<h2>震災を通じて再認識した「ふるさと福島市」への思いがあったそうですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">坂内まゆ子さん（以下、坂内）</span>：</b>地元福島市を離れ、山形県での生活を始めたのは、美術大学への進学がきっかけです。白い布が一瞬で思い描いた色や形に染めあがることの楽しさに魅了されました。布の染色やテキスタイルデザインに初めて授業で触れたときから”これだ！”と思ったんです。</p>
<p>大学院卒業後は、福島県の芸術文化事業に携わる予定でしたが、震災の影響で内定していた事業は中止になってしまいました。</p>
<p>行き場を失い、改めて将来について考えましたが、考えるのはふるさと福島のことでした。これからの福島がどうなっていくのか、私もその場でちゃんと感じなければと思ったんです。</p>
<h2>震災後に戻るというのは勇気がいったのでは？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">坂内</span>：</b>まだ帰るのは危険だと、引き留めてくれた山形の友人もいました。でも、地元の福島が危険地帯のように思われるのも悔しくて、居ても立ってもいられなかったのです。震災の年の夏、なかば強引に帰ってきましたが、以前と変わらない福島市の雰囲気に安心しました。福島にはちゃんと日常の暮らしがありました。</p>
<p>福島市の真ん中にある小高い山の信夫山には青々と若葉が茂っていて、『あ、なんか大丈夫だ、福島は再生できる』ってほっとしたこと、今でも鮮明に覚えています。福島市は盆地なので、どこにいても山が見えて自然を感じることができます。何が起ころうと季節通りに巡る自然の雄大さ、力強さにはとても励まされました。</p>
<h2>福島市へ移住後はどう過ごしていましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">坂内</span>：</b>Uターン後しばらくは、作品制作や個展などでテキスタイルアーティストとしての活動を行っていました。震災1年後経ったころからは福島県の文化事業など、現在の仕事につながる企画や広報について経験を積む機会をいただきました。</p>
<p><img src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/bannai4.jpg" alt="" width="100%" border="0" /></p>
<h2>どんどん活動が広がっていったのですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">坂内</span>：</b>これまでの経験を経て、2015年に夫婦で、デザイン＆企画事務所「FRIDAY SCREEN」を立ち上げました。同年にスタートした「マルクト朝市」は、生産者と消費者が触れ合える、暮らしに根づいた朝市です。ライフワークのように続けているイベントのひとつです。</p>
<p>開催は毎月第４日曜日。場所は２カ月ごとを目安にあちこちに変わるのも特徴です。小さくてもいいから、日常になるようなイベントがやりたい。それがこの朝市をスタートしたときの思いです。地元の人が「福島市に住むって楽しい」と思えるような、暮らしの延長にあるイベントがあったらいいなと考えました。</p>
<h2>町の人たちの反応はいかがでしたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">坂内</span>：</b>福島市民からも『意外と行ったことがなかった』『こんないいところがあったんだ！』なんて言葉をもらうのがうれしくて、候補地のリサーチはすっかり私の日常になりました。</p>
<p>ドライブがてら、ちょっとこの道を曲がってみようなんて街を探索していると、あるんですよね、すてきな出会い。地元をはじめとするお客さんはもちろん、出店者や私自身も交流の場として楽しみにしています。</p>
<h2>軌道に乗り始めた頃のコロナだったんですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">坂内</span>：</b>2020年に入ってからは、新型コロナウイルスの影響を考慮し、新たな活動を検討中です。「マルクト朝市」は買い物だけでなく、おしゃべりを楽しむ場所です。コミュニケーションをとれない中で無理やり開催するのはちょっと違うと思い、お休みしています。</p>
<p>そこで始めたのが、インターネットから注文できる「マルクト朝市おとどけ便」です。ありがたいことに、リピーター様もいらっしゃいます。</p>
<p>東京など遠方からの注文を予想していましたが、それよりは県内、更に近場からの注文が多いのです。思いがちゃんと伝わっているんだと実感した、面白い発見でした。お客様に直接届けに伺いたいくらいの思いです！</p>
<h2>新しいアイデアも浮かんできたそうですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">坂内</span>：</b>「マルクト朝市」の出店者さん一人一人とコラボレーションして、新しいことが出来ないか模索中です。その試みの第一弾として、「Cafe&amp;books清学舎」と始めたのが、選書サービスです。</p>
<p>清学舎から送られてきた「Book Log」というノートの中に書かれた様々な質問に回答し、送り返すことで、回答者にぴったりの本が複数冊送られてくるというものです。注文から届くまで1か月程度頂きますが、待つ時間も含めて楽しんでいただければと。これからも売るだけではない仕組みを続けていきたいなと思っています。</p>
<h2>福島市の魅力を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">坂内</span>：</b>朝市で感じることは、福島市民ののんびり気質と控えめなところです。商売をしている人もどこか控えめなんですよね。『もっと宣伝しましょう！こんなすてきなお店なんだから、みんなに知ってほしい！』と提案しても、『いや～、人がいっぱい来すぎたら、こまっぺした（困るでしょ）』『うちは食っていければいいんだぁ』なんて笑う方も多いんです。</p>
<p>朝市の出店者には山形の生産者さんもいますが、『福島のお客さんはすごくやさしい！』っておっしゃいます。</p>
<p>街を探索していると、商店街から離れたところにも、ぽつんと味のあるお店があります。かわいい、おいしいお店が点在しているのも、福島市のおもしろいところですね。</p>
<p><img src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/bannai5.jpg" alt="" width="100%" border="0" /></p>
<h2>お子さんがいらっしゃるとのことですが、子育てしながらのお仕事は大変ですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">坂内</span>：</b>仕事する一方で子育ての真っ只中です。生活リズムも大きく変わり視点も変わってきました。仕事のペース配分、母親目線でイベント運営を見直すと、授乳室の設営やベビーカーでも動きやすい動線など、気づいたこともたくさんありました。</p>
<p>基本的に平日は保育園にお世話になっています。仕事の都合上、どうしても構えない時は、ファミリーサポートのお世話になったり。</p>
<p>ご近所の、元看護師さんで、成人しているお子さんがいらっしゃる世代の会員さんの存在はとても心強いです。3時間でも見てもらえると、仕事の進み具合が全然違いますから。なかなか預け先が決まらず、決まっても新型コロナウイルスの影響で預けられない時期もあり、一時期は仕事を諦めたこともありました。</p>
<p><b><span style="color: #fe5782;">坂内</span>：</b>そんな時は割り切って、毎日のようにピクニックしていましたね。福島市には子供のための施設がたくさんあって楽しいです。特に、松川町の「まつかわタワースライダー」。人工芝だから汚れないし、転んでも痛くないから安心なんです。</p>
<p>あとは福島県立美術館の庭！特に遊具があるわけじゃないけど、適度に広くて自然も多いので、子供が喜んで掛け回っていますね。大人もリフレッシュ出来るので一石二鳥です。もう少し大きくなったら信夫山でも遊びたいですね。</p>
<h2>お子さんを通しての出会いはありましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">坂内</span>：</b>特に子育てサークルなどには所属していないため、福島市主催のお話会などのイベントに参加している程度ですが、施設やイベントを通して出会ったお母さんと、情報交換することが多いです。初めて会ったお母さんに、保育園の情報や離乳食のことを教えてもらったり、逆に、わが子より月齢の低いお母さんに相談されたりします。</p>
<p>情報収集の手段の一つとして、インターネットはもちろんありますが、情報が膨大で錯そうしていて分からなくなることもあって。そんな時、生の声を聞けると安心しますね。</p>
<p>これぞ「お母さんネットワーク」という感じです。母親として「味方が増えた」と感じることもあります。住んでいる地域の3分の2が高齢者世帯なので、赤ちゃんの存在が喜ばれることが嬉しいんです。</p>
<p>町内のイベントの時も、皆さまに大歓迎されて面倒を見ていただきました。町内が一丸となって「子どもは宝」と見守ってくれる安心感があるのでとてもありがたいです。</p>
<h2>まだまだ新しいアイデアは尽きませんね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">坂内</span>：</b>「YOIKAKI」という柿渋染めの事業を始めました。柿渋は抗菌効果だけでなく、防水、防カビ、防虫、防臭など色んな効果があるんです。その効果を調べるため試験に出したら、とても良い結果が出たんです。福島は全体的に柿が多くて、震災後は冬にも道端に柿が落ちているのが異様な光景で印象に残っていて。</p>
<p>福島の柿を、食べること以外で生かしたいと考えた時に、福島の柿で柿渋が出来たらと考えたんです。新型コロナウイルスの不活性化に効果的で注目されている柿渋です。まずはランドリーバッグのワークショップから始めましたが、他の展開も検討中です。福島市が柿渋の街になったら嬉しいです。</p>
<p><img src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/bannai6.jpg" alt="" width="100%" border="0" /></p>
<h2>移住を考えている方へメッセージをお願いします</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">坂内</span>：</b>福島市は、ほどよいサイズ感で住みやすいところです。街らしい便利さもありながら、ちょっと車を走らせれば田園風景が広がっていて、どの方向に向かっても温泉に行き着きます。30万都市で人との適度な距離感がありながらも、誰かと知り合うと誰かとつながっていて、すぐにネットワークができますよ。</p>
<p>よっぽどでない限り、やりたいことが出来るのではないかと思います。背中を押してくれる人にも出会いやすいと思います。子育て真っ最中のファミリーにも、きっと暮らしやすい場所だと思います。</p>
<p><img src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/bannai7.jpg" alt="" width="100%" border="0" /></p>
<p><img src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/bannai2.png" alt="" width="100%" border="0" /></p>
<h2>坂内 まゆ子さんおすすめ！</h2>
<p><img src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/bannai8.jpg" alt="" width="100%" border="0" /></p>
<h2>福島でのお気に入りは...「 ペントノート 」</h2>
<p>デザイン企画事務所「FRIDAY SCREEN」<a class="v_favorite_btn" href="http://pentonotelife.com/" target="blank" rel="noopener">公式サイトはこちら</a></p>
<p>出典: <a href="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/ijyuu/voice/10.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">自分らしい”つながり”をつくれる街</a></p>

