移住者プロフィール
山下寛仁 さん 山下千秋さん
前住所:大阪府堺市、現住所:茨城県那珂市、職業:ヘアサロン「albico」オーナー
目次
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移住のきっかけと那珂市を選んだ理由を教えてください
山下寛仁さん(以下、寛仁):以前は私の出身地である大阪府堺市で暮らしていましたが、そろそろ自分たちの店を構えたいと考えていた頃、妻が二人目を妊娠しました。
これを機に独立をしようと、妻の実家がある常陸大宮市に近く、集客がありそうな立地と子育てに良い環境の地を探し求め、この那珂市を選び、移り住みました。
ずっと大阪で暮らし、一時は東京でも働いていましたが、やはり子どもを育て暮らしていくことを考えたら、都会である必要はないかなと。それで、最初は水戸のあたりを探していましたが、ちょうどこの場所があることを知りました。
ここは水戸からすぐ近く、東海やひたちなか市からもアクセスがいいので、周辺からの集客も充分見込める。それがここを選んだポイントです。
移住後のお住まいについて教えてください
山下千秋さん(以下、千秋):店舗兼住宅として考えていましたから、大通りに面していながら、こんな閑静なところはそうないかなと。お客さまが来やすくて、私たちも暮らしやすい理想の立地でした。
実は私が気にしていたのは、周囲との距離感でした。大阪のマンションで暮らしていた時、一人目が誕生して間もなく、赤ちゃんの鳴き声や生活音が隣や上下階に響いているのでは?と、いつも気にしていたんです。
それが結構ストレスで。迷惑だろうと一声謝まろうにも、名前も分からない、どんな人が住んでいるのかもよくわからない。通路ですれ違っても、この人がどこの人なのか分からず、何も言えなかったんです。
それが、今やお隣さんといっても、30mほど離れたところが一番近くのご近所さん。そんな一軒家がポツポツと点在しているところです。もう音で気にかかることはありません。
こうして家と家の距離はあっても、こっちの人たちは温かいですね。子どもとお散歩をしていると、見慣れない新参者みたいな扱いはなくて、みなさんいつもやさしく声をかけてくれます。
素敵なヘアサロンですね。こだわった部分を教えてください
寛仁:2019年7月に那珂市の入口、中台の大きな交差点のすぐそばに、ヘアサロン「albico(アルビコ)」をオープンさせました。
真っ白なキューブ型の店舗はシンプルでありながら、ドアや窓枠にアクセントとなる黒を、ファサードやベンチなど所々にウッドを用いて、スタイリッシュな中にもどこかやさしい雰囲気を意識しました。
店内もシンプルに同じトーンでまとめました。お客様がサロンに入る時の気分を高揚させてくれるのは、店の佇まいとインテリアデザイン、スタイリストの印象も大切な部分だと思っています。
サロンでのお仕事で心がけていることはありますか?
寛仁:移住後、子供を保育園に預けられるようになってからは、妻も店に出られるようになりました。お陰様でサロンの評判はお客さまづてで広がり、今や多くの固定客を持つようになりました。
お客さまの持っている雰囲気を大切にし、その人らしさを品よく大人なスタイルに、自然にまとめることを大切にしています。二人とも特にショートカットには自信があります。
スキバサミを使うことなく、切りたての感じに見せないナチュラルなスタイルづくりを得意としています。
学生や若い方だけでなく、私たちと同じくらいのママ・パパ世代の方や、おじさんおばさんと年齢層はとても広いです。中には80代のおばあちゃまもここでのカットを楽しみに来てくださいます。
千秋:私たちは以前、店舗をいくつも持つ規模のあるサロンに勤めていて、もちろん分業で異動も多かったんです。そうするとお客さまと長く接することができなくて。
お客さまにとっても自分のことをわかってくれているスタイリストがいなくなったら残念に思うでしょうし。だから、お客さま一人ひとりとずっと向き合っていける店にしたかったんです。
寛仁:店名の「albico」とはラテン語で「白くする」という意味です。十人十色のお客さまのそれぞれの個性を活かすためには、スタイルを整える側のこころが白くなければならないと思っています。
いつも私たちがニュートラルでいることで、お客さまのヘアスタイルもこころもナチュラルにすることができると。そんなスタンスでお客さまと末永く向き合っていけるようにしたいですね。