<h2>定住しての今の感想は？</h2>
東條 新一郎さん（以下、東條 ）：当初から、天文館（鹿児島市繁華街）で飲んで電車で帰れて、海も見える緑豊かな場所を探し、巡り合ったのがこの場所。一目惚れでした。
ここで夢を実現しようと絵を描く私と陶芸家の妻でアトリエ兼カフェを始め、現在では鹿児島市にもギャラリーを経営するなど活発に活動しています。このように精力的に活動できるのは住む場所の影響も大きいと思います。今は本当にこの地を選んでよかったと思います。
<img class="aligncenter wp-image-3761 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/402c0fb5-2.jpeg" alt="東條新一郎さんが陶芸家の奥様と営むアトリエ兼カフェ、そこに飾られている作品" width="660" height="440" />
<h2>移住を検討している方へ</h2>
東條：「秋の日吉路アートめぐり」というイベントの会長をしているのですが、参加店舗23のうち半分近くが移住者。日置市は移住し夢を叶える最高の場所だと本当に思います。あとは本人の想いの強さでしょうね。
出典: <a href="http://www.city.hioki.kagoshima.jp/teiju/ijyuushanokoetoujyou.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">東條新一郎さん</a>

ワープシティ公式

鹿児島県日置市に移住して29年目の東條 新一郎さんは、絵を描くアーティスト。現在はアトリエ兼カフェを経営し、ギャラリー経営もしています。「日置市は夢を叶える最高の場所だ」と語る東條さんに、お話を伺いました。

日置市

鹿児島県

現住所：鹿児島県日置市、職業：アトリエ兼カフェ、ギャラリー経営者

東條 新一郎

日置市は移住し夢を叶える最高の場所

<h2>どのような活動をしていますか？</h2>
小針伸広さん（以下、小針）：活力ある地域社会を形成していくために、中里地域に軸足を置き活動しています。 
地域資源である豊かな里山の自然や観光施設を活用し、来訪者と地域住民が交流できる体験などのイベントを開催することで、ファンの拡大に努めています。
<h2>目標にしていることは？</h2>
小針：新潟県十日町市に訪れるリピーターを獲得し、やがては移住・定住につなげることが最大の目標です。ほかにも、地域の特性を生かした商品開発や6次産業の創出に取り組み、地域経済の活性化にも貢献したいと考えています。
<h2>今後の展望は？</h2>
小針：活動の前提となる豊かな地域資源を次世代へ継承するため、自然環境や地域文化の保全、環境教育などを通じた啓発活動に取り組む予定です。地域の皆さんとともに、地域のために歩んでいきます。
<img class="alignnone wp-image-3656 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/36209b7f-.jpg" alt="地域の若者と清田山集落近くの棚田で行ったイベント。子どもたちの笑い声が響きました" width="310" height="465" />
地域の若者と清田山集落近くの棚田で行ったイベント。子どもたちの笑い声が響きました。
<img class="alignnone wp-image-3657 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/202393ad-.jpg" alt="地域の若者と清田山集落近くの棚田で行ったイベント。子どもたちの笑い声が響きました" width="698" height="465" />
<img class="alignnone wp-image-3658 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/a1d1a584-.jpg" alt="苗場山の北西部でブナの原生林が楽しめる「小松原トレッキング」の様子" width="620" height="465" />
苗場山の北西部でブナの原生林が楽しめる「小松原トレッキング」の様子
<img class="alignnone wp-image-3659 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/00f61968-.jpg" alt="「特定非営利活動法人GGG（スリージー）」が事務局を担う自転車イベント「ツールド妻有」" width="698" height="465" />
「特定非営利活動法人GGG（スリージー）」が事務局を担う自転車イベント「ツールド妻有」
出典: <a href="https://www.city.tokamachi.lg.jp/iju/taikendan/index.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">新潟県十日町市 小さなムラの大きなものがたり『「特定非営利活動法人GGG(スリージー)』</a>

新潟県十日町市の中里地域で、日本一の河岸段丘が眼下に広がる「清田山キャンプ場」の管理や、現代アートがある里山を舞台にした自転車イベント「ツールド妻有」の事務局などを行っている「特定非営利活動法人GGG（スリージー）」。「特定非営利活動法人GGG（スリージー）」の理事長・小針伸広さんにお話を伺いました。小針さんは、2013年10月に地域おこし協力隊として新潟県十日町市に移住して、中里の倉俣地域を担当しました。地域おこし協力隊の任期満了後、地域の皆さんと地域活性の仕事がしたいという思いから、「特定非営利活動法人GGG（スリージー）」を設立しました。

十日町市

新潟県

現住所：新潟県十日町市、職業：特定非営利活動法人GGG（スリージー）の理事長

小針 伸広

新潟県十日町市にUターン・Iターン・移住を考えている人に、十日町市の地域活動をご紹介

<h2>移住のきっかけについて教えて下さい</h2>
黒川洋行さん(以下、洋行）：それぞれの両親の介護を終えたとき縛りがなくなり、「あとは僕らの自由にしていい」と思ったことがきっかけです。東京は大好きですが、せっかく自由になれたのだから、空気が全然違う土地で暮らしてみるのも良いと思いました。
黒川愛紀子さん（以下、愛紀子）：「どこにでも住める」となった時に、最初に思いついたのが唐津でした。私は佐賀県武雄市出身です。学生の頃は佐賀県は何もない、つまらないところだと思っていました。母の介護のために月1くらいで実家に帰るようになり、改めて大人の目でいろいろ見たら結構面白くて。
嫌々介護のために帰るのではなく、楽しみに帰れるようになりました。唐津は、子どもの時に海水浴で毎年行く場所でイメージが良くて。改めて訪れたら、すごく気持ちがいい町だと思いました。
洋行：私は名古屋出身ですが、妻とともに唐津を何度か訪れたことがありました。これからの人生をより面白くできる土地を考えた時、いちばん唐津がしっくりきました。
唐津は、文化や歴史、お城もあり、住んでる人たちも自分の町が好きで誇りを持っています。そういうのが見える感じがとても良いです。山や川、海も身近にあって釣りができるのも良いところです。
<img class="alignnone wp-image-3495 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/80d1dc38-2.jpeg" alt="唐津城天守閣から見た、黒川さんが移り住んだ東唐津の町　奥に見えるのが名勝「虹ノ松原」" width="900" height="574" />
唐津城天守閣から見た、黒川さんが移り住んだ東唐津の町　奥に見えるのが名勝「虹ノ松原」
<h2>移住に不安はありましたか？</h2>
愛紀子：人生のテーマは『一生観光気分』。「きっと私たちは、ここではずっとよそ者と思われる、どうせどこかから来た人と思われるんだったら、一生観光気分で楽しもう」と思っていました。
洋行：私は、受け入れてもらえるだろうか、東京を離れて大丈夫だろうか、という不安がありましたが、妻のその言葉でスッキリ消え去り、気が楽になりました。
無理してその土地に馴染もうとするのではなく、ただ謙虚にその土地にある楽しさを享受する。そうやって楽しむことに重きを置いた移住ライフを送っていきたいと思いました。引っ越してきた日は、唐津の一大イベントである唐津くんち（唐津神社の秋季例大祭）の初日でした。
移住がその時期だと知った唐津の鮨屋の主人に「それなら宵山*に間に合うようにおいで！」と言われ、強行スケジュールで引っ越し準備を進め、ぎりぎり間に合いました。
鮨屋の大将がすごく良くしてくれて「宵山の日は開けておくから食べにおいで」と言ってくれました。二人で食べていたら曳山が店の目の前にわぁって来て、まるで演出されているようで感動しました。来てよかった！！決めてよかったーーー！！！って。
*宵山…3日間ある唐津くんちの初日　午後7時半からたくさんの提灯で飾られた曳山が夜の町を巡行する。
<img class="aligncenter wp-image-3496 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/13f23706-3.jpeg" alt="一軒家をリノベーションしたギャラリーカフェ「ニジノネ」のエントランス" width="900" height="596" />
<h2>移住後はどのような生活を送っていますか</h2>
洋行：2019年9月、東唐津にある海まで徒歩1分の一軒家をリノベーションし、ギャラリーカフェ「ニジノネ」をオープンしました。
店名の由来は、名勝「虹の松原」の根っこにあたる町にあることと、虹の根っこには宝物が埋まっている、という言い伝えからです。
愛紀子：1階はカフェ、ギャラリー。ギャラリーは2か月ごとの企画展示。2階は定員3名の図書室。蔵書は、デザイン、アート、写真、建築などの古本が中心。ワンオーダーで自由に座って読むことができます。
600枚以上あるアナログレコードも自由に聞くことができ、読書に飽きたら海までぶらりと散歩し、戻ってまた読書。そんな贅沢な唐津のひと時を過ごすことも可能です。
ここではなるべくモノは売らないようにして、時と空間を提供しています。なかなか難しいことなのだけど、それを目指しています。
飲食もここでの時間をよりよくするためのものです。アート・音楽・会話を楽しんでいただき、そして、ただそこにいて何もしない時を楽しむ。そんな新しい大人の楽しみ方の可能性を秘めた空間にしていきたいです。
<img class="alignnone wp-image-3497 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/138d46a8-4.jpeg" alt="左：1Ｆカフェスペースではコーヒーを飲みながら展示を楽しむことができる。右：2Ｆ古道具の展示販売もある" width="1000" height="740" />
左：1Ｆカフェスペースではコーヒーを飲みながら展示を楽しむことができる。右：2Ｆ古道具の展示販売もあり。
洋行：ニジノネをオープンした今も、唐津では「暮らし」を最重要にしています。 それは当たり前のようで、決して当たり前のことではありません。
誰もがよりよく暮らすために働いているはずなのに、いつの間にか働くことがメインで、「どう暮らしたいか、どう生きたいか」を置き去りにしてしまっている人は、実は多い気がします。癖でつい働いちゃうから、なるべく遊び重視にして楽しまないと。
海にベンチを持って行ってビールを飲んだり、釣りをしたり。働くことが最重要だった東京ではできなかった唐津での日常を、思いっきり楽しんでいます。
<img class="alignnone wp-image-3498 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/0b3824e2-5.jpeg" alt="２Ｆ　定員3名の図書室　愛紀子さんの実家から譲り受けた柱時計の音が優しく時を刻む" width="1000" height="693" />
２Ｆ　定員3名の図書室　愛紀子さんの実家から譲り受けた柱時計の音が優しく時を刻む
<img class="alignnone wp-image-3499 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/f68d16b4-6.jpeg" alt="「ニジノネNijinone」の看板" width="900" height="596" />
【Information】
ニジノネNijinone
毎週金土日月営業／15:00~21:00
<a href="https://nijinone.info/">https://nijinone.info</a>
駐車場2台（軽4台）有り
出典: <a href="https://karatsugurashi.com/column_isshou_kanko.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">【唐津人】「一生観光気分」で楽しむ暮らし</a>