ワープシティ公式

ご夫婦でデザイン＆企画事務所「FRIDAY SCREEN」を立ち上げた坂内さん。ご主人がデザインを、坂内さんがイベントの企画・運営や広報などを担当し、デザインとプランニングの両方から日々ものづくり・企画づくりをしています。その原動力は「地元暮らしをもっと楽しくおもしろくしたい」という熱い思い。常に頭の中にあることは、地元の人が福島生活を楽しんでもらうこと。福島市全体にアンテナを張り、向き合うその姿勢は、福島への地元愛で溢れています。

福島市

福島県

出身地：山形県、現住所：福島県福島市、職業： デザイン&企画事務所「FRIDAY SCREEN」

坂内 まゆ子

震災を通じて再認識した、「ふるさと福島市」への思い

<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/park4.jpg" alt="山水荘の姉妹館「YUMORI」で活躍するスタッフのパク・イエリムさん" width="450" height="510" border="0" /></p>
<h2>パクさんご自身について教えてください</h2>
<p><span style="color: #fe5782;"><b><span style="font-size: inherit;">パク イエリムさん</span></b></span><span style="color: rgba(0, 0, 0, 0.85); font-size: inherit; font-weight: inherit;"><b><span style="color: #fe5782;">（以下、パク）</span>：</b>アメ</span>リカで生まれ育ち、両親は韓国人です。大学時代は第二外国語として日本語を学びました。6か月間の日本への留学経験もありましたので、日本語でのコミュニケーションは問題ありません。福島市で5年間の小中学校のALTの先生を経験し、とある小学校の英語授業のサブ講師として8カ月間勤務しました。</p>
<p>ALTの経験を通じて気付いたことは、「読み書きより、何よりも大切なのは話せること！」です。話せることが中心の教育方針で授業を進めていけるよう提案しましたが、立場があくまでもアシスタントなので、なかなか思うようにはできませんでした。</p>
<p>子供たちが熱心に頑張っている姿には感動して、先生をすることは好きでした。別のアプローチから、もっと自由に、私に出来ることはないのか考えました。</p>
<p><b><span style="color: #fe5782;">パク</span>：</b>ALTに申し込む際、ルーレット感覚で、具体的な勤務地の希望は出しませんでした。縁あって福島市に住み始めましたが、今は福島市が大好きになりました。来日が2013年だったので、原発の影響から、当初は両親にも反対されました。</p>
<p>自分の中でも不安はあったけど、ALTとして危ない所に派遣はしないだろうと思って…。facebookやALTのグループのつながりでも相談しましたが、来る直前まですごく悩みましたね。</p>
<p>SNSを活用したことで、決心出来ました。現在は、アメリカ在住の両親をはじめ、友人知人も安全な場所として認識してくれています。福島市に遊びに来てくれたこともありました。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/park5.jpg" alt="SNSを活用してつながった仲間たちとパク・イエリムさん" width="1020" height="560" border="0" /></p>
<h2>移住後はどうされたんですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">パク</span>：</b>2020年はオリンピック開催の年ということもあり、特に海外からの旅行者に福島市の現状や良さを伝えたいと考え、知人を通じてYUMORIに就職しました。</p>
<p>福島市のために、何かやりたい！海外の人に福島市の現状や良さを伝えたい！と思っています。YUMORIのメンバーで一緒に活動できることはすごくラッキーです。みんなとても良くしてくれます。</p>
<p>外国人のお客さんが多いので、良い所をアピールするため、市街地や土湯温泉内を案内して回っています。福島市の良さや安全なことを説明することにやりがいを感じますね。</p>
<p>福島駅前に飲食店がたくさんあるし、新しい店も多くオープンしています。 しかも少し離れると田んぼが広がっていて田舎を感じることが出来るので、バランスがとても良いと思います。生活するのに本当にちょうど良いんです。</p>
<h2>休日はどのように過ごしていますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">パク</span>：</b>休日は旅行や三味線、尺八、読書、カフェでのんびりして過ごします。あとは食べることが好きなので、お店に食べに行きます。福島はおいしいものがいろいろあります。フルーツ、お酒、餃子！ラーメンも移住してから好きになりました。</p>
<p>伊達屋の塩ラーメンが衝撃のおいしさでした！あとは、ラトリエサラン(バー)、テバク(韓国料理)、屋台村のあねさの小法師(居酒屋)…好きなお店がたくさんあります！</p>
<p>来日してからは、納豆やお刺身も食べられるようになりました。辛味噌ラーメンなど、日本では辛いとされているものが辛く感じないことにもビックリしなした。裸で入る温泉にも衝撃を受けましたが、今では慣れて好きになりました。アメリカでは、通常は水着で入るんですよ。温泉効果か肌がきれいになったと言われます。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/park6.jpg" alt="外国のお客様が多い「YUMORI」で活躍するパク・イエリムさん" width="450" height="570" border="0" /></p>
<h2>移住を考えている方へメッセージをお願いします</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">パク</span>：</b>オリンピックが延期になり、どのようにすれば福島のために貢献できるか考え中です。</p>
<p>I never thought that I would fall in love with Fukushima—but I did, and I fell hard. I ignored what everyone said and took a chance. It’s probably one of the best chances I’ve ever taken and I really hope that you take the chance, too.</p>
<p><span style="text-decoration: underline;">【日本語訳】</span><br />
<span style="text-decoration: underline;">福島をこんなに好きになると思っていませんでしたが、メロメロに惚れてしまいました。他人の言うことを気にせずに、福島に賭けてみました。それは今までの人生の中で一番の大当たりでした。皆さんもぜひ、この機会を逃さずに福島で暮らしてみませんか？きっと楽しめるはずです！</span></p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/park7.jpg" alt="休日には三味線を楽しむパク・イエリムさん" width="1020" height="580" border="0" /></p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/park2.png" alt="パク・イエリムさんからのメッセージ「福島にぜひ来てください！あなたの暮らしがよりよくなります」" width="1200" height="326" border="0" /></p>
<h2>パクさんおすすめ！</h2>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/park8.jpg" alt="福島でお気に入りの韓国料理屋「テバク」にてご友人とパク・イエリムさん" width="350" height="250" border="0" /></p>
<h2>福島でのお気に入りは...「 テバク 」YUMORI ONSEN HOSTEL by SANSUISO</h2>
<p>出典: <a href="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/ijyuu/voice/09.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Fukushima</a></p>

豊かな自然に囲まれた風情あふれる温泉街の少し奥まった場所に、小粋な外観の「YUMORI onsen hostel」が佇んでいます。土湯温泉の中でも老舗の宿、山水荘の姉妹館として、2018年12月にオープンしました。温泉だけではなく、さまざまな国のお客様が訪れ、お客様同士でのコミュニケーションも楽しんでいます。外国のお客様が多い「YUMORI」は、スタッフもまた、外国人が活躍中。アメリカで生まれ育ち、両親は韓国人というパク イエリムさんにお話を伺いました。

