移住者プロフィール
若槻 和宏さん
出身地:島根県奥出雲町、現住所:島根県奥出雲町
煤竹で箸づくりを作ろうと思った経緯について教えて下さい
若槻和宏さん(以下、若槻):東京の大学まで出させてもらって、親への感謝の思いから東京で就職するのではなく地元に戻って父の家業を手伝おうと思い、卒業後はすぐに奥出雲町へ帰ってきました。
そろばんの営業で全国を回っていたのですが、少子化・IT化に作り手の高齢化など、需要と供給に将来への不安と危機感を感じるなか、そろばんの軸に使われる煤竹の存在に着目したのです。
このまま寝かしてあっては何の価値も生まないし、何か活かさないと代々集めてくれていた先代に申し訳ないと思い、煤竹を活かしたモノづくりを模索したのです。
「毎日使えるもの」「飾って眺めるものではなくて、手に触れるもの」という条件で考えたところ、いちばん身近な道具は「お箸」だということに気が付きました。今では、全国の百貨店の催事にも呼ばれるようになり、たくさんのご縁をいただきながら唯一無二の煤竹箸を作り続けています。
若槻さんの奥出雲ライフについて教えて下さい
若槻:毎日のウォーキングは欠かしません。ウォーキング中には可愛らしい山野草などを見つけて田舎ならではの暮らしを楽しんでいます。
ユキノシタ。何気なく歩いてると気が付きませんが、
どんな発見があるんだろうとキョロキョロしながら歩いています。
雨の後の大きなしずくに感動!まん丸なガラス玉ちょこんと。まるで目玉のよう。自然は面白い!
近所で撮った蛍の光。亀嵩は蛍がたくさん見られる地区のひとつでもあります。
地元の山菜を使った料理も楽しんでいます。たけのこご飯に山椒を添えて。
毎日、妻と母が山や畑で採れた野菜を使っておいしい料理を作ってくれます。
奥出雲町のおすすめスポットを教えてください
若槻:上三所にある城山です。山道をぐるぐると登ったところにあり、仁多地区を見渡すことができ景色は抜群です!車道が山頂まで通じているので、景色を楽しむだけに登ってきても良いですよ。私も子どもの頃、家族とよく城山の山頂でピクニックをしていました。
水筒にお茶、お弁当におにぎりを入れて、家族とのんびりとした〝奥出雲時間〟を楽しんでいました。亀嵩にある玉峰山の雄滝もおすすめです。
空気が凛としていて、ひんやりします。観察路入口は、キャンプ場駐車場の奥です。登山口を上がるとすぐに雄滝があります。
奥出雲町の魅力は?
若槻:〝四季のうつろいを五感で感じられる〟それが奥出雲町です。味覚はもちろんですが、目で見る色の変化、花の香りや刈草が日に焼ける香ばしい香り、雨の香り、雪の香り、風の香りなど匂いで感じる季節感などなど、豊かな自然だからこそ全身で感じることができるとこは、本当にありがたいと思います。
こんな田舎にいても、発見もあるし、出会いもあるし、田舎にいるからこそ素材と向き合えました。田舎にいるから時間もあるし、都会にいて通勤2時間を使うより、田舎にいて自由な時間の中でものづくりができるって本当に幸せなことだと思います。
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* ワープシティ編集部が、記事の内容を一部編集しております。