CMプランナー、イラストレーター、そしてギャラリーのオーナーとして、第一線で活躍してきた黒川洋行さん。2017年11月、40年住み慣れた東京を離れ、ご夫婦で唐津へ移り住みました。黒川さんにとって縁もゆかりもない唐津。どうしてここ唐津への移住を決めたのでしょうか。

唐津市

佐賀県

前住所：東京、現住所：佐賀県唐津市、ニジノネNijinone経営

黒川洋行・ 黒川愛紀子

「一生観光気分」で楽しむ暮らし

<h2>津久見市四浦半島で生まれ育ち、進学のために上京したそうですね</h2>
衛藤嵩史さん（以下、衛藤）：高校卒業後に印刷デザインの専門学校に入学するために上京し、そのまま東京で14年ほど暮らしました。音楽やカルチャーが好きだったのですが、子供の頃は身近にはCDショップも映画館もなかったですね。
15年ほど前に、カフェとレコード屋を併設するような業態に魅力を感じ、友人が音楽担当、自分がカフェ担当で分業して開業することにしました。専門学校を中退し、カフェでバイトしながら経営を学び、バリスタの資格取得や飲食の修行をしました。
恵比寿や中目黒、自由が丘などにおしゃれなカフェが増え、Nujabesなどのサンプリングを多用するアーティストや、ミクスチャーの音楽が流行った時期で、音楽業界がかっこよく見えた記憶があります。21歳の時、同年代の仲間達が企業に就職していきました。
置いていかれたような気持ちもあり、23歳の頃に「飲食は定年してからでもできることかも」と思いはじめました。
また、アートに携わる知り合いが増えていきました。彼らはまだアートだけでは食べられないため、色々なバイトに勤しんでいましたね。その影響でMacBookを買って勉強したところ、半年ぐらいでwebサイトが作れるまでになったので、IT企業へ就職することにしたのです。
<h2>就職後はどのような働き方をしていましたか</h2>
衛藤：業務量が多く激務で、毎日終電で帰っていました。現在はなくなりましたが、当時の特定労働者派遣で、大企業の業務に従事して大部屋でプログラミングを行っていました。収入はいいものの、窓から見える景色は決して綺麗ではない川。
移動のストレスや人や車の多さ、会社内に知らない人が多いなど、精神的に苦痛でした。仕事を通じて「フリーランス」という働き方を知って、こういう働き方もあるのだなと感じていました。
<img class="aligncenter wp-image-3313 size-large" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/10/5f21b30c-2-1024x683.jpeg" alt="衛藤嵩史さんが経営する会社の事務所入り口" width="1024" height="683" />
現在経営する会社の事務所入り口
<h3>その後、フリーランスとして独立されたんですね</h3>
衛藤：激務で精神的にも削られていく毎日の中で、ある日ふと「1週間後にフリーランスになろう」と思い立ち、実行しました。思いつきで独立したのもあり、その後半年は仕事が安定しませんでした。
自宅で仕事をしていましたが、賃料が月5万円ほどかかるので、どうしたものかと悩んでいました。東京で独立後苦労が続く中で、都会の生活コストの高さや煩雑さにストレスを感じていたこともあり、たまに帰省すると、地方の人達は幸せそうだなと感じていました。所得に差もなく、都会の暮らしより豊かに見えたんですよね。
何より笑顔が多いなと感じました。当時の自分の実力では、東京の常駐フリーランスと競ってリモートで仕事を請ける自信がなかったので、地方移住のために準備を進めました。現在はリモートワークも一般的になりつつありますが、2015年時点ではそこまで認知されていなかったので、工夫が必要でしたね。
<h3>津久見市に拠点を移すことを考えたのはなぜですか？</h3>
衛藤：東京にIT 業界の仕事の99%が集中していると思っていましたが、実際には地方にも結構あることが分かりました。住んでいる場所が問題ではなく、営業力が課題なのだと気づかされましたね。
地方だと都会より生活費を抑えることができ、ランニングコストを抑えられるので、リスクのある案件でも調整できるし、経営リスクは工夫次第で分散できるなと考えました。
沖縄やポルトガルへのITでの移住事例を知って憧れましたが、生活コストを下げる事を優先し、最終的に2016年4月、地元にUターンを果たしました。
<img class="aligncenter wp-image-3314 size-large" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/10/d8fa55b6-3-1024x683.jpeg" alt="衛藤嵩史さんの会社の前に広がるつくみん公園" width="1024" height="683" />
衛藤さんの会社の前に広がるつくみん公園
<h2>Uターン後の生活について教えて下さい</h2>
衛藤：地元のお店は食材が豊富ですが、少し凝ったお菓子などを作ろうとすると材料の取り扱いが少なく、選べないところは少し悩みどころですかね。
洋服を作るにしてもボタンのパーツが売ってないですし、希望の革靴を手に入れようにも店がないです。大きい本屋も無いですし、外食のジャンルも限られます。
ですが、今までネット通販を活用してきたので、買い物には困らないですし、不便はないです。ただ、趣味が尖っていたら表に出にくいかもしれないとは感じます。
本屋やCDショップなどがないため、都会の本屋のように発掘できるようなものがなく、文化的に受け身になる気がします。自分が知らなかった何かに触れる機会が少なく、多様性がなくなってみんな価値観が似通ってしまうので、そこはたまに補っていかないといけないと思います。私の場合は、時々東京に行くので、その際に刺激を吸収しようとしてますね。
住まいにかかるコストはだいぶ下がると思いますが、移動手段が車に変わり、その分高速代やガソリン代がかかるので、移動コストは特に変わらないですね。何よりも移動時に精神的なストレスが少ないのは本当に大きいです。
都会ではあまりに多く人がいるので思わず「障害物」と思ってしまうことが多かったですが、今はすれ違う人を「知り合いかも？」と自然に確認するようになったのは大きな変化かもしれません。
津久見のまちづくりにも参加し、知り合いも増え、人生的には豊かになっている気がします。海のすぐ近くで生まれ育ったこともあり、海付近に位置する今のオフィスは快適ですね。
<img class="aligncenter wp-image-3315 size-large" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/10/def20188-4-1024x683.jpeg" alt="衛藤嵩史さんの会社から歩いて一分くらいにある津久見湾" width="1024" height="683" />
衛藤さんの会社から歩いて一分くらいにある津久見湾
<h3>Uターン後はどのような活動をしていますか</h3>
衛藤：Uターン後は、まちづくりにも関わるようになりました。津久見市の花火大会の際のローカルラジオの放送や、津久見商工会議所青年部の活動にも積極的に参加しています。私もITの技術者として居場所があります。イベントを表立って担うというよりは、裏方で頑張るイメージです。
2021年には津久見市でハッカソンを開催する予定です。2020年にCloudBCPという会社を立ち上げて、プログラマーからベンチャー企業の経営者になり、従業員を雇うようになりました。
<img class="aligncenter wp-image-3316 size-large" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/10/c2d77448-5-1024x683.jpeg" alt="つくみん公園" width="1024" height="683" />
つくみん公園
<h2>今後の展望についてお聞かせください</h2>
衛藤：まずはしっかり会社の業績を伸ばしていこうと考えています。 日本をターゲットにすると東京が拠点になるかもしれませんが、海外をターゲットにするとどこが拠点でも同じだと考えています。
津久見市は最寄りの空港からも遠い場所にあるため、都会にも地方にも偏らないのが逆に利点だと思います。津久見市だと自分次第でどこにでも所属できると思います。
「九州」と名乗っても「アジア」と名乗っても良いと思うんですよね。周りの影響がそれほどないので、自分が入る枠やスタイルを決められます。スーパーローカル＝スーパーグローバルとして津久見市を世界へ発信していきたいです。
<img class="aligncenter wp-image-3317 size-large" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/10/467d9a83-6-1024x683.jpeg" alt="衛藤嵩史さんの地元の四浦半島の入り口にある石碑" width="1024" height="683" />
衛藤さんの地元の四浦半島の入り口にある石碑
<h2>移住を希望する方へメッセージをお願いします</h2>
衛藤：個人的には、日本から出ない限り、どこに住んでもそこまで変わらないと思います。住む場所よりも、「そこで何をするか」ではないでしょうか。移住したからといってその人自身が変わるのではなく、それまでに住んでいた地域と新しく住む地域の人達の人柄や優しさの指標が変わると思うのです。
仕事や子育てといったライフスタイルに合わせて、都会も田舎も自由に選んでもいいと思うんです。「自分の仕事は都会でないとできない」と思っている方は、一度調べてみることをお薦めします。
また、移住したら地域に積極的に関わることをオススメします。例えば、アメリカに留学したとして、アメリカ人の友人を作らずに、日本人コミュニティーに通うような状態だと勿体ないのと同じかなと。
私の住む津久見市は、外から来る人におおらかな土壌があるので、積極的に関わっていけば受け入れられると思います。移住先の候補として、気軽に訪ねてきてくださいね。
<img class="aligncenter wp-image-3318 size-large" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/10/a4fd3085-7-1024x683.jpeg" alt="つくみん公園内にあるコンテナハウス。イベントの際には拠点となることも" width="1024" height="683" />
つくみん公園内にあるコンテナハウス。イベントの際には拠点となることも
プログラマー兼ベンチャー企業の経営者として、津久見市を拠点に活躍の場を広げる衛藤さん。地域の担い手としてまちづくりに携わりながら、都会で培った感性をアップデートし視野を広げ続けています。
どこに住むかが問題ではなく、どう人と関わるか、その中で自分がどうなりたいかが大切だということを教えて下さいました。彼のように、移住するにあたって明確な目的を持ち目標を立て、自分ができる手段や方法を用いて実践することで、思い描く移住生活へ自らの暮らしを導くことができるのではないでしょうか。
グラージベンチャーズ代表: <a href="https://www.garage-ventures.com" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://www.garage-ventures.com</a>
CloudBCP代表取締役: <a href="https://www.cloud-bcp.com" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://www.cloud-bcp.com</a>
Webサイト: <a href="https://www.cloud-bcp.com" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://www.cloud-bcp.com</a>
出典: <a href="https://oita-ijyutecho.com/senior-immigrant/3155/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">都会と変わらないライフスタイルや暮らしやすさを求めて故郷の津久見市へ。</a>

