移住者プロフィール
遠藤 勲さん
山形県上山市出身の40代。平成23年に副支配人として上杉伯爵邸に入り、経歴10年目で社長に。同時に上杉城史苑の専務も兼務することとなり、2022年に社長に就任。
思いを実現できる場を持つ
マスオさんとして米沢にやってきた勲さんが切り盛りする現場は、長きにわたり米沢のまちを治めてきた上杉家14代当主・茂憲伯爵のお屋敷。大正14年に再建した建物で、もうすぐ100年になります。当時、お義父様が運営していた上杉伯爵邸と米沢観光の拠点である上杉城史苑を引き継ぎ、移住前から感じていた米沢の可能性を確実に形にしています。
「平成23年に副支配人として上杉伯爵邸に入り、経歴10年目で社長になりました。同時に上杉城史苑の専務も兼務することになり、昨年の6月にこちらも社長に就任しました。元々継ぐつもりはなかったのですが、『やれ』と言われたら『はい』と言ってしまう性格で(笑)。でも自分の場を持ち考えを実現できることは、やりがいがありますし楽しいです」と話します。
「上杉神社をはじめ、酒蔵や米沢牛の料亭なども近くに点在しているので、組み合わせれば観光の強みになると思っていました」
前職で貸切バスの営業を担当していたこともあり、移住前から米沢に魅力を感じていたそうです。
自分の城を得た勲さんは、敷地内でドローンの大会やクリスマスイベントの企画、上杉鷹山が遺した「かてもの」をヴィーガン料理としてPRするなど、さまざまなことを仕掛けていきます。
米沢を盛り上げる多忙な日々
米沢に移住して12年。観光業のため取引先も多く、人と関わることが多い勲さんは、「米沢の方は、みんなあったかい。最初はバリアを張るんですけど、一度内側に入るとすごく親身になってくれる。若い人たちだとそのバリアすらない」と笑顔で話します。「世話好きな人が多い。地域に無関心な方は少ないかも。歴史的な背景もあると思いますが、みんな米沢に誇りを持っていますね」
そんな米沢を盛り上げるべく、同世代の仲間たちとまちづくり会社「ウコギ社」を立ち上げ、忙しさに拍車がかかります。ほとんど休みなく動き続け、週5で飲み会があることも。
「途中でやっぱり嫌になるんですよ。でもひとつ終わると何か始めたくなる(笑)。終わった後の達成感が好きなんだと思います」
高校・大学時代はボクシングに打ち込み、東北2位まで上り詰めたという勲さん。その精神力が活かされ、「もしかしたら毎日が休みなのかもしれない」と、悟りを開き始めています。
ささやかな楽しみは、「伯爵邸の庭でひとり夜風にあたったり、お殿様の部屋で優雅な気持ちで仕事すること」なのだとか。米沢と全力で関わるお仕事。ある意味誰よりも米沢を満喫しているように感じました。
暮らしのーとは、米沢のいろんな暮らしを集めています。あなたの叶えたい暮らし、理想の米沢ライフについて、ぜひ米沢市の移住相談窓口まで教えてください!もしかすると、直接もっと深い話を聞いたり、新たな出会いにつながるかも。
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