移住者プロフィール
プレハノフ 栞理さん
利用した支援制度
地域おこし協力隊
千葉県香取市の地域おこし協力隊、趣味・特技:ドライブ・音楽鑑賞・話を聞くこと
目次
INDEX
地域おこし協力隊の応募動機について教えて下さい。
大学生時代にエコツーリズム地域コーディネーターの資格を取りました。その勉強をしていた影響で地域おこし協力隊に興味がありましたが、収入の面で不安が拭えず一般企業に就職しました。
大学を卒業して約10年経ってもなお「挑戦してみたいな~」と思い続けてはいましたが、地域おこし協力隊/ニッポン移住・交流ナビ JOINを見ては諦めて、、、を繰り返していました。
JOINで“おためし”というソートをかけて検索したところ、おためし地域おこし協力隊という香取市独自のイベントがあることを知り、参加することができました。現役隊員と市役所との何気ないやりとりを見させていただいて、直観的に協力隊をするなら香取市が良いなと感じていました。
募集のお知らせが市役所から送られてきた際は、すぐに履歴書などを準備していましたが、今の生活を変えて移住をすることを考えるとなかなか踏み切れず、応募締め切りの前日まで迷っていました。しかし、一度の人生やりたいことをやらないと後悔するだろうと思い切って応募したことがきっかけです。
千葉県香取市を選んだ理由について教えて下さい。
おためし地域おこし協力隊に参加した際、現役隊員や市役所の方々とのコミュニケーションのあり方や雰囲気が非常に良かったことが大きな決め手となりました。直感的ではありますが、一緒に働きたいと思える方々に出会えたことが移住を決めるきっかけとなりました。
その後、ドイツ人の友人を連れて香取市を訪れた際、現役隊員の方が佐原を案内してくれました。移住者でありながら、香取市を自分事として熱心に紹介する姿を見て、私も香取市に訪れる方々にその魅力を伝える活動をしてみたいと思いました。
香取市の魅力は、おいしいお米や野菜、東京から70分と程よい距離にある田舎の風景、そして小江戸の風景が広がる佐原の美しさなど、数え切れません。特に利根川沿いから見る夕日は感動的です。何よりも、香取市で一緒に働いてみたいと思える素晴らしい人々に出会えたことが最大の魅力です。
地域おこし協力隊の仕事内容について教えて下さい。
移住定住分野の隊員なので、移住イベントへの参加や常時移住相談を受け付けています。私自身だけで解決するのではなく、他の隊員や市役所の方と一緒に協力して対応しています。
私個人の活動としては、香取市の野菜を使ったボルシチを作って屋台で販売するなどをしています。今は、香取市内のイベントで屋台販売をしていますが、今後は市外の方に香取市産の野菜のおいしさを伝えるべく、市外でのイベントに参加できるよう営業許可などの準備をしていきたいです。
直近では、サンドイッチなどの販売にも挑戦してみようと思っています。
また英語や国際交流が好きなので、佐原駅の方に簡単な英語のレッスンや佐原にある語学研修センターの先生や学生の皆さんと交流をしています。今後は、地域の方も巻き込んでイベントができたらなと考えています。
他には、地域サロンのお手伝いをしています。香取市には、「香取もりもり体操」という香取市介護予防事業で推進されている体操があり、地域の方と一緒に体操をしています。体操後のお茶の時間は地域の方と交流できる良い時間となっています。
地域おこし協力隊のやり甲斐はなんですか?