14年間の東京生活を経て、仕事や生活でのダウンサイズのために、故郷の津久見市へUターンした衛藤さん。都会でも田舎でも同じようなライフスタイルを過ごしているという彼に、移住に至るまでの経緯と、現在の暮らしをぜひお聞きしたいと思い、彼の会社を訪ねました。

津久見市

大分県

出身地：大分県津久見市、前住所：東京都中野区、現住所：大分県津久見市、

衛藤 嵩史

故郷の津久見市でベンチャー企業の経営者に

<img class="alignnone wp-image-6016 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/09/84ee72b7-1.jpeg" alt="ヨコタヤスノリさんがオーナーを務める「dar okuizumo works+gallery」の様子" width="400" height="600" />
<h2>奥出雲町に移住しようと思ったきっかけは？</h2>
ヨコタヤスノリさん（以下、ヨコタ）：「日本で住むならやっぱりローカルだな」という思いがあったので、しまねUIターンフェアに行きました。奥出雲町ブースで話を聞いていると、ちょうど地域おこし協力隊の募集がやっているということを知りました。
興味を持ち応募し、奥出雲町地域おこし協力隊として採用されました。奥出雲町には自分と同じ名字の「横田」という地名があるということも気に入りました。
<h2>地域おこし協力隊としてどんな活動をされていましたか？</h2>
ヨコタ：「古い家を構ってみたい」と思っていたところ、空き家バンク制度があるのを知り、今のギャラリーになる古民家を紹介してもらいました。ここは昔、床屋さんだったようで、昔ながらの佇まいをそのまま活かしました。
奥出雲町のリノベーション建築を得意とする設計士、宇田川さんにご協力いただき、3年かけてようやくギャラリーが完成しました。“ 一緒に遊びながら設計を考えてくれる ” 宇田川さんに本当に感謝しています。
3年間、町外や県外へ渡り歩き、ギャラリーで置いてもらえる作品の作家さんとのつながりを作っていました。奥出雲町の人と、「さまざまな地方の作家さんとの関りがつくれるかな」と思ったのです。
<img class="alignnone wp-image-6017 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/09/a9b948e6-2.jpeg" alt="ヨコタヤスノリさんがオーナーを務める「dar okuizumo works+gallery」の様子" width="450" height="300" />
<img class="alignnone wp-image-6018 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/09/a0562811-3.jpeg" alt="ヨコタヤスノリさんがオーナーを務める「dar okuizumo works+gallery」の様子" width="450" height="300" />
<img class="alignnone wp-image-6019 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/09/b8f7bb4c-4.jpeg" alt="ヨコタヤスノリさんがオーナーを務める「dar okuizumo works+gallery」の様子" width="450" height="300" />
<h3>ギャラリーに込めた想いを教えて下さい</h3>
ヨコタ：錆びたもの、古びたものたちを飾っています。時間を経て「錆びたもの」は、趣があり、とても愛おしく感じられます。
錆びたものって、人から見たらガラクタにしか見えないけど僕からするとアートです。手をかけたものを置いていきたいと思っています。町内にある錆びてるものをリメイクして放つ。これに反応してくれる人がいるかどうかを見ていきたいです。
<img class="alignnone wp-image-6020 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/09/54b5ea75-5.jpeg" alt="ヨコタヤスノリさんがオーナーを務める「dar okuizumo works+gallery」の様子" width="450" height="300" />
〇dar okuizumo works+gallery　島根県仁多郡奥出雲町下横田412 
土日祝開店(冬季休業予定） 
電話番号050.3709.2241 
ウェブサイトdarokuizumo.com 
〇横田郷土資料館　島根県仁多郡奥出雲町下横田474
出典: <a href="https://deep-town-okuizumo.jp/topics/8540" target="_blank" rel="noopener noreferrer">小さな古民家で「錆 sabi」を魅せる。</a>

兵庫県出身のヨコタヤスノリさんは、東京の広告会社で20年ほど働き、ロンドンへ行きました。その後また日本に帰ることを決め、奥出雲町の地域おこし協力隊となりました。現在はギャラリーのオーナーをされているヨコタさんにお話を伺ってきました。

奥出雲町

島根県

出身地：兵庫県、前住所：東京都、ロンドン、現住所：島根県奥出雲町、職業「dar okuizumo works+gallery」オーナー

ヨコタ ヤスノリ

小さな古民家で「錆 sabi」を魅せる

<h2>移住して良かったことはなんですか？</h2>
野口：兵庫にいるときは会社員をしていて、ただただ同じような毎日を過ごしてました。でもここへ来て、自分の世界が変わった！視野が広がったというか。たくさんの自然と親切な人々に囲まれて、毎日が充実してます。
先日、船釣りに連れてってもらって、船から見た壮大な夕日に、ここへ来てよかったーと心から思いました。それから、今の仕事に就いたことで、今まで知らなかったことを知ることができたり。
例えばスーパーに並んでる魚がどういう風にここへやってきたかとか。それまでは何も考えずただ買って食べるだけだったのに（笑）仕事柄、町内の方々と接したり町内の行事等に関わっているので、日々黒潮町の良さを実感してます！
<img class="alignnone wp-image-5151 size-large" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/07/9d16c51f-1-1024x768.jpeg" alt="高知県で愛される「田舎寿司」" width="1024" height="768" />
<h2>田舎暮らしで不安や不便なことはないですか？</h2>
野口：一人暮らしが初めてでしたが、特に不便だと思うことはないです。町の中心部に自宅があるので買い物なども近くで済ませられるし。
ただ、最初は方言に少し戸惑いました。「～ばぁ」（～くらい）とか。でも職場に地元の方が多くて、今ではほぼほぼ解釈できるようになりました。
<h2>地域への溶け込み方はどうされましたか？</h2>
野口：近所の方に会ったら積極的に挨拶するようにしてます。先日は近所の方に挨拶すると、傍にある畑の玉ねぎをバッと抜いて「食べや」とくれました。今度地区の草刈りに参加する予定です。地域の集まりや草刈りなどがあるときは積極的に参加して、馴染めるように努力したいです！
<img class="alignnone wp-image-5152 size-large" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/07/e4d908c0-2-1024x768.jpeg" alt="船上からの黒潮町の壮大な美しい夕焼けと波しぶき" width="1024" height="768" />
<h2>今後移住をされる方へ一言</h2>
野口：身構えなくていい。自然体でいれば、受け入れてくれます。
一日の流れ 
7:30  起床、朝食 
8:30  出勤 
午前　撮影 
午後　編集 
17:30 退社 
18:00 砂浜で黄昏る 
24:00 就寝
一ヶ月の生活費 
家賃　　　　　　　　20,000円 
光熱水費　　　　　　10,000円 
食費（交際費を含む）30,000円 
通信費　　　　　　　15,000円 
自動車・交通費　　　10,000円
出典: <a href="https://www.town.kuroshio.lg.jp/pb/cont/iju-interview/28233" target="_blank" rel="noopener noreferrer">野口　絢華　さん　（お勤め）</a>

