移住者プロフィール
岩岸 清志さん
出身地:北海道紋別市、前住所:北海道函館市、現住所:北海道紋別市
ご自身について教えてください
岩岸清志さん(以下、岩岸):佐呂間をはじめ、利尻島、根室管内別海町、日高管内浦河町など、道内の浜町にある指導所のほとんどを回りました。
また、1987年に(財)海外漁業協力財団の指導員として、米国アラスカ州にあるコディアック島にも派遣され、1年間現地人へのホタテ養殖指導も行いました。函館の水産技術普及指導所で定年を迎え、退官後も研究グループ指導などをしていましたが、昨年、42年ぶりに紋別へ戻ってきました。
移住のきっかけは何でしたか?
岩岸:70を過ぎると生まれ育ったところに戻りたくなって…。終焉は故郷で迎えようと思ったんですよ。高校時代から普及員の定年退官まで、日本海、太平洋、オホーツク海と北海道を囲む3つの海を体験してきました。それぞれに特徴はあるけど、オホーツクはやっぱり独特です。
その理由は「海の色の濃さ」にあります。決して澄んだ色ではありませんが、これこそが“プランクトンの色”であり“生産力の証”です。職業柄、北海道中の魚を食べてきましたが、紋別の魚の味は格別です。
移住してやりたい事はありますか?
岩岸:普及員時代は仕事の忙しさと転勤の多さから、本格的な趣味はありませんでしたが、今年は初めて家庭菜園に挑戦しました。知人や近所の人たちに教えを受けながら、キュウリやインゲン、ニンジンなどの野菜を育てました。
スーパーで売られているものと、形は若干違いますが、キュウリは十数本採れました。水産なら知っていますが、畑はまだまだ1年生ですから。
元気なうちはボランティアでも何でもやって、紋別に恩返しをしたいと思っています。構想にあるのは、若い漁業者と膝を付き合わせた懇談の場を設けることです。将来を背負って立つ連中に、私で何か役に立つことがあれば、後継者育成として取り組みたいです。