移住者プロフィール
松本 海さん
山形県米沢市出身の20代。大学進学で一度地元を離れ新潟へ。芸術系の大学でテキスタイルを学び、いよいよ就職先を探すタイミングで米沢緞通と出会い、入社へ至る。
米沢緞通に惹き寄せられて
米沢生まれ米沢育ちの海さんは、大学進学で一度地元を離れ新潟へ。芸術系の大学でテキスタイルを学び、いよいよ就職先を探すタイミングで、米沢緞通(だんつう)・滝沢工房と出会います。
都会への憧れも強くはなかったけれど、地元に帰るというイメージも持っていなかったという海さん。就職先を意識し始めた大学4年の4月、たまたまInstagramで目にした米沢緞通の作品に心を動かされます。「まさか地元でこんな素敵なものづくりが行われているとは思いませんでした」と、早速工場見学を申し込みます。
米沢緞通は、米沢絨毯有限会社の自社ブランドとして2017年に立ち上がったばかり。手作業から生み出される風合いと、グラフィカルなデザインは、海さんの心を打ち、「米沢へ帰る」という選択肢が芽生え始めたそうです。「見学の時に案内してくれた専務に、ここで働いてみたいという気持ちを伝えました」。その後、新卒を募集していなかったことを知らされますが、本気だった海さんはポートフォリオを持って面接を受け、入社に至ります。
人と人の近さが温かい
同級生たちが米沢を離れ都会に向かう中、地元で好きな仕事を見つける。それは簡単なことではないかもしれません。引き寄せられるように米沢へと気持ちが向かったのは、海さんが人生の大半を過ごした米沢に感じる「安心感」も大きかったそうです。
「自然に帰りたいと思えました。土地と人、家族の存在が大きいですね。ここにいると落ち着きます。祖母と一緒に買い物に行った時、知らないおばあちゃんと普通に話していて、「今の知っている人?」って聞いたら、全然知らない人って(笑)。他の土地と比較できませんが、米沢の人と人の近さは温かいと思います」。
米沢に戻って3年目。「仕事も設計図から織り、展示会での販売やSNSでの発信まで任せてもらえるようになり、作ったものがお客様の手に渡る喜びを感じて、より一層やりがいが生まれています」。次なる目標は自身のデザインで緞通を作ること。今からイメージを膨らませているそうです。「大好きなおばあちゃんから教わった編み物は、今も趣味で続けています。昼も夜もずっと何か作ってますね(笑)」。近所の河原を夫婦で散歩するのが好きだという海さん。
気軽に通える行きつけのカフェや、食べ慣れた米沢ラーメンの味がいつも暮らしに寄り添ってくれます。心地よく好きなものが重なり合い作られる海さんらしい米沢の暮らしは、まだ始まったばかりです。
暮らしのーとは、米沢のいろんな暮らしを集めています。あなたの叶えたい暮らし、理想の米沢ライフについて、ぜひ米沢市の移住相談窓口まで教えてください!もしかすると、直接もっと深い話を聞いたり、新たな出会いにつながるかも。
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