兵庫県出身の野口絢華さんは、ある日、ふと目にした旅行雑誌の「黒潮町のTシャツアート展」の写真記事が目に止まり、黒潮町を訪れました。「黒潮町の景色や雰囲気に心奪われて…」と語る野口さんは、その後Tシャツアート展のボランティアを経験し、ボランティア仲間と黒潮町で集まったりと、ちょくちょく訪れるうちに、黒潮町に移住を決意したのだとか。そんな野口さんに、黒潮町での暮らしについてお話を伺いました。

黒潮町

高知県

前住所：兵庫県 、現住所：黒潮町入野

野口 絢華

黒潮町の景色や雰囲気に心奪われて、移住を決意

<h2>黒潮町に移住したきっかけは？</h2>
岡本 里咲さん（以下、岡本）：祖母が四万十町に住んでいたり、親戚がいの町にいたりと幼いころから高知県をよく訪れていました。当時は「住む場所」というよりは「温かく受け入れてくれる場所」という印象でした。
大学卒業後、企業に就職し、希望の仕事に就いたものの夜中まで仕事に追われ目まぐるしい日々を過ごしていました。ある日、再就職先を探していると、黒潮町の求人が目に留まりました。
高校生の頃、長期で祖母の家に滞在中、たまたま黒潮町のTシャツアート展を見に行き、その時のひらけた美しい海の印象が鮮明に残っていて、「若いから失敗しても大丈夫！」と、直感を信じ黒潮町の求人に応募しました。
<img class="alignnone wp-image-5138 size-large" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/07/a6f12b81-1-1024x683.jpg" alt="黒潮町にある加茂八幡宮の美しい参道の様子" width="1024" height="683" />
<h2>移住して良かったことはなんですか？</h2>
岡本：神奈川や東京での暮らしがほとんどだったので正直、「黒潮町生活、1ヶ月もつかな？」と思っていましたが、実際は、出会う人が皆さん温かく、知り合った人がまた新しい人を紹介してくれて、どんどん黒潮町が好きになりました。
1人で来たけど、1人ではなかった。黒潮町の人の温かさがあったから私はこの町で生活が出来ていると思っています。
<h2>移住して苦労したことはなんですか？</h2>
岡本：人との距離が近かくて驚きました（笑）自分が相手を受け入れる事で、相手も家族のように接してくれる。受け入れればどんどん入ってくるし、拒めばどんどん離れていく。最初の頃は付き合い方が難しいこともありましたね。
<h3>地域へのとけこみ方はどうされましたか？</h3>
岡本：役場で「広報くろしお」の担当になりました。町内を回って取材をしていたので仕事を通して交友関係が広がりました。その他にも、居酒屋などで出会った人が人から人へ繋げてくれたことも。仕事でもプライベートでもお誘いは出来るだけ断らないようにしています。
<img class="alignnone wp-image-5139 size-large" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/07/19885c3c-2-1024x767.jpg" alt="黒潮町の海でサーフボードの上にブリッジをする岡本里咲さん" width="1024" height="767" />
<h2>移住される方へメッセージをお願いします</h2>
岡本：都会の人から見れば田舎にはないものがたくさんあるかもしれません。でも黒潮町は「自然」と「人」がそのないものをカバーしてくれるので安心していいと思います。
昔は転勤などが一般的だったと思いますが、今は移住先を自分で選べる時代。勇気を出して踏み出してみてはどうでしょうか？素敵な町ですよ！黒潮町！！
一日の流れ 
6:30  起床、朝食 
8:10  出勤 
18:00 終業 
18:10 海岸沿いをジョギング or 趣味の風景写真撮影 
19:00 夕食、晩酌 
23:00 就寝
一ヶ月の生活費 
家賃　　　　　　　　50,000円 
光熱水費　　　　　　10,000円 
食費（交際費を含む）50,000円 
通信費　　　　　　　15,000円 
自動車・交通費　　　10,000円
出典: <a href="https://www.town.kuroshio.lg.jp/pb/cont/iju-interview/27532" target="_blank" rel="noopener noreferrer">岡本　里咲　さん　（お勤め）</a>

幼い頃から高知県にご縁があり、「高知は温かく受け入れてくれる場所」と笑顔で話す岡本 里咲さん。2016年に神奈川県から黒潮町に移住し、現在は黒潮町の役場「広報くろしお」の広報として、黒潮町の魅力をアピールしています。「黒潮町の人の温かさがあったから私はこの町で生活が出来ている」と話す岡本さんに、移住の経緯や黒潮町の魅力について詳しくお話を伺いました。

前住所：神奈川県、現住所：黒潮町錦野

岡本 里咲

自然と人に支えられて私はここで暮らす

<h2>黒潮町に移住したきっかけはなんですか？</h2>
西村優美さん（以下、西村）：砂浜美術館に興味を持ったことが一番のきっかけです。24才の時、香川県で小学校の教員をしていました。休日には四国内を色々と巡る中で、「砂浜美術館」を知り、コンセプトや取り組みに惹かれたんです。
Tシャツアート展に作品を応募したり、Tシャツボランティアに参加したりと、関わりを持たせてもらいました。その後Tシャツの海外展を企画したことがきっかけで砂浜美術館に入ることになり、移住しました。
<img class="alignnone wp-image-5134 size-large" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/07/3b75c7b6-1-1024x768.jpeg" alt="「砂浜美術館」が開催したイベント、地元の小学生たちが参加している様子" width="1024" height="768" />
<h2>移住して良かったことはなんですか？</h2>
西村：興味を持った仕事に就けたことですね。仕事やプライベートで楽しい仲間にたくさん出会えました。その他にも海も山もすぐ近くにあるので、自然の様々な姿を見て、触れて、味わって、五感で体感できるのがよいところだと思います。
あと、食材の宝庫なので、地域の物を使って日々の料理ができることも素晴らしいし、豊かなことだと思います。
<h2>移住して苦労したことは何ですか？</h2>
西村：あまり思いつきませんが、県外へ行くときなど、時間と交通費がかかることですかね。しばらくすると当たり前になり、今では2、3時間の運転も全く苦にならなくなりましたけどね（笑）
<h2>地域へのとけこみ方はどうされましたか？</h2>
西村：仕事を通してたくさんの方と交流できましたね。とにかく、仕事もプライベートも自分から色々な場所へ積極的に足を運ぶようにしていました。
<h2>ズバリ、黒潮町の良さって何ですか？</h2>
西村：私にとっては「砂浜美術館（という考え方）があること」が一番ですが、土地の力があることだと思います。豊かな自然がそこにあるだけではない。土地とつながって暮らしている人たちがいることもまた、その力の一部だと思います。
環境を活かした生業や何気ない暮らしの中にある自然への愛着や実感、それを自分のものだけにせず、伝えよう、広げようとする力を、この町の人から感じています。
<img class="alignnone wp-image-5135 size-large" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/07/f6fa6784-2-1024x683.jpeg" alt="黒潮町でラッキョウの花が満開に咲く様子" width="1024" height="683" />
<h2>移住される方へメッセージをお願いします</h2>
西村：大阪から黒潮町へ来るにあたり、私は「移住」と意識してはいませんでした。「やりたいことがある場所へ行く」と、地域ではなく内容ありきで「引越し」をしました。
仕事を通して地域の魅力にたくさん出会い、今はこの町に愛着がありますが、もともと「地域」に特別な思いがあったわけではありません。
本当の意味で地域を知るには、そこに暮らしてみるのがいちばんです。中に入れば目線も見えるものも変わり、想像を超えて未知の世界が広がります。
そこから、また色々と選択して自分の道を創っていけば良いかと。「興味がある、やってみたい！」という気持ちを大切にまずは気楽に一歩踏み出してみることをおすすめします。
一日の流れ 
7:00  起床、朝食 
8:00  出勤 
12:00 砂浜でお弁当 
19:00 終業 
20:00 夕食 
23:00 就寝
一ヶ月の生活費 
家賃　　　　　　　　10,000円 
光熱水費　　　　　　12,000円 
食費（交際費を含む）40,000円 
通信費　　　　　　　10,000円 
自動車・交通費　　　10,000円
出典: <a href="https://www.town.kuroshio.lg.jp/pb/cont/iju-interview/27725" target="_blank" rel="noopener noreferrer">西村　優美　さん　（お勤め）</a>

砂浜美術館に興味を持ったことをきっかけに、黒潮町に移住した西村優美さん。西村さん曰く、「やりたいことがある場所へ行く」という自然な流れで黒潮町に導かれたのだそう。「本当の意味で地域を知るには、そこに暮らしてみるのがいちばん」と語る西村さんに、客観的な視点だからこそ見えてくる黒潮町の魅力について語ってもらいました。

