移住者プロフィール
門谷 隆廣さん
出身地:長崎県壱岐市 、前住所:福岡県、現住所:長崎県壱岐市、職業:「株式会社シーガルイン」経営者
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どんな仕事をしているのか教えてください
門谷隆廣さん(以下、門谷):「株式会社シーガルイン」という会社を経営しています。「マリンスポーツ」「グランピング」「ペンション」と部門が分かれていて、マリンスポーツをしている錦浜は、土地を少しずつ購入して自分が所有しています。国定公園内で、防風林もあるのでその分だけ大変です。
モニュメントひとつ建てる時でも、松を切る時でも、その都度申請して許可をもらっています。最近ではなんでもあるのが当たり前と贅沢になっているので、難しいですね。
でも地元の人とちゃんと接しているから、なにか新しいことをしても、なにも言われないです。新参者でもないですしね。
壱岐へUターンをして帰ってきた時にどう感じましたか?
門谷:全然変わってない、昔のままだと思います。移住者の人が最近、ここ4~5年で増えたくらいかな。協力隊の人が増えて、ちょっとは若い人が増えたかなと思います。
昔は若い人が出ていくばっかりだったので。自分が32歳で壱岐に帰ってきた時には、みんなに「若い!」と言われていました。
ウロウロするのはあんまり好きじゃないので、近くのおじいさん、おばあさんと話すのが好きですね。年配の方から好かれる方です。海の様子も変わらないですね。
水はあるし、海藻がなくなったのもしょうがないし、砂もきれいだし。でも海は多分沖縄とか南国の方がきれいですね。全然違いますが、温暖化で徐々に沖縄のようになってきているかもしれないですね。
これからの壱岐がどのようになったらいいなと思いますか?
門谷:沖縄みたいに、若い人が行きたくなる島になったら良いよねと思います。そのためには中身を変えるしかないですよね。
来る人にどんどんお金を使うんじゃなくて、働くところをうまく作って、そういうところを援助して雇用出来たら良いよねと思います。そしたら若い人たちが残れて、島を出ていく人も少なくなると思います。
海の仕事にしても、規制を緩めて、いままで地元で頑張ってきたおじいさん、おばあさんと一緒に働く感じになったら良いかな。今までを無視して、新しい人としかやらないとか、そういうやり方だから反発をくらう。
今までの人を中心にやってあげたら、その人達も喜ぶし、もっとうまくいって、人ももっと増えて、壱岐から人が出て行かないと思います。
あなたにとっての壱岐を一言で表すならなんですか?
門谷:「しょうもないところ」ですね。例えばフェリー代が安くなったら、観光客ももっと来ると思います。島民割引と同じ値段だったら、みんな喜んで来ると思うし、勤める人が出てくるかもしれないです。
病院の先生なんか通いで来ているから、やろうと思えば、その逆もできるよね。今は船代が安くなったから、島民の人は島外によく出ているんじゃないかなと思います。そしたら地元じゃ何も買わなくなるし、飲みに行くのも福岡に行くようになるよね。
だから、逆に壱岐にちょっと行ってこようかなってなれば良いかなと。いろんなところにお金を使わずに、そこにお金を使ったら良いんじゃないかと思います。