もちろん、多くの方に「香取市への移住を選択肢の一つに」という思いがあります。しかし、単に成果を求めて仕事をするのではなく、私ができること、やってみたいことが香取市にとってもメリットになることが重要です。
毎日楽しく仕事をしているので、やりがいを意識しなくても充実感が得られるのが協力隊の特徴だと思います。
地域おこし協力隊になって想定外だったことを教えて下さい。
イメージ通りでした。とても自由でいろんなことに挑戦できます。
むしろ自由すぎて何から始めたらいいか、やってみたいことが頭の中でぐるぐるして困ることがあります。今のところ想定外のことは起きていません。
卒隊後のビジョンがある場合は教えて下さい。
まだまだ定まっていないので、卒隊後のことを考えるといつも頭が痛くなります。私はボルシチなどの販売を通して、お客様との会話を大切にしながら何か物を販売することが好きなのだと分かってきました。
卒隊後は何か香取の良さを伝えながら、販売をする仕事ができたらいいなと思っています。お店という形でなくても、今やっている屋台を定期的に行うなど今の活動を発展させられたらと考えています。
国際交流に関するイベントもやってみたいと思います。これからの活動次第で何にでもなれると考え、チャンスを逃さないように一つひとつ一生懸命に仕事をこなしていきたいと思います。
香取市の住民と触れ合った際の印象と、裏付けるエピソードについて教えて下さい。
直感で移住を決めたため、先輩協力隊や市役所の方以外には知り合いがいない状況でのスタートでした。しかし、数カ月が経つと、町中で私の名前を呼んで声をかけてもらえる機会が増えてきました。
学校の教室や職場ではなく、自分自身で出会った人々やその知り合いとの縁が、とても嬉しく大切に感じています。例えば、職場の前で甘酒を販売しているときに、車から「しおりちゃーん」と声をかけてもらったり、買い物中にふと「しおりちゃん?何しているの?」と声をかけてもらったりすることがあり、心が温かくなります。
逆に、私もスーパーで知り合いを見かけたら声をかけて、他愛のない世間話をすることがあります。札幌では、知り合いを見かけても「見なかったことにしよう」とか「話しかけるのは面倒だな」と思っていた自分が、こんなに変わるとは思いませんでした。
地域の方々との他愛のない触れ合いが、私の幸せに繋がっていることを実感しています。
香取市の魅力について教えて下さい。(自然やグルメ、オススメスポットなど)
香取市の魅力は、何と言っても美味しいお野菜やお米です。おためし地域おこし協力隊として香取市に来た際、イベントで参加者や現役隊員と一緒に料理を作り、みんなで楽しみました。その時に味わった香取市の素材の味が生かされた料理に、心から魅了されました。
お土産で頂いた野菜やお米を主人に食べさせると、その美味しさに二人で感動したことを今でも覚えています。この美味しい野菜やお米は「道の駅 水の郷」で購入できます。「道の駅 水の郷」は利根川沿いにあり、美味しい食材の他に白鳥や鴨などの鳥たちを見ることもでき、天気の良い日の青い空と川のコンビネーションはとても気持ちが良いです。
わんちゃんとの散歩にもおすすめの場所です。佐原エリアではペットフレンドリーなホテル、レストラン、お土産屋さんも多く、大切なわんちゃんとの旅行にも最適です。また、香取市は東京へのアクセスが良く、私も自分の推しのライブに気軽に行けますし、成田空港からのLCCを利用した旅行やライブの遠征も楽しめます。以前よりもさらに充実したオタ活ができています。
のんびりとした地域の生活を楽しみながら、生活を大きく変えずに移住生活を送れることが、香取市の大きな魅力の一つです。
移住を検討している方にメッセージをお願いします。
私は、直観的に移住を決めました。何度も移住を考えている土地へ足を運ぶことも大切だと思いますが、自分の気持ちややってみたいことは何かを考えた時に、「楽しそうか楽しくなさそうか」で考えてもいいかもしれません。
人生一度きりなのでやらないで後悔するよりも、やってみて後悔するほうがいいかもしれませんね。
あとは、「心地の良い人々に出会えるか」が問題です。私は、興味のあることや良いなと思ったことに自分が無理せずに積極的に関われる環境を見つけることで、自分にとっての良いご縁を手繰り寄せることができていると思います。
鶏が先か卵が先かというように、以前から興味のあった地域おこし協力隊という仕事自体が、私の移住を円滑に進めるツールの一つになったのかもしれませんし、この移住自体が仕事の満足度に繋がっているのかは定かではありません。
香取市には、会ってみると癖になるような個性的で魅力的な協力隊がたくさんいます。香取市に興味を持つきっかけが協力隊でも良いと思うので、私たちが企画するイベントなどに参加していただけたら、きっと香取市の虜になってしまうと思います。
ぜひ、少しでも迷ったらお越しいただけると幸いです。お待ちしております。
地域おこし協力隊の詳細についてはコチラ↓
https://warp.city/features/2