移住前：大阪府、移住先：黒潮町有井川

西村 優美

砂浜美術館がある町で暮らす

&nbsp;
<div id="attachment-21828" class="wp-caption alignnone">
<img class="alignnone wp-image-21828 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/04ffbfb6-5.jpg" alt="初夏の深山峠アートパークにて名和美穂さんと娘さん" width="1024" height="682" />
初夏の深山峠アートパーク
</div>
<h2>移住したきっかけを教えてください。</h2>
名和美穂さん（以下、名和）：私は札幌で生まれ育ち、京都の看護学校で学びました。
20年弱にわたって関西の病院で現場経験を積みましたが、2011年の東日本大震災をきっかけにUターンしました。その後、結婚し娘を授かり、2021年3月までは札幌で育児と仕事を両立していました。
転機は、娘の小学校入学でした。学校にうまくなじめず、通うのがつらいと感じていた娘。
「何かできることはないか」と調べ始めました。
そんな中、札幌近郊の長沼町で、子どもの自由な学びを主体とした私立学校の設立計画を知り、運営予定のNPO法人の会員に加わりました。家族で体験会などのイベントに参加し、入学を検討していました。
ですが、2023年度の開校まであと2年ありました。このまま同じ学校にいるより、期間限定でもより良い環境で学んだ方が良いのでは？と考え始めました。
家族会議の結果、「自然環境が豊かで、少人数の学校があるところに行きたい」という娘の意見を尊重することにしました。
<h2>移住後、お仕事はどのように見つけたのですか？</h2>
名和：仕事の環境も調べました。「北海道看護協会ナースセンター」で求職相談すると、「地域応援ナース」の募集があると教わりました。
都市部以外に派遣する制度で、コーディネーターが相談に応じてくれ、希望する働き方に合った勤務先を探してくれました。「日勤のみ、子連れ」の条件に合致したのが、上富良野町の町立病院でした。
1年間を上限に、家具・家電付きの住居が用意され、スムーズに新生活の準備ができました。肝心の学校は、町内の特認校「東中小学校」が娘の希望でしたので、2021年春に上富良野町民としてスタートを切りました。
<h2>新しい職場にご不安はありませんでしたか？</h2>
名和：この道25年の看護師ですが、町立病院のような環境は初めてでした。これまで勤務してきた都市部の病院などに比べると、規模は小さめでした。
その分、スタッフ同士の顔が見えやすく、職種間の連携も良好です。看護師の年代は幅広く、子育て世代の職員も多く活躍しています。
家族の事情で休まないといけない際も、「困った時はお互い様」と周囲の理解があるため、働きやすい職場だと思います。看護師は体力勝負で、若い頃と比べるとバリバリ働けません（笑）。
しかも、今は子育てしながらの仕事。ワークライフバランスを重視した働き方はありがたいです。
町立病院は地域の基幹病院です。外来の主な業務に問診がありますが、定期的に受診する患者さんが多くいるので、少しずつ顔を覚えていきました。
患者さんとの信頼関係を築け、ささいな変化に気付くことができます。今までとは違ったやりがいがあります。
<h2>職場の方達との交流についてはいかがでしたか？</h2>
 
名和：職場では、とれたての野菜をいただくことがありました。美味しい特産のメロンをたくさんおすそ分けしてもらった時は、幸せな気分になれましたね。
町の保健福祉総合センター「かみん」のお風呂を利用するようになり、顔見知りの人から声をかけられたこともあります。人と人の距離の近さが、上富良野らしさです。
温かく迎え入れてくださり、上富良野の生活にすぐなじむことができました。 
 

<h2><img class="alignnone wp-image-21829 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/980328ed-3.jpg" alt="移住について語る名和美穂さん" width="1024" height="682" /> 
上富良野の暮らしについてはいかがですか？</h2>
名和：地方ならではの不便さは想定内でした。その筆頭は、医療です。
子どもが受診する時は、約15km離れた富良野市や、約40kmの旭川市まで向かう必要があります。都市部の札幌や旭川とは違います。
内科や整形外科はありますが、特殊な診療科は都市部にしかありません。地方医療の特色なので、これは仕方ないです。
地方移住を考える上での課題の1つと言えます。
<h2>休日はどのように過ごしていますか？</h2>
名和：食料品や日用品を休日にまとめ買いしています。札幌時代と変わりはなく、不便はありません。
町内にもスーパーはありますが、週に一度は宅配サービスを利用しています。ネット通販も使い、必要なものが手に入らず困ったことはありませんね。
札幌への帰省は車で2時間半ほどで、大きな負担ではありません。自家用車を購入する前はJRやバスで移動していて、交通の不便さは感じていません。
旭川へは1時間ほどで行けます。娘が好きな旭川市科学館で1日中遊んで過ごすこともありますよ。
娘の習い事の数は札幌時代より減りましたが、地域のサッカー少年団に加入し、町立図書館「ふれんど」で趣味の読書を楽しんでいます。友達や上級生との仲や先生の熱意に加え、豊かな自然が、学びの環境を特別なものにしています。
遠足では十勝岳登山ですが、さすが上富良野だなと思いましたね（笑）。小学校では木登りや裏山で動物の巣穴の観察などもしているそうで、札幌では難しいですよね。
夏はラベンダー、秋は凌雲閣の紅葉、冬は近くのスキー場でスキーを満喫できます。休みの日の楽しみ方も四季それぞれにあり、趣味の温泉めぐりも堪能できます。 
 

<div id="attachment-21830" class="wp-caption alignnone">
<img class="alignnone wp-image-21830 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/ce9b2c67-6.jpg" alt="凌雲閣からの紅葉の景色" width="768" height="1152" />
凌雲閣からの紅葉
</div>
<h2>実際に上富良野で暮らしてみていかがですか？</h2>
名和：以前の職場に上富良野への移住を伝えると、同僚に「豚サガリがおいしい」「ラベンダー発祥の地だよね」と教わりました。また転校前の学校では、上富良野に昔住んでいたという担任の先生から、家族でのキャンプや十勝岳の美しい景色といった思い出を聞いて期待しましたね。
札幌にいる時は、上富良野もその近隣の町もまとめて『富良野』という漠然としたくくり方でしたが（笑）、今まで観光でわざわざ足を延ばしていたようなところに住んでいるなんて、すごいなと実感しています。
移住してすぐに、観光協会が発行しているマップ片手に、町内をあちこち散策しました。病院の同僚からも情報を仕入れ、コーヒー豆販売店やカフェ、名所などをめぐりました。
ただコロナ下での移住になったので、職場の懇親会や、地域の行事はまだ経験できていません。コロナ前は職場仲間で交流ができたのですが…。
こちらではみんなでまだ宴会できていないのが残念です。子どもと一緒に地域の行事にも参加したいし、気になっているラベンダーのオーナー制度への申し込みを考えています。
まだ不自由することが多い状況ですが、ここでの暮らしを楽しみたい気持ちです。
働く先がないと移住は難しいものですが、私のようなエッセンシャルワーカーは、仕事する場が各地域にあります。上富良野は地域の人たちを支える働き口もあります。
仕事選びに不自由しない人にとっては、上富良野という選択肢は『アリ』です！素敵なペンションといった宿泊施設を活用して、お試し移住をしてみたらいいんじゃないかと思ってるんです。
<h2>移住を検討されている⽅へメッセージをお願いします。</h2>
名和：上富良野の良さは、自然環境やお店、食べ物だけではありません。町内に高校まであり、医療費助成が充実しているなど子育てのしやすさが魅力です。
教育環境を重視する人なら、検討する価値があると思います。
特に、娘が居心地の良さを感じた小規模の特認校「東中小学校」の存在は、大きな支えになりました。先生が時間をかけて子どもに向き合ってくれ、丁寧に目をかけてくれて、きめ細やかな指導をしてくれます。
『少人数だし、周囲の子と合わなかったらどうしよう』という不安はなくなりました。豊かな自然に囲まれ、コロナ下で札幌の小学校にあったような制約は多くはなく、生き生きと遊びや活動を楽しめました。
子ども同士の距離が近く、仲間意識が芽生えて下級生の面倒を見たり、助け合ったりという空気があります。伝統ある学校行事にも一生懸命取り組んでいました。
2022年春から娘は3年生になります。1年過ごして、すっかりこの学校になじみました。
今後のことを家族で話し合った結果、札幌に戻らず、上富良野で過ごすことに決めました。気に入ってくれたのなら、その意見を尊重しようと思っています。
上富良野での生活は、当初のような「期間限定」ではなくなりました。学ぶ場所は親の都合ではなく、子どもが選んでいいと思っています。
だからこそ上富良野は、良い縁の巡り合わせだったのかもしれません。自分も、置かれた場所で精一杯楽しんで過ごせたらなと思います。
札幌、関西と、これまでに何度も新しい環境に身を置いてきましたが、自分にできることには限りがあるので、頑張りすぎないのが大事かなって。先入観を持たずに飛び込んでみるといいかなと思います。 
 

<img class="alignnone wp-image-21831 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/09/95862b42-4.jpg" alt="インタビュー中のメモ" width="1024" height="682" />
出典: <a href="https://kamifulife.jp/interview/1131/">https://kamifulife.jp/interview/1131/</a>

