移住者プロフィール
宮原 修一さん ・早苗さん
宮原修一さん、出身地:岡山県倉敷市、前住所:東京都、現住所:岡山県倉敷市、職業:システムエンジニア、宮原早苗さん、出身地:福岡県、前住所:東京都、現住所:岡山県倉敷市、職業:ゲストハウス&カフェ「有鄰庵」勤務、フリーカメラマン
移住のきっかけを教えてください。
宮原修一さん(以下、修一):私は元々倉敷の出身、妻は福岡出身です。二人とも、学生時代以降を東京で過ごしていました。
2015年の5月頃に私の両親に介護サポートが必要になり、月に2回ほど倉敷に帰ってくるようになりました。しばらくは東京と倉敷を往復していましたが、通うのが大変だったことと、誰かが両親の近くにいたほうがいいんじゃないかということから、9月頃には倉敷に移住しようかという話になりました。
宮原早苗さん(以下、早苗):結婚12年目でしたが、それまで倉敷に住むことは考えていませんでした。でも、仕事が決まるんだったらいいよという感じでしたね。それで倉敷への移住に踏み出しました。
修一:それから早速、転職サイトを使って職探しを始めました。システムエンジニアとして働いていましたが、早い段階で岡山市に同業種の会社が見つかり、最初の面接は東京と岡山でスカイプを使って行いました。
その後、帰郷した際に社長との面接を行い採用していただき、翌年の1月から働くことになりました。移住の話が出てから1ヶ月もたたないうちにとんとん拍子に決まりました。
当時、子供は5歳でした。家が決まる前から保育園探しをスタートし、3つ聞いたうちの1つに空きがあり保育園もすぐに決定しました。
東京と違って制服があったりと勝手がかなり違いそうだったので、電話で細かく質問してみました。園長先生に「制服も何も買わなくていい。今使っているものを持って、ただ来てくれたらいい」と言われたのが良かったです。
お住まいについてはいかがでしたか?
修一:住居は、私の勤め先が岡山市だったので、駅から近いところを探しました。11月には家が決まり、家族3人で家を見に来ることになりました。
倉敷に到着してすぐ、息子が「空気がきれいだね」と言ったのが印象的でしたね。仕事探し、保育園探し、家探しも順調に進み、移住を決定してから約3ヶ月後の2015年12月末に倉敷に引っ越してきました。
奥様のお仕事はどうされましたか?
早苗:東京ではフリーカメラマンとして働いていました。移住後、倉敷ではまずバイトをすることにし、家からも近い美観地区の「有鄰庵」で働くことになりました。
「有鄰庵」は、美観地区内にある築100年の古民家を利用したゲストハウス&カフェです。「岡山・倉敷のほんとうにいいもの」をそろえるショップ「美観堂」や、スウィーツカフェ「はれもけも」などの運営もしており、日本だけでなく、世界各国から旅人が訪れています。
PR用写真や新商品の写真の撮影、店頭に置く看板の製作、1棟貸しの宿「バルビゾン」のHP製作などを担当しています。有鄰庵での仕事は週2、3日で、それ以外の日にはフリーカメラマンとしての仕事もしています。
現在は東京にいた頃から続けている撮影や、岡山で新しく始めた撮影もしています。
休日はどのように過ごしていますか?
修一:妻も私も基本的には土・日曜、祝日が休みです。休日にはでかけることが多く、美観地区で毎週土曜に開かれている朝市「路地市庭」に行って朝ご飯を食べて買い物をしたり、近くのショッピングモールに行ったりしています。
倉敷に来てからは、東京からも近所からも多くの友達が遊びに来てくれるようになりました。家族や友達と行ったことのない場所へ遊びに行くようにもなりました。
例えば、四国。徳島や愛媛へ行ったり、香川でうどんを食べたり、瀬戸内海の島へ行ったり。日本はおもしろいところがたくさんあるなと思います。
また、私達は東京で長年サンバチームに入っていたのですが、倉敷に来てからは、地元の仲間たち7、8名でサンバチーム「Deixa Fofocar(ティシャ・フォフォカー)」を結成しました。週に1度、倉敷市の施設などに集まって練習し、県内のお祭りやイベントを中心に出演して演奏を披露しています。
仕事も休日も充実し、倉敷での暮らしを満喫していますね。
倉敷に来て良かったことを教えてください。
修一:移住から1年以上たった春、父が他界しました。それまで施設や病院の行き来が続きましたね。
早苗:貴重な時間をともに過ごすことができて本当に良かったと思います。東京に住んだままではできなかったと思っています。
修一:人も時間の流れもゆったりしているなと感じます。田舎すぎず、都会すぎないところも良いですね。倉敷駅が近い街の中心部に住んでいるので、岡山への電車通勤がしやすく、日々の買い物も近くですべて賄えるのも良いですね。
また、東京は人が多いので、限られたところでしか子どもが走り回ったりもなかなかできないですが、倉敷に来てから子どもの基本的な運動量が増えました。
気候も人も穏やかで、とても住みやすい街です。観光もできるので、興味がある人は一度遊びにきてみるといいと思います。
(※内容は、2017年12月時点のものです。)