前住所：アメリカ合衆国、現住所：福島県福島市、仕事：「YUMORI onsen hostel」スタッフ


Yereem（イエリム）  Park（パク）

福島移住は今までの人生の中でいちばんの大当たり！

<h2>どのようなきっかけで福島市へ移住をされたのですか？</h2>
<p><b><span style="color: #ff00ff;"><span style="color: #fe5782;">中島 明日香さん（以下、中島）</span><span style="color: #000000;">：</span></span></b>物心がついた頃からアナウンサーを志しており、学生時代からアナウンサーになるための準備を進めていました。親族が多く住んでいた東北地方を中心に精力的に就職活動を行った結果、福島市にある「テレビユー福島」で就職が決まりました。福島市の魅力に気付いたのは、実際に住んでからです。</p>
<p>父が宮城県出身のため、帰省の際は自家用車を利用していました。</p>
<p>福島県は宮城県までの通過点で地名を知っている程度でした。思い返すと、故郷の埼玉県飯能市と福島市は山や温泉が多いという共通点があり、親近感を覚えました。もともとフットワークは軽いので、福島市へ来たばかりの独身時代は、休みになると観光地を調べては県内各地に繰り出していました。</p>
<p>特に奥会津の舘岩村(現 南会津町)が好きで、民宿に泊まったり、温泉に入ったりして一人時間を満喫しました！民宿の方はもちろんですが、旅先で話しかけたことがきっかけで仲良くなった方も多くて、プライベートでも県内各地に知り合いがとても増えました。</p>
<p>この土日は誰に会いに行こうか、なんて計画を立てるのがとても楽しかったです。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nakajima4.jpg" alt="福島市でフリーアナウンサーとして活躍する中島明日香さん" width="450" height="545" border="0" /></p>
<h2>ご結婚されてから生活に変化はありましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">中島</span>：</b>テレビユー福島を退社後は、フリーアナウンサーとして、長野県や地元にも移り住んだこともありました。ですが、福島市在住時代に出会った主人との結婚を機に、福島県に戻ってきました。</p>
<p>主人の転勤を経て、福島市に落ち着いたのは2010年頃です。福島市は県庁所在地なので、働く場所も人も程良く多くて、転勤族もたくさんいます。転勤族は自分で動かないと情報が入ってこないから必死なんです。</p>
<p>周りは自分も含めて積極的でアクティブなママが多かったですね。支援センターや遊び場も多いので、平日は独自の時間割を作って毎日違う支援センターに通っていました。そこでお友達が増えていったんです。その人脈がお仕事につながる、なんてこともありましたね。</p>
<h2>子育ての環境はいかがでしたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">中島</span>：</b>フリーアナウンサーとして働きながらの育児で、ファミリーサポートやこども緊急サポートネットワーク福島、そして24時間対応の託児所が心強い味方でした。親戚が遠方で頼れる場所がなかったので、子供が病気でも絶対に仕事が休めない時や、小学校から学童や習い事までの送迎、短時間のリフレッシュなど、本当に助けられました。</p>
<p>せっかくこのような事業があるのだから、みなさんどんどん利用するべきです。ママだけで抱え込まないで欲しいですね。</p>
<h2>福島市は子育ての支援も充実しているのですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">中島</span>：</b>ファミリーサポートは、子供達にとっても、普段出来ないような体験が出来る貴重な時間でした。サポーターの方はおばあちゃんが多かったのですが、その方の田んぼに連れて行ってもらってカエルやザリガニをとってきたこともありましたね。</p>
<p>自分ではそういう遊びをさせてあげる機会がなかったので、ありがたかったです。子供達も初めての体験をしたり、泥んこになるまで遊んだり、楽しそうでした。小さい時から色々な人と触れ合っていたお陰で、二人とも人見知りもなく、好奇心旺盛に育っています。</p>
<h2>もしもの際のサポート体制はどうでしたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">中島</span>：</b>子供がアデノウイルスに罹った時も、こども緊急サポートネットワーク福島の方に幼稚園まで迎えに行っていただき、仕事が終わるまでその方のご自宅で預かっていただけました。病院にも連れて行ってもらい、食事も作っていただけるのです。</p>
<p>電話一本でその場でその日の内に契約出来るので、本当に助かっています。現役のパートの看護師さんも登録されているので、子供の熱がある日も安心して見て頂いています。情報さえあれば何でも出来ます。頼れる人がいないからという理由で働けないのは勿体ない！諦めないでほしいと思います。</p>
<h2>周辺環境についてはどうでしたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">中島</span>：</b>自宅が公園やプールに近いので、少し時間が出来ると家族で気軽に公園へ散歩に出掛けたり、プールに泳ぎに行ったりできます。一人一人が自分の時間と家族団らんの時間にメリハリをつけて楽しんでいます。</p>
<p>温泉や飲食店、あづま運動公園のサイクリングパークなど、家族でお気に入りの場所もたくさんできました。</p>
<h2>福島市ならではの経験もできたそうですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">中島</span>：</b>塾や習い事の選択肢も程良く多いので、子供達が気になったものはどんどん挑戦させています。私がアナウンサー時代に民謡を習っていたのもあって、娘にも相馬民謡や会津民謡を習わせているんです。これは福島でないと経験出来ないことだなって。</p>
<p>子供達には日本の文化や伝統を大切にして欲しいなと思っています。日本の歌である民謡を世界でも披露できるようになってくれたら嬉しいですね。</p>
<h2>今後の目標があれば教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">中島</span>：</b>やりたいことはたくさんあるのですが、引き続きフリーアナウンサーとして現在の仕事を続けていきたいです。あとは、転勤族の方々中心の交流の場の提供や、子供の目の輝きが変わってくるような視野が広がるきっかけづくりが出来れば良いなと思っています。</p>
<p>夫と協力してメンタルを含めた体の健康の拠り所を作ることで、福島市がより住みやい環境になれば良いなって。ママたちに元気を与えられる存在にもなりたいですね！</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nakajima6.jpg" alt="中島明日香さんとご家族の公園での様子" width="450" height="460" border="0" /></p>
<h2>移住を考えている方へメッセージをお願いします</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">中島</span>：</b>福島市は、程よく田舎で程よく都会。温泉地も車で30分ですし、仙台も新幹線なら30分弱、東京までも新幹線で1時間半と便利な立地です。また、食べ物が本当においしくて、買い物も外食も高品質なのにリーズナブルなものが多いんです。</p>
<p>仕事については、特にフリーランスは、一度お仕事をいただくと、ずっと雇ってもらえたり、毎年依頼が来たりと、働く人を大切にしてくれる環境だと感じています。都会では所持率が比較的多い資格でも、地方では珍しがられたりして仕事につながることもあるので、気になる資格があれば、取得に向けて頑張ってみてください。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nakajima7.jpg" alt="中島 明日香さんとご家族の様子" width="1020" height="571" border="0" /></p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nakajima2.png" alt="中島明日香さんからのメッセージ「ママだからこそ可能性は無限大」" width="1200" height="361" border="0" /></p>
<h2>中島 明日香さんおすすめ！</h2>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nakajima8.jpg" alt="中島 明日香さんの福島でのお気に入りのカフェ「 椏久里珈琲 」" width="350" height="250" border="0" /></p>
<h2>福島でのお気に入りは...「 椏久里珈琲 」</h2>
<p><a href="http://www.agricoffee.com/" target="blank" rel="noopener">公式サイトはこちら</a></p>
<p>出典: <a href="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/ijyuu/voice/06.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">大人も子供もワクワクできる子育て環境</a></p>

福島県の民放テレビ局である、テレビユー福島のアナウンサーとして活躍されていた中島さんは、現在、福島市にある結婚式場の専属司会者をはじめ、フリーアナウンサーとして活動しています。その一方で、医師であるご主人を支える妻として、また２人の小学生を育てる母親として、家族を献身的に支え、忙しくも充実した毎日を過ごしています。疲れなど微塵も感じさせない中島さんのパワフルな福島生活を、子育て話を中心にお伺いしました。