札幌市出身の名和美穂さんは20年間の関西在住の後、2021年4月に札幌市から北海道上富良野町へ移住しました。小学生の娘さんの「より良い環境で学びたい」という希望を叶えようと学校を探していたところ、子育てしながら働きやすい職場があると知り、移住を決意。現在は町立の外来看護師として活躍しています。当初は「2年間のお試し」のつもりでしたが、娘さんが学び舎を好きになり、上富良野に生活の拠点を移すことになりました。そんな名和さんに娘さんとの移住についてお話を伺いました。

上富良野町

北海道

出身地：北海道札幌市、前住所：北海道札幌市、現住所：北海道上富良野町、職業：看護師




名和 美穂

看護師として、娘の成長を応援する母として上富良野を選んだ理由

<h2>移住のきっかけを教えてください</h2>
菅原洋樹さん（以下、菅原）：出身は秋田県の男鹿半島です。高校課程を卒業後、東京でアパレル系の会社や、カフェやレストランなどの飲食店で働いていました。2011年の東日本大震災がきっかけで仕事を辞め、しばらく全国を旅行する暮らしをしていました。
青春18切符で、大阪、京都、三重、神戸、広島、福岡、長野、秋田、長崎などを回りました。その頃、長崎市で地域おこし協力隊の募集があることを知り、応募したところ採用されました。
将来的には故郷である秋田に戻り、過疎になっている地元を盛り上げたいという想いもあったので、故郷を活性化させるヒントを得るためにも出身地と同じく半島であり、漁師町でもある野母崎地区担当を希望しました。
<h3>地域おこし協力隊ではどのような活動をされていましたか？</h3>
菅原：地域おこし協力隊の3年間の任期中には、高知県で有名になっていた砂浜で行うTシャツアート展を開催したり、色々なジャンルの個性的なブロガーを呼んだモニターツアーを開催しました。
また、脇岬海水浴場で廃屋になりかけていた建物を再活用しコミュニティカフェの立ち上げ・運営をするなど、地域に人を呼び込む仕掛けや、地域の人を繋ぐ取り組みをしました。地域おこし協力隊での3年間で野母崎の魅力にひかれ、定住することにしました。
<img class="alignnone wp-image-15658 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/05/20200709-16-06-17.jpg" alt="移住について話す菅原洋樹さん" width="1080" height="1618" />
<h3>住み始めて感じた長崎市野母崎の魅力を教えてください。</h3>
菅原：野母崎は、「半島の魅力」を感じられる場所です。海の表情が、場所によって全然違います。例えば、高浜海水浴場、脇岬海水浴場の二つの海水浴場がありますが、波の高さ、景色が全く異なり、いろんな表情を見せてくれます。片方の海が荒れていても、もう片方の海は凪いでいたりします。
魚の種類も豊富ですし、海からの日の出と日の入りがどちらも見られるというのも半島ならではの魅力です。また、野母崎の方々は人が良く、外からの人を受け入れてくれる風土があると感じています。
私が地域おこし協力隊としてきたときも、定住することになったときも色々な面でサポートをしていただきました。
<h2>実際に移住し、暮らしについてはいかがですか？</h2>
菅原：以前の野母崎地区には、ゆっくりくつろげるカフェや喫茶店がありませんでした。素晴らしい景色の中でコーヒーを飲みたいという想いもあり、「コミュニティカフェRipple」を立ち上げ、その後「きまま焙煎所」をオープンしました。
Rippleでは、地域外からのお客さんが多かったのですが、今の場所に移ってからは、子ども連れの親子や漁師さんなど、若手から年配の方まで幅広い層の地元の方も来てくれるようになりました。
最近は、地元を盛り上げようと活動している20代の若者も来てくれるようになって、相談にのったりしています。若者ががんばっているのを見るとすごくうれしいです。
生活の面では、東京時代と比べると収入は減りましたが、家賃も食べ物も安い。地域に溶け込むことができれば、旬の魚や野菜を頂いたりします。そんな環境が、すごく贅沢だと感じています。
<img class="alignnone wp-image-15659 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/05/20200709-16-11-51-2.jpg" alt="「きまま焙煎所」のエントランスに立つ菅原洋樹さん" width="1080" height="721" />
<h2>移住を検討されている方へメッセージをお願いします</h2>
菅原：移住は気になった地域に実際に行ってみないと何も分かりません。一回行って、どんな人がいるのか、どういう町なのかを実際に自分の肌で感じてみてください。何回も足を運ぶと、より移住後の生活もイメージしやすいですよ。
<h3>地域のオススメスポットを教えてください</h3>
菅原：私のオススメスポットは「野母崎樺島町」です。野母崎樺島町は長崎市南端の島です。昔は漁師町、そして潮待ち、風待ちの港として栄えた島です。
昭和の時代に橋が架けられ行き来が楽にできるようになりましたが、漁獲量の減少、過疎化が進み現在は人口数百人程度の小さな町です。
樺島灯台公園からの絶景やオオウナギなどの観光スポットはもちろん、『ザ・漁師町』な島の風景を町歩きで楽しむのがいちばんです。荷揚場BBQ、スイカ割り、港内海水浴、晴れた日は夕涼み井戸端会議があちこちで行われています。
ペーロン大会の観戦は、波止場で家族で団欒しながらだったり、洗濯物を干しながらだったりのきままスタイル。干物屋さんを訪ねて地元の話を聞くのも楽しいです。私のオススメ干物は「太刀魚の味醂干し」です。
島内にたくさんある井戸やお地蔵さんを見ることで、昔ながらの人々の暮らしが感じられます。気になったら近くの人に聞いてみてください。
島ならではの珍しい野鳥や昆虫なども観察できます。灯台公園へ行く道中がオススメです。ひととおり町の散策が済んだら、樺島町の船着き場から出発する「樺島一周クルージング」で、島の外周を見てまわると海岸の洞窟など、そこにはまた新たな発見が沢山あります。もっともっといろいろな楽しみがありますが、、、一度住んでみませんか。
<img class="alignnone wp-image-15660 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/05/d8f72d9e-.jpeg" alt="野母崎の美しい夕焼けと港の様子" width="1080" height="860" />
出典: <a href="https://nagasakijin.com/publics/index/103/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://nagasakijin.com/publics/index/103/</a>

秋田県出身の菅原洋樹さんは東京で勤務していましたが、2011年の大震災をきっかけに仕事を辞め、長崎市野母崎へ移住しました。移住後は「きまま焙煎所」というカフェを開業・経営しています。震災後、移住するまでは青春18切符で国内を旅行して過ごす日々を送っていたという菅原さん。どのようなきっかけで移住したのか、どのような経緯で「きまま焙煎所」をオープンすることになったのか、お話を伺いました。（取材年月：2020年7月）

長崎市

長崎県

出身地：秋田県男鹿市、前住所：東京都、現住所：長崎県長崎市、職業：きまま焙煎所 店主

菅原  洋樹

移住⇨定住へ。地域おこし協力隊が長崎市に定住するに至った経緯

<img class="alignnone wp-image-3695 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/c384f7e2-.png" alt="ご夫婦で結成したアートユニット「檻之汰鷲（おりのたわし）」のリーダーを務める石渡のりおさん" width="472" height="326" />
<h2>移住のきっかけについて教えて下さい</h2>
石渡のりおさん（以下、石渡）：結婚当初、二人とも平日は他の仕事をしながら週末に作品を作るという生活をしていました。そんな時に東日本大震災が起きたんです。被災地の様子を目の当たりにしながら東京で暮らしていると、次第に自分の生活にもやもやとした違和感を覚えるようになりました。
週末だけの創作活動を本格的にやりながら、自分の責任の範囲内でもっと取捨選択して生きていけば、より自分自身が納得できる生活ができるのではないかと。災害で世の中が壊れてしまうこともあるのだから、やりたいようにやるのも選択肢のひとつじゃないかという結論に達し、会社を辞めることにしました。
<img class="alignnone wp-image-3696 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2021/11/a5981229-.png" alt="北茨城市を拠点に「生きる芸術」をテーマに活動中の石渡さんご夫妻とご友人" width="472" height="327" />
<h2>移住して良かったことはどんなことですか？</h2>
石渡：ここは“自分のペース”が作れる場所なんです。誘惑を断ち切って、自分が集中できる時間をちゃんと持つことができます。“モノが手に入りにくい”というのも実はメリット。
赤色の絵の具がなくてすぐ買えないときは「青でもいいじゃん」って思えるんです。今ある環境にインスパイアされてものを作るのが、僕たちの基本的なスタイルですから。ここに来て創作活動の範囲がすごく広がりましたね。それでいて、東京との行き来も負担がない。とてもバランスがいいんです。
<h2>今後の展望についてお聞かせください</h2>
石渡：僕はここに来て自然がすごく好きになったので、これからもずっと自然をモチーフにした絵を描いていきたいです。自然をなにか別のものに変えていくのがアートの原点だと思いますし。
そのためにはまず、「マーケット」を作るのが課題です。芸術も野菜と同じように、流通の仕組みを作って必要としているところに届けて商売にしていく。芸術を生活と切り離すのではなく、「売る」という行為で生活の延長線上に置いていけたらなと思っています。

夫婦で結成したアートユニット「檻之汰鷲（おりのたわし）」のリーダー、石渡のりおさん。紙を切って貼るコラージュ技法を発展させた作品を制作しています。海外で作品を発表した後、日本国内の空き家を転々とし、日本人の暮らしの調査や、空き家や古民家の再生も手掛けています。現在、北茨城市を拠点に「生きる芸術」をテーマに活動中の石渡さんに、移住の経緯やメリットについてお伺いしました。

