移住者プロフィール
原田 知征さん
移住時期
2001年
出身地:長崎県壱岐市 、現住所:長崎県壱岐市、職業:「原田酒造有限会社」代表取締役
目次
INDEX
なぜ壱岐でその仕事(活動・企画・イベントなど)をしようと思ったのですか?
原田知征さん(以下、原田):ビールを作り始めた理由は単純で「壱岐にビールがあれば絶対楽しくなる!」と思っただけなんです。壱岐には美味しい魚がたくさんあるので、魚に合うビールを作ろうと考えました。
いろんなビールを試飲して、苦味を抑えたビールが魚と合いそうだと感じて、その時に「これってビールが苦手な人でも飲めるビールと通ずるのでは?」という結論にたどり着きました。
実際に俺はアルコール飲料が飲めないので、裏テーマとして「俺が好きなビールを造ろう」と思っています。クラフトビール作りはすごく楽しいです。
色々な壱岐の要素を入れることができるし、スタイルがたくさんあるので、遊びながらビールを作ることができています。使用した壱岐らしい食材は、ゆずといちごで、今は「セゾン」という壱岐の小麦を使ったものを仕込んでいます。
今後も壱岐の食材を取り込んでいきたいと思っています。ゆずこしょうを使ったものや、ミルクセーキみたいなビールも思案中です。
壱岐で事業を行っていて、どこにやりがいを感じますか?
原田:ここ(タップルーム)で飲んでもらって「美味しいね!」と言っているお客さんの笑顔を見ることですね。それがここを作った目的でもあります。時には「合わないね」というお客さんもいますが、それも含めて楽しい場所になっています。
お客さんは島内外、半々で来てくれていて、思いのほか島内のお客さんが来てくれています。最初島民の人には「まずいし、高い!」と言われると思っていました。
飲みなれているビールと味は全然違うし、値段も高いし、それを覚悟して4〜5年かけて「クラフトビールはこういうものだ」ということ伝えていこうと思っていました。
でも案外「美味しい!」と言ってくれて、嬉しい限りです。
島外からの移住者に対してどのような印象を抱きますか?
原田:これから壱岐へ来る人や挑戦してみたいと思っている人は、ぜひ挑戦してほしいと思っています。特にこの勝本には大型商業施設がなかったから、良い雰囲気の商店街が残っています。
裕福ではありますが、これから人口が減っていく時に地元密着型だけではなく、勝本に来てくれる観光客の方に向けた事業にもチャレンジしてほしいです。
動き出しが早いのは移住者の方かなと思っているので、面白そうだなと思ったら、とりあえずまずやってみて、島の人達をどんどん引っ張って行ってほしいと思っています。移住者の力が必要です!
夕暮れ時の外観
何のお店ができると良いと思いますか?
原田:お客さんに聞くと、バルみたいな「飲み歩きできるようなお店」や、昼間から食べられる「ラーメン屋さん」がほしいという話はよく聞きます。
美味しいとんこつラーメンが食べられるお店がほしいみたいです。もしお店が出来れば、観光のお客さんもお昼を食べるレパートリーが広がると思います。
僕は壱岐のものを使った何かが良いなと思っていて、ジェラートやたいやきが良いかなと思っています。それなら小学生も年配の方も買うんじゃないかなと思って。
昼間は食べ歩き、夜ははしごができる商店街になって、どうにか人通りの多い商店街になってほしいなと思っています。
-レンガ調の通りには、昔ながらの商店が並ぶ-
あなたにとっての壱岐を一言で表すなら何ですか?
原田:「無限の可能性のある島」ですかね。人によってはなんでもできるし、なんでもある。温泉もあるし、いろんな可能性のある島なんじゃないかなと思っています。まだまだ可能性はあると思います!
何より、九州の玄関口で博多から近いというのも大きいですよね。朝イチで壱岐を出れば、昼には東京にも着くし、アクセス面もかなり良い。本当に最近移住者の人も増えてきて、面白い島になっているんじゃないかなと思っています。