出身地：埼玉県飯能市、現住所：福島県福島市、職業：フリーアナウンサー

中島 明日香

福島は「働くママのサポート体制」整っています！

<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/kondo4.jpg" alt="「食堂ヒトト」で料理する近藤仁美さん" width="450" height="545" border="0" /></p>
<h2>食堂ヒトトとの出会いを教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">近藤 仁美さん（以下、近藤）</span>：</b>前職である東京のオーガニックレストランで、フランス料理の勉強をする中、「日本人として生まれて料理をしていて、米がちゃんと炊けない、味噌汁がちゃんと作れない調理師ってどうなんだろう」と疑問を持ち始めたのです。</p>
<p>移住前は東京のオーガニックレストランで、フランス料理の勉強をしていました。職場でのオーナー同士が知り合いだったご縁で、「食堂ヒトト」と出会い、食事をしに何度かお店を訪問しました。</p>
<p>スタッフとフィーリングの確認や、一週間の研修に参加するうちに、自分が進むべき場所はここだと確信しました。当時のヒトトのオーナー夫妻に、考え方や生き方など刺激を受けていましたね。オーナー夫妻をはじめ、身近で大切な人達も背中を押してくれ、食堂ヒトトに就職するため、2020年4月に福島市に移住しました。</p>
<h2>食堂ヒトトの魅力を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">近藤</span>：</b>ヒトトのご飯は一見シンプルです。でもとてもこだわりがあります。たくさんの理論に基づいた調理方法と五感を使って、日々野菜と向き合っています。食べた後に細胞が喜んで力が湧いてくるような、そんな料理なんです。</p>
<p>ご飯の炊き方も季節や環境に合わせて変えていて、お味噌や調味料にもこだわっています。食の基本となるようなご飯とお味噌汁をしっかり作っているから、きちんと学びたいと思っています。</p>
<p>ほとんどの野菜は、取れたてをすぐに調理しているので贅沢です。お塩だけでおいしく食べられることもあるくらいです。それも、農家さん達が苦労と努力を重ねて、愛情持って育てているからこそ。東京ではなかなか感じられませんでした。</p>
<h2>移住の決断に不安はありませんでしたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">近藤</span>：</b>東京にいたときの方が不安でした。「東京はこの先どうなるんだろうか」とばかり考えていました。地元に大きな商業施設が出来て、個人店がなくなり商店街の人が減るという移り変わる状況に、寂しさも感じていました。</p>
<p>良い面ももちろんあるけど、ずっとここにいるのかな。別にここじゃなくても良いんじゃないかなって。街がこうなればと願うより、自分で動いた方が確実に早いと思いました。</p>
<h2>何かイメージできるものがあったのですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">近藤</span>：</b>幼い頃から、実家にある農業についての本を目にしていました。頭の中に、山形県米沢市の祖父が畑を耕す生活があり、「いずれは東京から離れて自分で育てた野菜で料理をしたい」というイメージがありました。</p>
<p>だから、移住に対しての不安は全くありませんでした。正直に言うと、震災後から３年ほどは、福島には怖いイメージがあって…なるべく近づかないようにとは思っていました。</p>
<p>東京にいるとあんなに大きなことでも忘れてしまうけど、でも、実際に現地に来てみると、みんな現実をしっかり見て向き合ってるんだなって感じました。</p>
<p>また、地元住民の食に対する意識や原発への考え方にも感銘を受けました。東京では、やる気のアピール次第で認めてもらえるところがありましたが、福島の人はみんな謙虚です。強く押しすぎるとひいちゃう。謙虚でピュアな方々ばかりです。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/kondo5.jpg" alt="休日は「食堂ヒトト」の仲間とヨガを楽しむ" width="1020" height="530" border="0" /></p>
<h2>移住後のお住まいでの生活はいかがですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">近藤</span>：</b>家は賃貸の民家を探しました。平屋で気に入っています。最初はシャワーがありませんでしたが、古いものに憧れがあったのでなくてもいいやと思っていました。</p>
<p>でも結局ご厚意で取り付けていただきました。今はシャワーがあって良かったと思います。やっぱりあると便利です。休日は、小さな庭でハーブを育てたり、年代物のインテリアを探したり、お店の仲間とヨガをして福島生活を満喫しています。</p>
<h2>福島市ならではの魅力はありますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">近藤</span>：</b>もちろん、直売所で手にする地元の食材を使った料理も欠かしません。福島市に来た最初の2週間は、新型コロナウイルス対策で自宅待機していましたが、4月は山菜と野草のシーズン。</p>
<p>近所の山でタラノメ、コゴミ、ワラビ…河原だとヨモギやつくしとか、ずっと摘んでいました。どれもすごくおいしくて少し食べるだけでもサプリメントのような効果を実感します。自然豊かで水も綺麗な福島ならではですよね。みんなで山でコーヒーをよく飲むのですが、そういう日常が素敵だと思います。</p>
<p>今では福島の広い空と素敵な山が大好きになりました。東京で働いている母もアウトドア好きなので、退職したらいずれは祖父が老後を過ごした米沢に行きたいと言っています。福島のイメージは米沢の近場というイメージしかありませんでしたが、雪のことも考えると福島市は理想的な場所かもしれないですね。</p>
<h2>今後の目標を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">近藤</span>：</b>自分で作物を育てたいです。料理と畑が一緒になっている生活は、今も昔も変わらない私の夢です。野菜は本当においしいので福島の豊かさを身近に感じ、食べたいものを自分で育ててみたいと思います。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/kondo6.jpg" alt="今後の目標は自分で作物を育ててみたいという近藤仁美さん" width="450" height="530" border="0" /></p>
<h2>移住を考えている方へメッセージをお願いします</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">近藤</span>：</b>移住を難しく考えなくて良いと思います。気軽というともしかしたら失礼な言葉かもしれませんが、その土地を知るには住んでみるのが一番！惹かれた土地があれば住んでみたら良いいと思います。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/kondo7.jpg" alt="福岡の美しい夕日を眺める近藤仁美さん" width="1020" height="560" border="0" /></p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/kondo2.png" alt="近藤仁美さんからのメッセージ「ちょっとでも”したい”気持ちがあればしてみたほうがいい！！」" width="1200" height="242" border="0" /></p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/kondo8.jpg" alt="国内外から買い付けた古い家具が並ぶお店「 biji 」" width="486" height="347" border="0" /></p>
<h2>福島でのお気に入りは...</h2>
<p>「 biji 」<a href="https://www.biji-web.com/" target="blank" rel="noopener">公式サイトはこちら</a></p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/kondo9.jpg" alt="「食堂ヒトト」の店内の様子" width="486" height="347" border="0" /></p>
<p>出典: <a href="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/ijyuu/voice/03.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">空も山もお気に入り</a></p>

お洒落なお店が立ち並ぶ県庁通り。その中でも一際目を引く「ニューヤブウチビル」の3階。「福島の台所」というコンセプトで、2016年に東京・吉祥寺からはるばる移転オープンしたのが「食堂ヒトト」です。農家さんとお客様の台所をつなぐ役割として、地元の素材を大切に料理し、野菜の美味しさを伝えることを目指しています。店内のどこか懐かしい雰囲気と親しみのあるスタッフ、そして体が喜ぶ食材を使った優しい味の料理は、老若男女問わず幅広い層から支持されています。「日本料理で最も重要で奥深いのは味噌汁と白米」と語る近藤仁美さんは、食堂ヒトトに就職するため、2020年4月に福島市に移住しました。そんな近藤さんに、移住の経緯や福島市の魅力についてお話を伺いました。

出身地：東京都、現住所：福島県福島市、職業：食堂ヒトト

近藤 仁美

福島の食材で、細胞が喜んで力が湧いてくるようなお料理を

<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nagai4.jpg" alt="2019年度は約8トンの販売実績がある福島県産大波米" width="450" height="460" border="0" /></p>
<h2>風評被害を目の当たりにして、どのような活動をしましたか</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">永井</span>：</b>その第一歩として休日を利用し、地元神奈川県の友人を中心に大波米の売り込みを開始しました。当時、福島の米はスーパーで売っていなかったし、まずは「おいしいかったら買って」と試食品を提供したんです。そうしたら、「おいしかったから買うよ」と言っていただけるようになりました。</p>
<p>最初は勢いもあったと思いますが、今も続いているのは、本物だからだと思います。自分でも大波米を食べて衝撃を受けました。今まで俺は何を食べていたんだというくらい。口コミで評判が広がった結果、販路も拡大し、2019年度は約8トンの販売実績があります。</p>
<h2>転勤先の福島市で、何か活動の変化はありましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">永井</span>：</b>転勤して福島市に住み始めた当初は、県立美術館近くのアパート住まいでした。その後、地域のことをもっと知りたいという思いから、大波地区への引っ越しを決意しました。大波地区にはアパートはなかったので、自治会長さんに家を借りたいと相談したのです。その際は、大変驚かれました。原発事故の影響が大きく出た地域に、東京電力の社員が住むという状況です。</p>
<p>いちばん心配だったのは人間関係でした。地元の人たちとうまくやれるのか不安はありました。「東電社員の私にお米を売ってくれるのか」「一緒に動いてくれる人がいるのか」と。</p>
<h2>実際に、大波地区への引っ越しをしてみていかがでしたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">永井</span>：</b>引っ越し後は大波地区復興のために一生懸命に活動する熱意が地元住民にも伝わり、信頼関係を築くことができました。その後、東京電力を退職し、NPO法人を立ち上げました。2018年には、地域おこし協力隊としても働くことになりました。</p>
<p>最初は「畑も田んぼもあるからやらないか」って声を掛けていただいたんですが、自分が得意な販売や加工に専念することに決めました。</p>
<h2>ご自身の得意分野で復興活動をしたのですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">永井</span>：</b>大波米の販売と並行して、近年はサツマイモの加工商品の開発販売に力を注いでいます。干し芋、冷凍焼き芋、無加糖プリン。甘いサツマイモが作れるかが重要ですが、加工方法と販売場所を検討中です。また、後継者を呼び込みたいと思っていたら、嬉しい出会いもありました。</p>
<p>冬に体験に来てくれた加工に興味のある県外の若者が、春から新規就農を目指して移住してきてくれました。今後も新規就農を目指す若者のニーズに合わせた支援をして、移住者を獲得していきたいと思っています。</p>
<h2>小学校が廃校になり、地域と子供たちとのつながりも希薄になる中で、新しいアイデアがあったそうですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">永井</span>：</b>両親が共働きという子供が多く、スクールバスで学校に通っている小学生を対象に、寺子屋として遊びや勉強の場を設け、食事を提供する活動を実施しました。</p>
<p>この活動は、子供連れの移住者を引っ張ってくることが狙いです。一人での活動なので今は月2回が限度ですが。地域の学校がなくなると、保護者とのつながりや地域のつながりが全くなくなってしまいます。</p>
<p>個人情報もあるし、お年寄りは把握されていても子供の状況までは分からないというのがあります。子供たちの面倒を見ることで、学校とのつながりも出てきたし、楽しくやらせてもらっています。流しそうめんを実施したり、子供たちにとっても貴重な経験になっていると思います。</p>
<h2>子供のいる家庭には嬉しい活動ですね。他にも新しいアイデアが？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">永井</span>：</b>さらに地域復興活動の一つとして、大波地区の交通手段がない高齢者を対象に、週に1回、最寄りのスーパーから自宅までの片道のみ無料で送迎する仕組みを作りました。デイサービスでのバスの使用は朝と晩のみだから、空いている時間を貸してもらえないかなと。</p>
<p>運転は自分がやるのを前提に施設にお願いしたら、運転も全部やってもらえることになりました。小さな村社会では「お互い助け合いましょう」という気持ちがありますね。都会でそんなこと言ったら金銭問題が出てくるかもしれませんが、田舎ならではです。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nagai5.jpg" alt="小学生を対象に、寺子屋として遊びや勉強の場、食事を提供する活動を行う永井康統さんと子供たち" width="1020" height="620" border="0" /></p>
<h2>今後の目標をお伺いできますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">永井</span>：</b>2021年に地域おこし協力隊の任期が終わるので、後任を引っ張ってこられると良いなと思っています。狙いは6次化が得意そうなパティシエ。サツマイモがペースト状になったもので何が作れるか。砂糖なしの自然の甘味で出来る食べ物は、女性にとって興味のあるものが出来るのではないかと思っています。</p>
<p>それに付随して、サツマイモを使った商品をブランド化することで、年間を通してサツマイモ商品を作りたいです。</p>
<p>浜通りへ行き来する際は、みんな東北中央自動車道を使うでしょうから、これからも交通量はきっと変わらないはずです。季節ごとの商品のバリエーションを増やして、「大波を通るならこれ買ってきて！」と家族に言ってもらえるように展開していきたいと思っています。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nagai6.jpg" alt="東京電力の社員として除染対応で大波地区を担当したことがきっかけで移住した永井康統さん" width="450" height="540" border="0" /></p>
<h2>移住を考えている方へメッセージをお願いします</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">永井</span>：</b>福島市はコンパクトで生活しやすい所です。市街地も車で15分、そして米も野菜も果物も美味しいです。自然も豊かで、大波を含めた中山間地帯は、夏でもエアコンなしで安眠できる避暑地なところもおすすめです。首都圏在住者からすれば、人も温かく、果物が充実していて羨ましい地域だと思います。</p>
<p>そしてなにより、信夫山の烏ヶ崎からの眺めは最高です！温泉がいっぱいあるのもいいです。でもいちばんは米です。大波米は冷めた時においしさが際立つので、弁当屋さんにも褒められたんですよ。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nagai7.jpg" alt="大波米の精米を行う永井康統さん" width="1020" height="600" border="0" /></p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nagai2.png" alt="永井康統さんのメッセージ「便利な田舎」" width="1200" height="181" border="0" /></p>
<h2>永井 康統さんおすすめ！</h2>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nagai8.jpg" alt="永井康統さんの福島でのお気に入り「 もにわの湯 」" width="350" height="250" border="0" /></p>
<h2>福島でのお気に入りは...「 もにわの湯 」</h2>
<p><a href="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/kasen-kanri/shisetsu/kankorekishi/018.html" target="blank" rel="noopener">公式サイトはこちら</a></p>
<p>出典: <a href="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/ijyuu/voice/05.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">豊かな自然とあたたかい人　コンパクトさ◎</a></p>

