漁師はまるで、現実世界のどうぶつの森!

体験談

静岡県出身の村崎剛さんは、2017年に室戸へ移住し今年で4年目となりました。漁業後継者の育成に力を入れている高知県の支援事業を利用し、キンメダイ手釣り漁業の漁師として活躍中。村崎さんは以前、ダイビングサービス業を営み、その後サラリーマン生活を送っていました。ある時送られてきた「年金定期便」を見て、老後を考えた暮らし方を見直し、移住も視野に入れて自営業に戻ろうと考え始めたそうです。海外での仕事経験から、移住には全く抵抗がなかったため、すぐに行動に移すことができたそうです。室戸に移住を決めた大きな理由は、知り合いがいたこと、慣れ親しんだ伊豆半島と風土が似ていて西も東もダイビングのアクセスがしやすそうだったことなどがあったそうです。

室戸の海岸線と山の様子、波打ち際に白波が立っている

室戸に移住して良かったことは?

村崎剛さん(以下、村崎)室戸は伊豆の田舎町と大きな違いがないことが、暮らしやすくて良いですね。

あと漁師は自分で起きる時間も漁に出る時間も、全部自分で決められるところがいい。「どうぶつの森」のゲームを、実際にプレイしているような感じで、楽しいです!

移住してきて生活で困ったことは何かありますか?

村崎温泉がないところはちょっと残念。金銭面では、漁業研修が終わって船の準備をしていた時に収入がなくてきつかったですね。

あと、一人暮らしで漁から帰ってくると、疲れてて料理もしたくないから、せっかく野菜をたくさんもらっても消費しきれなくて…。奥さんがいてくれたらいいのに~!と思います(笑)(花嫁募集中だそうです)

移住する前に調べておいた方がいいことはありますか?

村崎空き家にネット回線を引いているところがほとんどないので、引っ越した時にネット回線を引くために初期費用が結構かかります。

地元の人たちと同じ収入があったとしても、人との繋がりや生活の基盤が違うので、同じじゃないですね。

移住して生活面はどう変わりましたか?

村崎今までと時間帯が違うこと。キンメダイ漁に出てる時は、夜中に出発して昼に戻る生活スタイルでしたが、6月~12月までは「夜焚き」といって夕方5、6時~出発して朝に戻ってくるので逆転生活が結構大変です。

仕事以外では、庭で仲間とバーベキューをよくしています。最近はソロキャンプもするようになって、ダッチオーブンを買ったり、アウトドアグッズも少しずつ買いそろえて楽しんでいます!

村崎剛さんの名前にちなみ紫に塗装した漁船

漁船の上で作業する村崎剛さんの様子

移住希望者にメッセージをお願いします

村崎移住して良かったか悪かったかは自分次第。住めば都です。だから移住先の生活を楽しむ気持ちが大切だと思います!

※後日談で、村崎さんは家はもとより、家財道具も全て処分したうえで移住されたという驚きの話を聞きました。知ってる人がいるという安心感もあったのでしょうが、退路を断つほど強い決心と、行けばどうにかなるだろうという楽観的な部分が、自分の人生を楽しんでいる感じですね。

漁船も他の人たちとは違い、名前の「ムラサキ」にちなんで紫色に塗っていて遠目からもすぐにわかります。地元の人たちともしっかりと関係を築いていかれているようで、インタビュー中も通りかかる人たちに次々と声をかけられていました。あとは村崎さんと共に人生を歩んでくれる人が現れれば…。

花嫁絶賛募集中です、よろしくお願いします!!

出典: 漁師はリアルなどうぶつの森!

高知県

室戸市

muroto

四国の東南端(右下)にある室戸市は、海と山、温暖な気候に恵まれた自然豊かな自治体です。日本八景「室戸岬」をはじめとする美しい景観、子どもたちがのびのび育つ環境、知らない人ですら飲み会に誘う「おきゃく」、自然や文化、人と繋がることで、住みやすくやりたいことができる自治体です。