北茨城市

茨城県

前住所：東京都、現住所：茨城県北茨城市、職業：芸術家

石渡 のりお

不便さはクリエイティブの力になる。北茨城から「生きる芸術」を発信

<img class="alignnone wp-image-15694 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/05/881858a6-1-2.jpg" alt="山形県酒田市に移住した、アーティストの福濱美志保さん" width="520" height="345" />
<h2>プロフィールを教えてください</h2>
福濱美志保さん（以下、福濱）：生まれは父の実家がある香川県ですが、生後すぐに、両親が結婚後に住んでいた東京に戻り、酒田市へ移住するまで、ずっと東京で暮らしていました。公園もあれば賑やかな街もある、「下町」という雰囲気の場所で育ち、長期休みは祖父母や親戚がいる四国へ遊びに行っていました。
東京より北に出掛ける機会はあまりなく、小学校のスキー教室で行った長野県の北部が私の中の最北地の記憶かもしれません。
小さい頃は、自然豊かな地方での時間は「非日常」という感じでしたが、大学時代に山梨県の民宿で住み込みのアルバイトをしたことがきっかけで、大きな湖や森に囲まれた環境にとても癒され、「自然を感じながら暮らすのも良いな」という思いが生まれました。
そのアルバイトは、４年間夏休み期間に毎年やらせてもらい、とても楽しかった思い出として刻まれています。美術系の大学を卒業後は、ギャラリーのスタッフとして勤務しており、移住した現在は、フリーのアーティストとして油絵を中心に制作しています。
<h2>酒田市へ移住したきっかけは？</h2>
福濱：「東京は住みにくい」という気持ちを抱いたことはありませんが、人生の中で一度は、“都会ではない場所”に住んでみたいという希望があり、お付き合いしているパートナーが酒田市に移住を検討し始めたのがきっかけで、私も地方での暮らしを考えるようになりました。
ちょうどその時期に、山形県のオンライン移住相談イベントがあったので、酒田市の移住担当の方とお話させてもらって、暮らしの様子などもリサーチしました。
私も一緒に酒田に行くかは迷ったのですが、移住前に初めて酒田市を訪れた際に、「まずは住んでみようかな」と思えたことが移住した大きな決め手ですね。
一度訪れただけでは、その街のことはなかなかわからないと思うんですけど、「なんだか不安」という気持ちではなく「住んでみよう」と思えたことでご縁を感じ、思い切って決断しました。
<img class="alignnone wp-image-15695 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/05/b11a683e-1-3.jpg" alt="地方暮らしを意識するきっかけとなった 山梨県の景色" width="520" height="390" />
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地方暮らしを意識するきっかけとなった 山梨県の景色
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<h2>移住を報告した時の周囲の反応はいかがでしたか？</h2>
福濱：両親や友人に東京を離れることを報告すると、すごく驚いていましたね。酒田市を訪れたことがある友人からは、「東京に比べたら何もないよ！」と、アドバイスされました（笑）。
<h2>実際に移住してみて、いかがでしょう？</h2>
福濱：実際来てみると、美味しいご飯屋さんもいっぱいあって楽しいですよ。また、空港も近く、行こうと思えば意外とすぐに東京にも行けますし、東京にいても、友人と気軽に会えないコロナ禍の状況となった今では、山形にいても東京にいてもあまり変わらないという感覚です。
<h2>酒田でのお気に入りの風景は？</h2>
福濱：日和山（ひより山）公園から見える景色に感動しました。空も海もすごく広くて、それぞれの色が毎日少しずつ違うので、散歩がてらよく見に行っています。特に夕暮れ時の風景は特別で、空と海の色合いがすごく綺麗なんです。
その景色を見ているうちに、直感的に「描きたいな」と思い、ここ数年は描いていなかった風景画に取り組みました。実際の風景を描く際は、“どうしたら自分らしい絵になるか”を考えるのですが、今回は酒田に移住して、“この風景に感激した”という想いをキャンバスに乗せられるよう、意識して描きました。
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<img class="alignnone wp-image-15696 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/05/22b3f61a-1-4.png" alt="酒田に来て一番印象的だったという“夕暮れ”を描いた、『Nightfall』" width="1089" height="783" />
数年ぶりに描いた風景画《Nightfall》（2021）
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<h2>これからチャレンジしてみたいことは？</h2>
福濱：自宅から海鮮市場が近いので、夕方ふらっと立ち寄って、新鮮なお刺身を買って帰るのも日常になりました。食べたこともなければ聞いたこともない魚もあり、どれもとても美味しいので、全部食べてみたいと思っています。
今後は、自分で魚を捌くことにもチャレンジしたいですね。まだ一度も挑戦したことはないですが、なんとなくハマりそうな予感はしています！
また、ペーパードライバーで、移住してからもほんのちょっとの距離しか運転したことがないので、早く運転に慣れて、東京の家族に酒田のおすすめスポットを案内して廻りたいです。
<h3>どんなところに東京との違いを感じますか？</h3>
福濱：まずは天候の違いですね。3月に移住してすぐの頃、すごく風が強くて家がガタガタ揺れて・・・。酒田を含む日本海側では、風が強いのは日常的なことと知って少し安心しましたが、家が揺れるなんて想像していませんでした（笑）。
また、暑い期間は東京よりずっと短いので過ごしやすいですが、意外としっかり暑いんだなと感じました。これから冬に向けて寒さや雪かきなどの覚悟はしていますが、暑さよりは寒さのほうが得意なので、楽しみな気持ちも大きいです。
また「夜」に関しても違いを感じます。東京では深夜0時でも、まだまだ街も明るいし、人もたくさん歩いていますが、酒田はすごく静かで、最初は不思議に感じました。酒田の夜10時の静けさは、東京では深夜2時くらいにならないと訪れないですね。
夜型人間なので東京の賑やかさも嫌いではありませんが、こちらの時間軸も“穏やかで居心地が良い”です。夜、東京の家族と電話していると、あまりの静けさに、こちらで鳴いている虫の声が電話越しにも聞こえるみたいで、『虫の鳴き声がすごいね』と言われたこともあります（笑）。
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<img class="alignnone wp-image-15697 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/05/919c741a-1^5.jpg" alt="移住前、初めて酒田を訪れた際の１枚。風車の前で微笑む福濱さん。" width="520" height="695" />
移住前、初めて酒田を訪れた際の１枚
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<h2>これからどのように酒田での暮らしを楽しんでいきたいですか？</h2>
福濱：今はフリーでの活動が中心なので、なかなか地元の方と交流する機会が少ないのですが、もっと世界を広げて酒田での暮らしを味わいたいという気持ちは大きいです。方言にも興味があるので、暮らしていく中でしゃべれるようになったら楽しいだろうなと思います。
今が旬の「もって菊（食用菊）」を地元のスーパーで初めて見た時は驚きましたが、調理したものを近所の方から頂いて食べてみたらすごく美味しくて感動しましたし、そういった関わりもとても温かくて良いなと感じます。
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<img class="alignnone wp-image-15698 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/05/907acba4-.jpg" alt="酒田での個展に駆けつけてくれた関東の知人と共に" width="520" height="345" />
酒田での個展に、関東の知人が遊びに来てくれました
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<h2>アーティスト活動や作品について教えてください</h2>
福濱：大学に通っていた時も卒業後ギャラリーで勤務していた時も、自分の作品は少しずつ描いていて、コンテストで賞をいただいたり、ご縁のあるカフェやギャラリーで展覧会を開催したりと、活動してきました。
酒田へ移住後は、自宅での制作活動を中心に、東京や長野での展示も引き続き行っています。そして今回、山形県では初となる私の個展を、酒田市内の「gallery + store ２号室」さんで開催させて頂きました。
私が酒田に来て一番印象的だった“夕暮れ”にちなんで、展示タイトルは『Nightfall』とし、ギャラリーの空間に合いそうな作品をセレクトして、展示しました。
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<img class="alignnone wp-image-15699 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/05/f61914c5-1-6.jpg" alt="福濱さんが山形県初となる個展を開催した、「gallery + store ２号室」" width="520" height="346" />
gallery + store ２号室
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福濱：今回の展示の中心である「Grandscape」シリーズは、大学時代から描き続けているもので、白布やミニチュアの椅子などを風景に見立てた作品です。
ただの白い布も椅子を置くことで、そこを起点に山などの風景に見えるのが面白く、白い布をベースに、椅子以外にもミニチュアの家や机などを用いて制作しています。酒田での冬を経験することで、白い布が織りなす風景への感じ方などに変化や影響を受けるかもしれないと思うと、これからが楽しみです。
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<img class="alignnone wp-image-15700 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/05/9eba2ed9-1-7.jpg" alt="「Grandscape」シリーズより、《Just the Ice of Us》(2020)" width="1100" height="730" />
「Grandscape」シリーズより、《Just the Ice of Us》(2020)
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<h3>活動を通じて地域との関わりは持てていますか？</h3>
福濱：地域との関わりを持てるような活動も出来たら良いなあと思っていたところ、ご縁があって、もうすぐ運用開始となる「酒田市美術館」と「土門拳記念館」を結ぶシェアサイクル（観光自転車をリメイクして活用）のペイントやロゴデザインを担当させていただきました。
徒歩だと少し距離がある、二つの美術館を気軽に廻れるようになるなんて、すごく素敵なアイディアですよね。
<h3>今後の活動の展望を教えてください</h3>
福濱：酒田に拠点を置きながら、様々な地域で作品を発表していきたいとも思っていて、現在は、長野県で開催されている「木曽ペインティングス」に参加しています。私は、木祖村小木曽（きそむらおぎそ）エリアの向畑（むけばた）の倉庫で、かつての住民が残していった持ち物を手掛かりに作品を制作し、展示しています。
住む場所が変わっても、自由に表現し発信できるのも、アートの良さかなと思います。作品への向かい方は人それぞれ違うと思いますが、私の場合は、描きたいものは常にあって、且つ、どんな風に描くかも頭の中では決まっているので、あとはひたすら筆を動かすだけというか、一筆一筆、チクチクと縫いものをするように描いています。
出来るだけ日々淡々と描き続け、死ぬまで毎日新しいものを描いているような人生が理想です。
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<img class="alignnone wp-image-15701 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/05/464b0b60-1-8.jpg" alt="木曽ペインティングス" width="520" height="381" />
木曽ペインティングス 
<a href="https://www.kisopaintings.com">https://www.kisopaintings.com</a>
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<img class="alignnone wp-image-15702 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/05/23a9d689-1-9.jpg" alt="スプレーで自転車にペイントを施す福濱さん" width="520" height="347" />
自転車へペイント中
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<img class="alignnone wp-image-15703 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/05/a5d436b6-1-10.jpg" alt="移住後、東京で開催した二人展 「Kinder Wonder Garden 若林菜穂＆福濱美志保」 " width="520" height="347" />
移住後、東京で開催した二人展 「Kinder Wonder Garden 若林菜穂＆福濱美志保」 （撮影：西山功一）
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<h2>移住を検討している方へメッセージをお願いします</h2>
福濱：移住してみたいという気持ちがあるなら、まずは是非、住んでみて欲しいと思います。草や田んぼの香りが街中に広がっていたり、スーパーでの買い物というちょっとした時間でさえも、人との繋がりを感じられたりと、住んでみないとわからない良さにたくさん出会えます。
また、東京にいる時は考えもしなかった「当たり前」に気付くことが出来たりもします。私の場合は、東京では車ってただの「物」という感じでしかなく、違いや乗っている人についてあまり考えたこともなかったのですが、酒田に来て「車には人が乗ってるんだ」という当たり前のことに、妙に納得したんです（笑）。
横断歩道を渡る自分と、止まってくれているドライバーさんとの間に小さな関わりが生まれる感覚もありますし、車とそこに乗っている人達のストーリーを垣間見る瞬間があったりと、今まで私の中にはなかった価値観に触れることができました。どんな発見があるかわからないからこそ、「楽しい」と感じるのだと思います。これからも、酒田でたくさんの発見を積み重ねていきたいです。
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<img class="alignnone wp-image-15704 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/05/cd3e5af9-1-11.jpg" alt="個展を開催した2号室にて、友人２人とポーズを決める福濱さん" width="520" height="347" />
個展を開催した2号室にて 酒田でも皆さんに作品を観ていただけて嬉しかったです
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出典: <a href="https://sakata-iju.jp/voice/62.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://sakata-iju.jp/voice/62.html</a>