永井康統さんは、東日本大震災後の2012年、東京電力の社員として除染対応で大波地区を担当しました。原発事故の影響で、福島市の中で一番ひどかったのが大波地区。線量が高いことで、作物への影響はもちろん、たくさんの人が移転し、結果的に大波小学校も廃校になりました。永井さんは、この場所で風評払拭をすることが自分の使命だと気付き、2018年から、地域おこし協力隊として福島市へ移住を始めました。「地域住民が苦境に立つ姿を目の当たりにし、自分に出来ることから活動を始めました」そう語る永井さんに、大波地区での活動を中心にお話を伺いしました。

出身地：神奈川県、現住所：福島県福島市、職業：NPO法人0073（おおなみ）

永井 康統

「原発事故の風評払拭が私の使命」元東京電力社員がNPO設立

<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/haga4.jpg" alt="バスケットボールと学業に励んでいた大学時代の羽賀大貴さん" width="450" height="480" border="0" /></p>
<h2>福島市へ移住した経緯を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">羽賀 大貴さん（以下、羽賀さん）</span><span style="color: #061d60;">：</span></b>愛知県豊橋市で生まれ育ち、大学進学先は宮城県で、結婚を機に妻の実家がある福島市に移住しました。(NHK連続テレビ小説)エールのヒロイン、音さんの男版です。</p>
<p>現在は義理の両親、妻、子供と賑やかな毎日を送っています。大学時代はバスケットボールと学業に励んでいたこともあり、福島市の知識は何もありませんでした。基本的に「なんとかなるさ」という性格なので、福島市での生活に心配はありませんでした。ただ、仕事については、ちゃんと就職できるのか漠然とした不安はありました。</p>
<p>大学卒業後は、そのまま大学に残りバスケット部のコーチを務めたのち、地元の豊橋市に就職しました。結婚後は、妻や義理の両親をはじめとする周りの協力を経て、現在に至ります。</p>
<p>当時を振り返ると、婚約中なのに豊橋市と福島市で離れてしまったり、豊橋市に住みながら福島市での結婚式の準備と就職活動が同時進行だったりと、落ち着かなかったです。</p>
<h2>仕事内容について教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">羽賀</span>：</b>現在はJAふくしま未来の広報担当として、対象地域を取材し広報誌の作成や日本農業新聞への出稿、HPの更新業務を行っています。実家まで車で帰ることもあるので、運転は苦ではなかったですね。</p>
<p>仕事柄、取材で市外に行くことも多いのですが、なんせ土地勘がないので、そこは苦労しました。でもこの担当になったからこそ、福島市をはじめ色々な場所を知ることが出来ましたし、主に農家さんなどの人とのつながりも出来ました。その日その日で仕事内容が違うところも面白いしやりがいを感じます。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/haga5.jpg" alt="「JAふくしま未来」の広報担当として勤務する羽賀大貴さん" width="1020" height="560" border="0" /></p>
<h2>移住して大変だったこと、嬉しかったことはありましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">羽賀</span>：</b>なまりに慣れるまでは大変でしたね。大学時代住んでいた宮城ともまた違います。幸い地元の方々がみんな優しいので救われましたし、何とかやってこれました。農家さんに出身地を聞かれて「愛知」と答えると「来てくれてありがとう」と言ってもらえたことが嬉しかったです。夏が、とにかく暑いです！これは覚悟しておいた方が良いです！</p>
<h2>お子さんもいらっしゃいますが、子育て環境についてはいかがですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">羽賀</span>：</b>子育ての環境については、大変満足しています。どこに行っても自然が近くにあっていろんな体験をさせることも出来て、子育てするには本当に良い所です。人も多すぎないので、のびのびと子育てすることができます。最近はあづま総合運動公園の軽運動室がお気に入りです。</p>
<p>あとは、犬を飼っているので子供を遊ばせるのも兼ねて、近所の”じょーもぴあ宮畑”を散歩しています。まだ福島に移住して長くないので、どこに行っても色んな観光地があって新鮮な気持ちで楽しいです！</p>
<p><img class="aligncenter" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/haga6.jpg" alt="種植えを体験する羽賀さんご一家" width="450" height="480" border="0" /></p>
<p>出典：河北新報</p>
<h2>嬉しい想定外もあったとか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">羽賀</span>：</b>福島市の食べ物やお酒のおいしさにも気付きました。くだものって生まれ育った土地柄、もともとそんなに食べる方ではなかったのですが、今では大好きになりました。特に固い桃！最初に食べた時においしくて驚きました。お米もおいしいですし、郷土料理のいかにんじんも好きです。</p>
<p>いかにんじん、もっと有名になってほしいです。結婚式に参列者にも食べてほしくて、準備しようかと思ったくらい。暖かい時期だったので断念しましたけど。地酒は銘柄にこだわらず、自宅で晩酌を楽しんでいます。寒い時期の日本酒といかにんじんの組み合わせも格別です。</p>
<h2>今後の目標を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">羽賀</span>：</b>今後の目標は市内に住宅を建てることです。子供がもう少し大きくなったら、温泉旅行にも行きたいと思っています。</p>
<h2>移住を考えている方へメッセージをお願いします</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">羽賀</span>：</b>住めば都！地元の人が優しいので、何とでもなります。治安も良いです。季節ごとの旬のくだものも味わうことが出来ますよ！福島市は住みやすくて本当に良い所だと思います！</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/haga7.jpg" alt="和やかな様子で打ち合わせをする羽賀さん" width="1020" height="600" border="0" /></p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/haga2.png" alt="羽賀大貴さんからのメッセージ" width="1200" height="379" border="0" /></p>
<h2>羽賀 大貴さんおすすめ！</h2>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/haga8.jpg" alt="落ち葉の絨毯が見事な黄金色のイチョウ並木" width="350" height="250" border="0" /></p>
<h2>福島でのお気に入りは...「 あづま総合運動公園 」ふくしま未来農業協同組合　JAふくしま未来</h2>
<p>出典: <a href="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/ijyuu/voice/08.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">くだもの、お酒美味しいよ</a></p>

