移住者プロフィール
馬場 奈美さん
神林弘美さん(右)、前住所:埼玉県さいたま市、現住所:茨城県那珂市、職業:「旬菜CAFE ふ輪り」経営、馬場奈美さん(左)、現住所:茨城県那珂市、職業:「旬菜CAFE ふ輪り」経営
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移住のきっかけを教えてください。
神林弘美さん(以下、神林):いつかは自分の店を持ちたいと思っていました。その夢に向けて、調理学校を出てイタリアンレストランなどで10年ほど修行していました。
しかし、実現の難しさを感じて転職し、これでいいのかなと自問しながら、事務の仕事をする日々を送っていました。でもやっぱり諦められなくて。
いろいろ模索して、ある時創業セミナーに参加したんです。そこで馬場さんと出会いました。馬場さんも何か店を始めたいらしく、いろいろ話していくうちに意気投合しました(笑)。
馬場奈美さん(以下、馬場):私は結婚を機に那珂市で暮らし始め、ずっと看護師をしていました。
ある時、病気になり手術したことをきっかけに今後の生き方を考え、もともと料理やおもてなしが好きだったこともあり、店を持つ夢が芽生えていったんです。何か自分の好きなことでお店を始められたら、おばあちゃんになっても一生仕事ができると思っていました。
そうしてセミナーで出会って二人でいろいろ話していくうちに想いが固まって、ヒロちゃん(神林さん)の夢に乗っかることにしたんです。
どのようなお店を始めたのですか?
神林:埼玉県にある「菜七色」という農家レストランで月に一度の間借り営業をするという事前練習をしながら開業に向けて準備しました。
その後、馬場さんの生活拠点の那珂市でちょうどいい居抜きの物件が見つかり、2021年10月に店をオープンさせました。
「旬菜CAFE」にすると決めたのは、茨城が野菜の宝庫で、那珂市には素晴らしい野菜をつくる農家さんがたくさんいると知ったからです。市の方々には起業の相談にいろいろ親身に応えていただき、そこで農家の綿引農園さんや会沢留美さんを紹介いただきました。
お二人の畑を訪ねて、味見をさせてもらったんですが、もうトマトなんか本当に旨味が凄くて!甘さのあるトマトは食べたことがありますが、ここまで旨味を感じるものは中々ありません。
地元野菜をメニューに取り入れているのですね。
神林:そうして那珂市の農家さんから仕入れた旬の野菜をふんだんに使い、私はランチのパスタとピッツァ、ディナーの料理を、馬場さんは前菜とドルチェを作っています。
馬場:ランチのサラダプレートには、フリルアイスやグリーンスパン、ブラックローズといったあまり目にしないレタスのサラダに加え、コリンキーのマリネと、色とりどりのピクルスが付いた小鉢を添えています。会沢さんがいろんな珍しい種類の野菜を育てていらっしゃるので、まずサラダから楽しんでもらえるんですよ。
神林:スープは、那珂市地域おこし協力隊のヤスさんが主催した起業家向けの寺子屋で、焼き芋屋さんと知り合いになったんですが、その方からいただいたさつまいものポタージュをお出ししています。素材の甘さだけで砂糖は使ってないんですよ。
そうした起業セミナーではたくさんの仲間ができて、私たちの開業準備もいろいろ手伝ってくれたんです。もう、感謝する人がたくさんいます。
お店を持つという夢が叶っていかがですか?
神林:始まったばかりで軌道に乗せていくのはまだまだ大変ですが、以前の会社員の頃のようなストレスは全くなくて。働いている時間はちょっと長くなりましたけど、気持ちが楽しんでいるのでぜんぜん!
馬場:やりたいことをやれているので、本当に楽しく過ごせています。
これからどんなお店にしていきたいのでしょう。お二人の構想は?
神林:店の隣が中庭になっているんですが、春になったらそこで屋台みたいなものを作って夏祭りみたいな雰囲気のスペースにしたいですね。馬場さんがかき氷を作りたいみたいで、もう機械を買ってあるんですよ。
あと秋冬はピザ釜を入れて、温まりながらお茶したり食べたり。音楽とかクラフト講座みたいな体験型のイベントに使えるようにしたり。これまで関わっていただいた方全員でバーベキューもしたいと思っています。
店名の「ふ輪り」は、ふんわりとやわらかい時間が流れるように、そしてたくさんの人たちで“輪”をつくりたいと願い、二人で決めた名前です。ここでどんな輪が広がっていくのか、これからが楽しみです。
旬菜CAFE ふ輪り
那珂市堤664-7 1F
TEL.080-6987-1984
https://www.instagram.com/fuwari1673
平日11:00-18:00/金土日11:00-20:00/水曜定休