設立しました。

 

生産物の魅力について教えて下さい。

17年間の技術を3,000円で教えます。孫・子の代までお楽しみいただけます。
世界に誇れる日本的な美意識を漬物のお寿司で表現、五感で楽しみながら体験していただけます。

外国人にも人気があり 岐阜県の観光プロモーションで、フランス、タイ、中国などでも「綺麗、簡単、美味しい」と好評を得ております。昔からの寿司づくりの道具を使い、SNS映えした現代にマッチした若い人にも評判のお寿司です。

SDGsに配慮した材料を心がけ、地域の生産者や事業者にも経済効果がありますようにと考えたお寿司です。

 

御嵩町の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)

名鉄御嵩駅より徒歩2分の天台宗の古刹大寺山願興寺は、最澄により創建されました。国指定重要文化財の薬師如来像他23躰の仏像は、一見の価値があります。中山道みたけ館2階には御嵩の原始から近現代までの歴史が展示されています。

中山道散策は、昔ながらの宿場町のたたずまいを感じ、タイムスリップ。当時の人々が行きかう様を想像するのも楽しいことでしょう。

鬼岩公園は、人気アニメの『鬼滅の刃』で話題になった鬼の一刀岩があります。温泉もお楽しみいただけます。

みたけの森は四季折々の自然をお楽しみいただけます。

 

お仕事のやり甲斐はなんですか?

参加者の皆様が、これまで体験したことのないみたけ華ずし作りに取り組まれ、完成した時の達成感と、出来上がったお寿司を切り綺麗な絵柄に満足された笑顔にやりがいを見出しております。また、県内外、及び海外からのお客様との交流にも刺激をいただいております。

仕事していて大変なことや困難だと感じることを教えて下さい。

原材料の高騰、みたけ華ずしの会の運営ランニングコスト、インターネットでの広報活動の拡充、人材確保など多岐にわたります。

今後の展望や、挑戦してみたいことについて教えてください。

国内・海外への展開や、最新の冷凍技術などを用い、世界中の食卓に“みたけ華ずし”をお届けし、知って味わっていただきたいと思っています。
特に、岐阜県産の農産物主体のお寿司をより多くの人達に知ってもらいたいです。

移住して一次産業を目指す方へメッセージをお願いします。

ハツシモ(岐阜県ブランド米)の生産や、各種野菜作りなどを通じて、一緒に世界進出を目指しましょう!

 

 

 

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