豊かな自然の中で、野菜、果物、水稲、畜産など、数々の「農業」がバランス良く育まれている福島。JAふくしま未来は、福島市を含む福島県北地域と相馬地域を合わせた12市町村(福島県全体の約2割)を管轄しています。農家と手と手を取り合うことはもちろん、地元住民にも寄り添うことで、生産者と消費者を結ぶ手助けもしています。現在、JAふくしま未来の広報担当として勤務する羽賀大貴さんは、2017年に愛知県から福島市に移住しました。羽賀さんに、仕事内容や移住後の暮らしについて、お話を伺いました。

出身地：愛知県豊橋市、現住所：福島県福島市、職業：JAふくしま未来・広報担当

羽賀 大貴

「農業」がバランス良く育まれている福島

<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/shinoda4.jpg" alt="ご自宅でお子さんと遊ぶ篠田大輔さん" width="450" height="520" border="0" /></p>
<h2>移住のきっかけを教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">篠田 大輔さん（以下、大輔）</span>：</b>きっかけは大学時代に知り合った妻との結婚です。妻とは学校だけでなくサークルやバイト先も一緒でした。結婚するにあたり、福島県相馬市出身である妻の「福島で教師をしたい」という強い思いを尊重しました。当時、私たちは遠距離恋愛中でした。</p>
<p>私は愛知県の電力会社で営業の仕事をしていましたので仕事を辞め、福島にやってきました。郡山市やいわき市も選択肢にはありましたが、候補地の中で妻の実家から一番近いことが決め手となりました。</p>
<h2>移住して大変だったことはありましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">大輔</span>：</b>移住して無職中の住まい探しが大変でした。当時、妻が住んでいた福島県いわき市に居候しながら、福島市の物件探しを始めました。就職していないと貸してもらえなかったのです。就活するにも住まいが決まらないと出来ず、自分は今、世間的に信用のない人間なんだと当時は正直心が折れました。</p>
<p>たくさんの不動産を回り、何とか確保出来たのは、家賃2万5千円のボロアパートでした。当時は単身だったから何とかなりましたけど、これが子連れだったらそうはいかないですよね。例え今の仕事を辞める予定でも、まずは職があるうちに住まい探しをすることを強くおすすめします。</p>
<h2>お住まいが決まった後は就職ですね</h2>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">大輔</span>：</b>妻が県内での転勤が不可欠なため、転勤がない企業に絞り、転職サイトを中心に就職活動を始めました。そこで気に留めたのが福島市役所でした。異動があったとしても市内なら安心だと思いました。</p>
<p>それに、福島市に縁もゆかりもない状態でやってきたので、福島市を知るきっかけになりそうという期待もありました。現在は広聴広報課に所属し、福島市の公式ウェブサイトの管理業務を中心に行っています。広報誌の制作にも携わっているのですが、取材を通して市の情報に自然と詳しくなりました。</p>
<p>最初は土地勘もなく、何も分からない状態でした。しかし、今の業務を丸5年してこの季節にはこれ、この場所だったらこれ、と福島市のことを色々と言えるようになりました。入職して初めての部署として、本当に良い部署に配属していただいたと感謝しています。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/shinoda5.jpg" alt="福島市役所で福島市公式ウェブサイトの業務をする篠田大輔さん" width="1020" height="630" border="0" /></p>
<h2>福島市での子育てについてはいかがですか？</h2>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">大輔</span>：</b>満足度が高いです。子供が生まれて、短期間ながらも育休を取得しました。周りの理解も得やすく、ある程度自分のペースで仕事が出来る職場のため、仕事とプライべートのバランスもとりやすいところもその理由です。休日は子育て中心の生活を送っています。</p>
<p>市内や近隣市町村にも室内遊び場が多いので重宝しています。新居は花見山まで歩いて行ける距離なので、最高の散歩コースです。</p>
<p>あとは学校の選択肢の多さ。私立だけでなく大学附属の小中学校もある。高校も市街地に密集しているのも良いですね。夫婦ともに夏休み等の長期休みが取りやすい環境のため、私の故郷である広島県や長野県に、年に2、3回旅行気分で帰省しています。</p>
<h2>お子さんが生まれてお住まいに変化はありましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">大輔</span>：</b>新居は以前住んでいた賃貸住宅の近所で見つけました。車通りの多い道路から一本入った、静かで落ち着ける場所です。田舎暮らしで一番良かったことといえば、マイホームを持てたことですね。都会じゃとても無理ですから。</p>
<h2>生活のしやすさ、暮らしやすさについてはいかがですか？</h2>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">大輔</span>：</b>自分にとって、この地域は何をするにもバランスがとれていてとても気に入っています。職場まで自転車で10分圏内で保育園も近いです。子供が成長してからの小中学校も近くて安心だし、庭が広い所も満足しています。福島市はコンパクトにまとまっていて、生活しやすいです。</p>
<p>生活圏がコンパクトだと、時間に余裕ができ、気持ちにも余裕が持てます。自然に囲まれのびのびとした時間の流れの影響なのか、福島市の人は話すのがゆっくりという印象もあります。なまりもなかなか強いと感じましたが、それは生活していれば慣れます。</p>
<h2>今後の目標をお伺いできますか？</h2>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">大輔</span>：</b>移住者としての視点を生かして、オリジナリティを仕事に発揮していければと思っています。プライべートのことにはなりますが、新居をはじめ、環境が整ったので、賑やかな家庭を作っていきたいです。</p>
<p><b><span style="color: #fe5782;">篠田好美さん（以下、好美）</span>：</b>畑も近所で借りられるので家庭菜園をしたり、庭を造ったり、犬を飼ったりしたいです。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/shinoda6.jpg" alt="福島市役所で福島市公式ウェブサイトの業務をする篠田大輔さん" width="450" height="460" border="0" /></p>
<h2>移住を考えている方、公務員を目指している方へメッセージをお願いします</h2>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">大輔</span>：</b>都市部から見ると、地方は良いところも残念なところも併せ持っています。何度か来られて生活するイメージが浮かんだら、良い選択が出来ると思います。盆地なので夏の暑さはありますが、雪はそれほど降りません。冬は少し車を走らせればウィンタースポーツが楽しめます。</p>
<p>まずは、過ごしやすい気候の春か秋頃に、ぜひ遊びにきてください。就職先も迷うとは思いますが、選択肢のひとつに、公務員もありだと思います。自分の住んでいる地域にこれ以上詳しくなれる職業は無いですし、子育て世代の職場としても最適だと思います。</p>
<p>最初はなかなか溶け込めなくて苦労することもあるかもしれませんが、重く考えすぎず、移住者であることを楽しむくらいの気持ちで良いと思います。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/shinoda7.jpg" alt="ご自宅で砂遊びを楽しむ篠田大輔さんとご家族" width="1020" height="591" border="0" /></p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/shinoda2.png" alt="篠田大輔さんからのメッセージ「コンパクトでゆっくり子育てを楽しめる素敵な街です！」" width="1200" height="457" border="0" /></p>
<h2>篠田 大輔さんおすすめ！</h2>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/shinoda8.jpg" alt="福島でのお気に入り「 花見山 」" width="350" height="250" border="0" /></p>
<h2>福島でのお気に入りは...「花見山」</h2>
<p>出典: <a href="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/ijyuu/voice/04.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">近くに子どもの遊び場が充実</a></p>

直近10年間での数々の転機の末、福島市に腰を据えた篠田大輔さん。広島県で生まれ、小中高校時代は長野県、大学時代は東京都、前職は愛知県と、色々な土地での暮らしを経験し、現在は福島市役所で地方公務員として働いています。仕事も子育ても、奮闘しながら全力投球で楽しんでいるその姿は、これまでの苦労があったからこそ。念願のマイホームも手にし、順風満帆の篠田さん一家の、これまでとこれからをお伺いしました。

