黒潮町は、人も自然も、すべてがちょうど良い

体験談

2010年に黒潮町に移住した東京都出身の石川慎也さん・恵理子さんご夫妻は、現在「和や」という甘味処を経営しています。目玉商品はクジラの形をした鯛焼き!黒潮町はホエールウォッチングが有名で、クジラの形をした鯛焼きがあれば面白いと思い、開発したのだとか。そんなお2人に、黒潮町での暮らしについて、お話を伺いました。

黒潮町に移住したきっかけは?

石川 恵理子さん(以下、恵理子)新婚旅行で訪れたのが黒潮町でした。ご飯は美味しいし、人懐っこい人ばかりでいいなぁって思いました。

出身は二人とも東京ですが、自然を求めて小笠原や湘南に住んでいたこともあります。ここは海も山も川もすべて揃っていたので、すんなりと決められましたね。

キュウリとオクラを栽培するビニールハウスにて、笑顔の石川慎也さん

移住して良かったことはなんですか?

恵理子美味しいものが食べられて幸せです。特に魚が旨い!後は自然との距離が近くて遊びの幅が広がりましたね。

仲間と海遊びや川遊びやキャンプをしたり。なかなかそんな経験は都会ではできないですよね。都会ではできない自然体験を日常の一環として子どもと楽しめる所です。

移住して苦労したことはなんですか?

恵理子ん~、特にはないです。はじめから、近所の方や周りの人達に、困ったことや分からないことがあったら親切に教えてもらったり、助けていただいたので。強いて言うなら方言(幡多弁)のリスニングかな?(笑)

どんなお仕事をしていますか?

恵理子「和や」という甘味処をしています。黒潮町はホエールウォッチングが有名なんですが、クジラの形をした鯛焼きがあれば面白いなって思って。ここの大家さんとの出会いもあってとんとんと進みました。

甘味処「和や」にて販売しているクジラの形をした鯛焼き

石川慎也さん僕は昔から農業に興味があって、子育てが一旦落ち着いたかなと思い1年間の研修後農家になりました。きゅうりとオクラを作っています。休みはないイメージですが、しっかりとやることをすれば、休みも取れます。

ピーク時は夜明けから日没まで作業になることもありますが、その他は定植から収穫終了まではハウスの管理はあるけど仕事が終われば自由な時間は作れます。長時間働くこともあって大変ですけどその分返ってくるので、やりがいはありますよね。

地域へのとけこみ方はどうされましたか?

恵理子夫が地域の消防団に入ったんです。自ら志願して(笑)入ったことで地域の方々に覚えてもらえたり、団の飲み会や農家の出役もたくさんあったりでスムーズに馴染めたかと思います。

移住される方へメッセージをお願いします

恵理子住みやすいです!便利ではないが不便でもない。すべてがちょうど良い。

買い物も黒潮町と隣の四万十市で十分揃うし、保育所なんかも目が行き届く規模で、自然豊かな場所で子育てができるし良いですよ。自分が素直でいればありのままを受け入れてくれる地域だと思うので、自然体で大丈夫ですよ。

一日の流れ(妻)
6:30  起床・朝食
8:00  登所させる
9:00  買い出し、仕込み
11:00 開店
17:00 閉店、子どもの迎え
18:00 晩酌しながら家事
19:00 夕食
20:00 風呂
22:00 就寝

一日の流れ(夫)
4:30  起床
夜明け前 仕事開始
日暮れ  仕事終了

一ヶ月の生活費
家賃        25,000
光熱水費      15,000
食費        50,000
通信費       15,000
自動車・交通費   10,000

出典: 石川 恵里子 さん (自営業)(農業)

高知県

黒潮町

kuroshio

黒潮町(くろしおちょう)は、四国/高知県の西南地域にあり、幡多郡(はたぐん)の中では東部に位置します。気候は、南国特有の温暖で年間平均気温17度、降雨量2800mm前後と、雨が多くなっています。こうした気候を活かして、早くから施設園芸や花卉、水稲を中心に栽培が行われ、シメジやシイタケなどの栽培なども行われています。また「土佐カツオ一本釣り漁業」が盛んであり、近年は完全天日塩も代表的な特産物となっています。美しい砂浜や磯が続く海岸線と緑豊かな山々の広がる黒潮町では、自然資源を活かした「ホエールウォッチング」、「天日塩づくり」、「カツオのタタキづくり」などの体験型観光と、土佐西南大規模公園を活用したスポーツツーリズムの推進により、県内外から多数の方が訪れています。自然あふれる黒潮町には、「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。」をコンセプトに、4kmの砂浜を「美術館」に見立て、「美しい松原」や沖に見える「くじら」、流れ着く「漂流物」など全てを作品とした「砂浜美術館」があります。春には「Tシャツアート展」や「シーサイドはだしマラソン」、冬には「漂流物展」などほぼ一年中何かを見たり、遊んだり、楽しむことができます。

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