生後間もなく香川県から移り住み、下町情緒溢れる東京のまちで育ったというアーティストの福濱美志保さん。人生の中で一度は、“都会ではない場所”に住んでみたいとの想いから、パートナーと共に山形県酒田市に移住。移住後、日常の「当たり前」の中に散りばめられているたくさんの“気づき”と出会い、自身の新たな価値観に触れる日々がとても新鮮なのだとか。「酒田に拠点を置きながら、様々な地域で作品を発表していきたい」と語る福濱さんに、移住秘話や創作活動について、お話を伺いました。

酒田市

山形県

出身地：香川県、前住所：東京都、現住所：山形県酒田市、職業：フリーアーティスト

福濱 美志保

新たな価値観に出会える「酒田」でたくさんの作品を描きたい

<h2>東京で働きながら静岡でも活動される、いわゆる「二拠点生活」を送られているとのことですが、そのきっかけをお聞かせください</h2>
小林大輝さん（以下、小林）：元々静岡市で生まれ育ったということもあり、虎視淡々と静岡へ帰るタイミングを狙っていました。本当は、もっと早く帰りたいなと思っていたのですが、いざ帰った時に、はたして自分が静岡で活躍できる場所があるのかと、なかなか踏み出せずにいました。
そのため、まずは副業をしながら、静岡での働き方や仕事の雰囲気を知り、その上で検討しようと思いました。
<h2>移住する際の不安要素として、常に「仕事」は取り上げられますね</h2>
小林：大学、留学、社会人になってからも、一貫して“デザイン”や“ブランディング”を軸にして活動きましたので、今までの経験や知識を活かせる仕事をしたいと思っています。人生の中で働く時間はかなりの割合を占めるので、贅沢かもしれませんが、せっかくなら楽しく働きたいです。
今までも自分の「好き」を仕事にする為に頑張ってきたので、まずは副業を通じてベース作りをしながら、段階を踏んで移住を進めようと思っています。
<img class="alignnone wp-image-14825 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/04/f8d40fa1-2.jpg" alt="東京と静岡で二拠点生活を送る、静岡市出身の小林大輝さん" width="1080" height="810" />
<h2>副業についてですが、どんなスタイルで働かれていますか？</h2>
小林：基本的には、金曜日と隔週の月曜日を「副業day」とし、静岡で活動することを会社に認めてもらっています。今はオンラインでも打ち合わせはできるので、より気軽に、静岡の仕事ができるようになりましたね。
それに、週末を静岡で過ごせるのは、気分転換としても非常に良いなと思っています。
<h2>副業ではどのようなお仕事をされていますか？</h2>
小林：副業では、今まで経験した仕事のスキルを活かして、企業や新規事業のブランディングや広告戦略、SNSの活用のサポートなどをしています。他にも、コロナの影響もあって、ECサイトの立ち上げのお話も多く頂いています。
どの仕事も単発的にデザインを考えるのではなく、「どのような体験をユーザーに伝えるのか」を、戦略やアートディレクションを通して考えています。それが結果的に、静岡の魅力の向上に繋がれば嬉しいです。
<h2>本業との両立はいかがでしょうか？</h2>
小林：東京で得た経験や知識を、静岡での仕事で改めて“アウトプット”することで、自分の成長につながっていると感じます。静岡の企業の力になれている実感もあるので、やりがいもあります。
また、他の副業人材の方と一緒に仕事をする機会もあるので、新しい分野のお話や知識を吸収することができ、刺激にもなります。その経験を、今度は東京の会社の仕事にも活かせていると感じるので、“相乗効果”があると感じています。
<h2>良いお話が多い印象ですが、大変だと感じる面もありますか？</h2>
小林：生活面では、交通費が少しかかることくらいですかね。仕事面では、時間配分でしょうか。繁忙期に重なった時は、土日に喰い込むこともありますが、好きな事をしているので、それほど苦ではないです。ありがたいことに家族も応援してくれているので、助かっています。
<img class="alignnone wp-image-14826 size-full" src="https://storage.googleapis.com/uploads.warp.city/2022/04/c08b9f7c-3.jpg" alt="東京と静岡の二拠点生活について、笑顔で話してくれた小林さん" width="1080" height="810" />
<h2>今後の展望をお聞かせください</h2>
小林：今は私だけが「二拠点生活」をしているので、家族揃って、静岡へ「完全移住」したいです。一歳になる息子がいるので、のびのびとした雰囲気のある静岡で、子育てしたいですね。仕事面では、年齢的にもスキル的にも、これからが働き盛りで、色々とチャレンジできるタイミングだと思っています。
静岡市のテレワーク推進をする、「都市型地域おこし協力隊員」にも任命していただいたので、今までの知識や経験を活かし、静岡の魅力を伝えることで、静岡に関わる人を増やしていきたいですね。
また、個人としても、静岡の企業や商品の魅力向上、課題解決、そして地域活性化に、“デザイン的なアプローチ”で力になれれば、と思っています。今までの経験を静岡で“アウトプット”して、そこから一緒に“成長”していけるのことが理想です。
出典: <a href="https://shizuoka-iju.jp/workstyle9/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://shizuoka-iju.jp/workstyle9/</a>

「今までの経験を静岡でアウトプットしたい」。そう語るのは、東京都内にある広告系の企業にて、アートディレクターとして活躍する小林大輝さん。現在は、故郷の静岡でも“副業人材”として活動し、「二拠点生活」を送られています。ゆくゆくは、家族揃っての静岡への「完全移住」を目指しているのだそう。コロナ禍の影響を受け、オフィスを持たない働き方が実現できるようになった昨今、注目されている「二拠点生活」。段階的な移住ともいえる二拠点生活の“リアル”を、小林さんにお伺いしました。

静岡市

静岡県

出身地：静岡県静岡市、現住所：東京都と静岡県の二拠点生活、職業：アートディレクター、地域おこし協力隊員（静岡）

#アートな暮らし