出身地：広島県、前住所：長野県、東京都、愛知県、現住所：福島県福島市、職業：福島市役所・広聴広報課

篠田 大輔

移住者の就職の選択肢に「公務員」をオススメする理由

<h2>なぜ二本松市を選んだのですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">大内徹也さん（以下、徹也）</span>：</b>両親が福島県二本松市出身でしたので、福島県には馴染みがありました。三重県に住んでいる頃は、関東中心に、自治体が主催する就農地を巡るツアーにも積極的に参加していました。</p>
<p>いくつかの候補の中から福島市を選んだ決め手は、栽培出来る果物の多さと、新規就農者でも安心して始められる環境が整っていたことです。生活の便がいいんですよ。</p>
<p>温泉が近く、気軽に入りに行けるところもお気に入りです。冬は雪がまあまあ多くて夏が暑いけど、慣れれば大丈夫です。</p>
<h2>物件探しに苦労したとのことですが？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">徹也</span>：</b>住宅の確保は、本当に大変でした。大学卒業後に一度は大手スーパーに就職しましたが「大好物の桃を育てたい」という夢の実現のため、2011年に妻と福島市にやってきました。福島市にやってきた当初は、福島県農業センター果樹研究所での講習生ということもあり、一般的な住まいを決定するのに苦労はありませんでした。</p>
<p>しかし、いざ農業を始めるには、一軒家は必須条件で、ある程度の庭(作業スペース)や駐車場が必要です。不動産業者や知人の紹介の物件などで何十軒も見て回るも、なかなかイメージの物件とは出会えませんでした。業種関係なく色々な人とつながり情報交換をする大切さを知りました。</p>
<p>苦労して、やっと出会えた現在の自宅は、フルーツラインを走っていた時にふと見つけた不動産業者の紹介からです。昭和23年に建てられた、あたたかでほっと心休まるような、落ちついた雰囲気です。部屋の雰囲気に合った家具も、前の住居者が残してくれたものなんです。</p>
<h2>福島市の生活にはすぐに慣れましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">徹夜</span>：</b>自宅が決まると、近所の方の紹介などもあり、畑などの環境も徐々に決まっていきました。</p>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">大内美千代さん（以下、美千代）</span>：</b>福島市の人はやさしくて恥ずかしがりや。気にかけてはくれるけどなかなか話しかけてはこないんです。近所の人と畑が隣同士のこともあるので、話を始めると打ち解けてきて、だんだんと仲良くなっていきました！地域のイベントに参加して、つながりが持てたのも大きかったと思います。</p>
<h2>可愛らしい家族が増えたそうですね？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">徹也</span>：</b>一軒家に住んだら大きな犬を飼いたかったという夢も実現しました。家族の一員になった、ラブラドールレトリバーの福も、散歩中に親しくなった方もいるほど愛嬌たっぷです。ご近所の方とのコミュニケーションをはかるために一役買ってくれています。</p>
<h2>新しい土地での農業はいかがですか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">徹也</span>：</b>知り合いが増えたことで新たな畑の話もあり、管理する畑の大きさも増えてきました。今では就農を始めた当初の3倍の大きさの畑となりました。桃だけで約20種類、りんごとさくらんぼも栽培しています。1年目は友人や親戚に配りました。そこから枝分かれして、知らない方からも注文が来るのが面白いですね。</p>
<p>おいしいと言ってもらうことが1年間一生懸命自分たちがやったことの評価だと思っています。次年度に向けての栽培意欲がわいてきます！出来が良いと、消費者の反応も明らかに違いますから。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/oouchi5.jpg" alt="四季折々の果物を育てている大内徹也さんと奥様" width="1020" height="560" border="0" /></p>
<h2>毎日の日課はありますか？</h2>
<p><b><span style="color: #58cbb7;">美千代</span>：</b>朝は犬の散歩のため、3時半頃には起きますが、そのあとコーヒーを飲みながら畑の状態を2時間くらい確認しています。これは雨の日も同じ。カッパを着て畑に出ます。</p>
<p>この時間が日課であり、楽しみですね。飯坂温泉の伊勢屋さんで温泉に入った後、照井の餃子とビールを味わうのも楽しみの一つです。喜多方ラーメンを食べに行ったりすることもあります。</p>
<h2>今後の目標を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">徹也</span>：</b>農業は天候に左右される、本当に難しい仕事だと思っています。引き続き良い果物を作れるように、畑の葉などの状態をマメに確認して、木の健康状態の維持に努めていこうと思っています。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/oouchi6.jpg" alt="愛犬の福くんと一緒に日課である畑の確認作業をする大内徹也さんと奥様の美千代さん" width="450" height="460" border="0" /></p>
<h2>就農を考えている方へメッセージをお願いします</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">徹也</span>：</b>昔、自分が紹介してもらった農業フェアのブースで、現在は自分が先輩としてアドバイスする立場となっています。農業は体力勝負ですが、慣れれば何とかなります。一番は好きかどうかです。好きな気持ちがあれば、勉強しますし、待つだけじゃなく自ら動くことが出来るはずです。</p>
<p>よっぽどの覚悟がないと、成し遂げる意思がない人は厳しいかもしれません。機械購入などの金銭的な部分については次世代給付金制度もありますので、市役所の農業企画課に相談してみてほしいと思います。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/oouchi7.jpg" alt="大内徹也さんと奥様の美千代さん、そして移住後に家族に迎えたラブラドールリトリバーの福くん" width="1020" height="600" border="0" /> <img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/oouchi2.png" alt="大内徹也さんからのメッセージ「迷わず住めよ 住めば分かるさ福島市 by大内果樹園」" width="1200" height="373" border="0" /></p>
<h2><span class="v_favorite_tit">大内ご夫妻おすすめ！</span></h2>
<h2><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/oouchi8.jpg" alt="大内ご夫妻の福島でのお気に入りの餃子" width="350" height="250" border="0" /></h2>
<h2>福島でのお気に入りは...</h2>
<p>出典: <a href="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/ijyuu/voice/02.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">福島市で果物を作って夢実現</a></p>

福島市には、「フルーツライン」と呼ばれる県道があります。飯坂温泉街から土湯温泉入り口までを結ぶこの道路には、約50軒の農家が立ち並び、桃やりんごをはじめ、四季折々の果物を栽培しています。その中の農家のひとつが大内果樹園です。農家を営むため、福島市に移住した大内ご夫妻。数々のメディアに取り上げられている大内果樹園ですが、新規就農から現在に至るまでの道のりを、移住・定住部分にスポットを当て、お伺いしました。

前住所：三重県 、現住所：福島県福島市、職業：農業、大内果樹園

大内徹也 さん   大内美千代

「桃農園」「一軒家で犬を飼う」移住後に着々と夢を実現！

<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/akiyama4.jpg" alt="海老の生産業務担当として養殖管理をしていた秋山亨仁さん" width="450" height="480" border="0" /></p>
<h2>実際に移住してみていかがでしたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">秋山</span>：</b>もともと電車などの公共機関での移動があまり好きではありませんでした。福島は車社会のため私の生活スタイルに合っていて、こちらの生活にもすんなりと馴染むことが出来ました。福島市には地域おこし協力隊がきっかけで初めて来ましたが、県の広さと気候や環境の違いには驚きました。</p>
<p>福島市は雪が全然降らないわけではないですが、困る程の降雪量ではないと感じています。車が必須の地域の場合は、念のため、降雪量の情報は知っておいた方が良いと思います。</p>
<h2>地域おこし協力隊の経験が就職につながったのですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">秋山</span>：</b>3年間の地域おこし協力隊では、主に海老の生産業務担当として養殖管理をしてきました。その経験ののち、スーパーマーケット「いちい」に就職し、現在に至ります。現場では、新規事業部の主任として、会社の新たな試みとなるプロジェクトに向けて準備を進めています。</p>
<p>新たなプロジェクトは、会社としても初の試みです。併せて、自社マーケットの衛生管理等のサポート業務もしています。新規事業部は、何もない０の状態から作り上げていく仕事です。自分で動かなければ何も進みません。自分の裁量で作り上げていくことが楽しいし、とてもやりがいを感じます。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/akiyama5.jpg" alt="スーパーマーケット「いちい」の新規事業部の主任として勤務する秋山亨仁さん" width="1020" height="600" border="0" /></p>
<h2>ご結婚でライフスタイルに変化はありましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">秋山</span>：</b>福島市に住んでからのいちばんの変化は結婚したことです。それにより、生活スタイルが大きく変わりました。妻の実家が近いのでよく遊びに行きます。最近の楽しみは海外ドラマを見ること。お酒が飲みたい時や温泉に入りたい時は、近所の土湯温泉街に行くこともあります。</p>
<p>地域おこし協力隊活動中に人脈も増えて、良くしてくださる方も多いです。温泉は、はるみや旅館が好きです。温泉で働く従業員の方や周辺に住む同世代の人がちょこちょこ集まってきて、軽く飲むつもりが、気付いたらみんなで飲んでいたり。。なんてこともあります。</p>
<h2>現在のご自宅を選ぶ決め手はありましたか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">秋山</span>：</b>地域おこし協力隊時代は、職場に通いやすい土湯温泉周辺で自宅を探したものの、結局結婚後の住居も生活圏が変わらない場所を選びました。土湯温泉のどこか懐かしい雰囲気で、アットホームに迎えてくれる人の温かさも居心地が良いのかもしれません。</p>
<h2>移住して知った新たな福島もあったのですね？</h2>
<p><span style="color: #fe5782;"><b>秋山</b></span><span style="color: #001040; font-size: 1rem;"><b>：</b>福島の食べ物のおいしさにも驚きました。</span><span style="color: #001040; font-family: -apple-system, BlinkMacSystemFont, 'Segoe UI', Roboto, 'Hiragino Sans', 'Noto Sans CJK JP', 'Original Yu Gothic', 'Yu Gothic', sans-serif, 'Apple Color Emoji', 'Segoe UI Emoji', 'Segoe UI Symbol', 'Noto Sans Emoji'; font-size: 1rem;">特に桃です。品種もこんなにたくさんあるとは知りませんでしたし、固い桃があることも初めて知りました！</span><span style="color: #001040; font-family: -apple-system, BlinkMacSystemFont, 'Segoe UI', Roboto, 'Hiragino Sans', 'Noto Sans CJK JP', 'Original Yu Gothic', 'Yu Gothic', sans-serif, 'Apple Color Emoji', 'Segoe UI Emoji', 'Segoe UI Symbol', 'Noto Sans Emoji'; font-size: 1rem;">福島市の郷土料理「いかにんじん」や、福島県の花泉酒造合名会社の日本酒「ロ万（ロマン）」もお気に入りです。</span></p>
<h2>今後の目標をお伺いできますか？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">秋山</span>：</b>入社から日が浅く、まだまだ知らないことばかりです。新しいプロジェクトが成り立つためにはこの1年が、肝だと感じています。プロジェクトを軌道に乗せて、自分の居場所が作れるように、しっかりやっていきたいです。</p>
<h2>移住を考えている方へメッセージをお願いします</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">秋山</span>：</b>福島駅で新幹線も停まるので、都心にも出やすいです。交通アクセスも良く、便利さと環境の程良く整った中間的な田舎暮らしが出来ます。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/akiyama6.jpg" alt="スーパーマーケット「いちい」での秋山亨仁さん" width="1020" height="600" border="0" /></p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/akiyama2.png" alt="秋山亨仁さんからのメッセージ「いちいに買い物に来てください！！」" width="1200" height="440" border="0" /></p>
<h2>秋山 亨仁さんおすすめ！</h2>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/akiyama7.jpg" alt="福島でのお気に入り「 土湯温泉はるみや旅館 」" width="350" height="250" border="0" /></p>
<h2>福島でのお気に入りは...「 土湯温泉はるみや旅館 」</h2>
<p><a href="http://www.harumiya.com/" target="blank" rel="noopener">株式会社いちい(公式サイトはこちら)</a></p>
<p>出典: <a href="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/ijyuu/voice/01.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">ほど良い中間的な田舎ぐらし</a></p>

秋山亨仁さんは、大学で水産学を学び、JOINのイベントで以前から興味のあった「水産養殖業」の地域おこし協力隊に応募。2017年に福島県に移住しました。以前、岐阜県や北海道にも住んだ経験のある秋山さんは、新しい土地で生活することに抵抗はなかったとのこと。「協力隊という制度を利用しての移住だし、住む場所さえあればなんとかなる！」という気持ちで移住してきたそうです。そんな秋山さんは、福島市民なら誰もが知っている地域密着型のスーパーマーケット「いちい」に勤務しています。秋山さんに、移住後の暮らしや仕事内容についてお話を伺いました。

出身地：岐阜県、現住所：福島県福島市、職業：スーパーマーケット「いちい」新規事業部・主任                 


秋山 亨仁

理想の移住生活「休みの日はふらっと近所の土湯温泉へ！」

<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nakano4.jpg" alt="株式会社「オーダーメイドジャパン」代表取締役 兼「Fukushima-BASE」創業者　中野友登さん" width="450" height="545" border="0" /></p>
<h2>大学進学がきっかけで福島市へ移住されたそうですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">中野 友登さん（以下、中野）</span>：</b>福島市は青森の祖父の家に行く際の通過点のイメージだったのですが、大学進学がきっかけで移住をはじめました。もともと父が転勤族で、横浜、愛知、広島にも住んだことがあるんです。</p>
<p>だから新しい土地での不安は特にありませんでした。大学入学は震災の翌年だったこともあり、原発に対して不安が全くないわけではありませんでした。</p>
<p>でも報道されている情報ばかりではなく、「行ってみないとわからない」という気持ちが大きかったんですよね。奮い立たせる先がけは、高校時代の野球部での辛い経験があったからです。</p>
<p>ピッチャーをしていてケガが多く、いろんな施設で診てもらいましたがなかなか良くならなくて。その経験から、「健康系の複合施設」を作りたいと考えるようになりました。</p>
<h2>複合施設を作るという目標のために挑戦したことは？</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">中野</span>：</b>そもそも当初は、起業することが目的ではありませんでした。健康系の複合施設を作るために、まずは何から始めれば良いのかを考えました。</p>
<p>学生だったこともあり、当時は元手もなかったので、家庭教師やダイエットのコンサルティングなど、コストが掛らなくてもはじめられるものからスタートしてみました。 目標のために色々と活動した結果、起業していたという感じです。</p>
<h2>福島市の魅力を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">中野</span>：</b>創業に至るまで、本当に色々な方にお世話になったので、福島市の方々に“感謝”と“愛着”を感じています。すぐ行ける距離に温泉やスキー場、滝や川などがあるなど、たくさんの自然に恵まれているのも、福島市の魅力です。</p>
<h2>改めて気づいたこともあったそうですね</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">中野</span>：</b>学生時代に、大学の恩師や友人などをはじめとする周囲の人と話すことにより、見えてきたものがありました。結局のところ、職業というよりも、関わった人物そのものの影響が大きいということに気付かされたのです。</p>
<p>自分はケガを治したいと悩んでいたことがきっかけでしたが、これまで関わってきた仕事で、不登校の子が学校に行くようになったり、ダイエットのコンサルタントで、成果が出て自信を持てた姿を見届けたりするうちに、その方の“目の色が変わる瞬間”がありました。</p>
<p>人が変わる瞬間の手助けをすることにやりがいを感じることは共通している、自分がやりたかったのはそれだなって。現在は、それに携わる手段の一つとして、健康系の複合施設を作ることもやりたいことの一つですが、人がプラスに変わるきっかけを作れる場であれば、色々挑戦していきたいですね。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nakano5.jpg" alt="ディスカッションする様子" width="1020" height="530" border="0" /><b><span style="color: #fe5782;">中野</span>：</b>その一つとして準備を進めているのが、シェアハウスです。一階はカフェ＆バーで、コワーキング要素も取り入れる予定です。福島市では初の試みのシェアハウスだけに、既に半数の入居が決定しています。既に企画で仙台や東京から移住予定の方も決まっています。ホテル暮らしや仮住まいの方の力になれれば。</p>
<p>その他にも、ゲーム感覚で楽しめる地酒アプリの開発や、お店のメニューだけでなく働く人にも着目し、飲食店を紹介している「おうちでふくしま」というプロジェクトでも活動しています。</p>
<p>まずは、仕事がないと定住できないですよね。定住した人でも個人で働きやすい環境作りとして、人と人とがつながるために「Fukushima-BASE」、「土湯べーす」を立ち上げました。ここから、福島を盛り上げてくれる人材が増えているのがうれしいです！起業した方もいます。小さいながらも大きな1歩を踏み出した方もいます。それらを見届けることが楽しいんです！</p>
<h2>休日の過ごし方を教えてください</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">中野</span>：</b>仕事が楽しくて、休日は特に決めていません。先日は福島市の魅力を発信する映像作りのため、早朝から「Fukushima-BASE」の仲間と土湯温泉に行ってきました。休日の使い方も結局は仕事に結びついてしまうんですよね。</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nakano6.jpg" alt="「とにかく仕事が楽しい」と笑顔で話す中野友登さん" width="450" height="460" border="0" /></p>
<h2>移住を考えている方へメッセージをお願いします</h2>
<p><b><span style="color: #fe5782;">中野</span>：</b>都会とは違う豊かな生活がここにはあります。自然だけでなく、人も本当に魅力的なところです。コロナウイルスの影響で、世界的にも大変な時代ではありますが、テレワークなど便利なことも増えてきています。</p>
<p>こういう時こそピンチをチャンスに変えていきたいですね。福島市にいながら仕事が出来る環境をつくり、たくさんの面白い人が福島市に来るきっかけをつくりたいです！</p>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nakano7.jpg" alt="株式会社オーダーメイドジャパンのメンバー" width="1020" height="560" border="0" /> <img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nakano2.png" alt="「働く環境の豊かさ」「資本の豊かさ」「心の豊かさ」3つの豊かさの実現を目指す中野さんの言葉" width="1200" height="339" border="0" /></p>
<h2>中野 友登さんおすすめ！</h2>
<p><img class="alignnone" src="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/shared/templates/ijyuu/img2/nakano8.jpg" alt="社内ディスカッションの様子" width="700" height="500" border="0" /></p>
<h2>福島でのお気に入りは...</h2>
<p>「 Fukushima-BASE 」<a class="v_favorite_btn" href="https://fukushima-base.jp/" target="blank" rel="noopener">公式サイトはこちら</a></p>
<p>出典: <a href="https://www.city.fukushima.fukushima.jp/ijyuu/voice/07.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">福島市を知ってもらうきっかけ作りを</a></p>

福島駅から程近い、街中のビルの一角に「Fukushima-BASE」はあります。オフィスに一歩足を踏み入れると、そこには観葉植物のグリーンカラーが印象的な、活気あふれる空間が広がります。ここは、主に福島市に住む学生やフリーランスをはじめとする、これからの福島を担う若者が集う場所。コワーキングスペースとして、利用者が様々な人と触れ合うことでスキルアップを目指したり、同じ立場同士で高め合い、新しい自分を発見するための場として賑わっています。これらの空間を作り上げ、常にわくわくするアイディアや企画に目を光らせているのが、中野友登（なかの ゆうと）さん。株式会社オーダーメイドジャパンの代表取締役であり、Fukushima-BASEの創業者です。Fukushima-BASEだけでなく、温泉を利用しながら仕事ができる「温活コワーキングラボ　土湯べーす」も試みの一つです。お客さんからの要望（ビジョン）を現実にするために必要な、人材力と発信力を強化するための環境づくりを目指しています。

前住所：神奈川県、愛知県、広島県 、現住所：福島県福島市、職業：株式会社オーダーメイドジャパン代表取締役

福島市

福島市の移住体験談一覧：10件